<動意株・6日>(大引け)=三菱重、IHI、川重、KLab、サンリオなど
防衛株=三菱重工業<7011>やIHI<7013>、川崎重工業<7012>が高い。春先以降急速に強まったAI・半導体セクターの株価上昇にやや一服感がみられるなか、これまで物色の蚊帳の外に置かれていたAI・半導体以外のセクターに足もとリターンリバーサルの動きが広がっている。バリューや景気敏感の範疇にある銘柄が次々と脚光を浴びており、きょうはその一つ、防衛関連株に循環物色の流れが一気に巡ってきたようだ。政府が防衛装備品の生産工場を国有化する方針との報道も手掛かりとなっているようだ。また、きょう6日午後には中国が太平洋に向けて戦略ミサイルの発射実験を行ったと伝わっており、地政学リスクの高まりも意識される。
KLab<3656>=後場急動意。きょう正午ごろ、高度なRF(無線周波数)技術を有する海外防衛企業とアラブ首長国連邦(UAE)における対ドローン防衛システムの導入推進に向けた覚書(MOU)を締結したと発表しており、好感した買いが集まっている。今回導入を推進するシステムは電波妨害技術などを活用することで、不正飛行するドローンを探知・識別・無効化する。なお、守秘義務及び安全保障上の観点から提携先企業名や製品名などは非開示とする。
サンリオ<8136>=急反発で上値指向鮮明。知的財産(IP)関連株に再評価機運が浮上するなか同社株に見直し買いが流入している。東海東京インテリジェンス・ラボは3日、同社株の目標株価を1486円から1600円に引き上げた。レーティングは3段階で最上位の「アウトパフォーム」を継続した。北米成長戦略執行による本格的な北米再成長を想定している。27年3月期の連結営業利益は前期比15.0%増の895億円の見通し。日・中・欧売り上げの続伸や北米の回復を想定。成長戦略の着手による北米売り上げ回復をやや強めでみている。同ラボでは、会社計画をやや保守的と判断し、今期営業利益を920億円と見込んでいる。
レアアース関連=動兆しきり。アサカ理研<5724>が大幅高で一時8%高の2907円まで駆け上がったほか、三井海洋開発<6269>も急伸をみせ1万円大台を回復、東洋エンジニアリング<6330>も上値指向を強めるなどレアアース関連株への買いが目立ってきた。レアアースは電子機器や磁石、触媒などの先端製品にごく少量を加えることによって、その性能を劇的に向上させる効果を持つ高付加価値材料で、急成長する生成AIのインフラ構築でも重要な役割を担う。しかし、中国が世界のレアアースの約70%を生産しているほか、埋蔵量も世界の約半分が中国国内に存在しているとみられており、サプライチェーンリスクが常に意識されてきた。高市早苗首相は、このレアアースの確保に国策として取り組む姿勢をみせている。前週2日に高市首相はインドのモディ首相と経済安全保障協力に関する日印共同宣言を発表。半導体や重要鉱物、クリーンエネルギーなど5分野を優先的に位置付け協力を推進する構えを明示した。そのなか、レアアースに関しては輸出規制によって他国に圧力をかける中国を念頭に置き懸念を共有した。こうした政治的な動きを背景に関連銘柄への投資資金還流を促している。
アスクル<2678>=4日続伸で底値ボックス離脱の兆し。オフィス用品の通販大手で法人向けだけでなく、親会社のLINEヤフー<4689>との連携で個人向け(ロハコ事業)も手掛ける。同社が前週末3日に開示した27年5月期の業績見通しでは、最終損益が40億円の黒字(前期は221億5000万円の赤字)を予想しており、これが足もとの株価を刺激している。前期はサイバー攻撃によるサービス停止に伴い収益が大きく落ち込んだが、今期はその反動や物流効率改善など合理化努力の寄与で急速な回復を見込む。今期の年間配当は前期実績から10円増配となる20円を計画しており、これも買い戻しを助長する背景となった。ただ、寄り付き直後の買いが一巡した後は上値の重い展開を強いられている。
エクサウィザーズ<4259>=上値指向強め6連騰。同社は3日、グループのExa Enterprise AIが法人向け生成AIサービス「exaBase AI(エクサベースAI)」で、米アンソロピックが6月30日にリリースした最新モデル「Claude Sonnet 5」の提供を開始したと発表。これが材料視されているようだ。「Claude Sonnet 5」は、計画を立て、ブラウザーやターミナルなどのツールを使いこなしながら、自ら考えて作業を進める能力に優れており、前モデル「Claude Sonnet 4.6」から推論・コーディング・知識労働などエージェント関連の性能が大きく向上したことが特徴。エクサベースAIを利用しているユーザーは、追加の申し込みなしで利用することができるという。
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