RIZAP-G---先行投資効果により、今期大幅な増収増益へ

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2018年5月18日 18時04分

RIZAPグループ<2928>が15日に発表した2018年3月期の好決算もさることながら、2019年3月通期の計画である売上収益で前期比83.6%増の2500.00億円、営業利益で同69.2%増の230.00億円を見込む大幅な増収増益へ注目が集まっている。

予想されている大幅増収増益達成に向けたエンジンは、2018年から先行投資を行っているRIZAPボディメイク事業、新規事業、M&Aである。

2012年2月にスタートしたRIZAPボディメイクの累計会員は今年2月、ついに10万人を突破し、シニア層の獲得を狙ったテレビCM効果もあり、中高年層からの問い合わせが2.64倍になるなど、依然として力強い伸びを見せており、今後の伸びも期待される。また、短期的なボディメイクに加え、顧客と生涯寄り添うサービスへとビジネスモデルへ変化してきたことにより、収益構造にも変化が表れている。ボディメイクを経て理想とする体型になった顧客へ向け、継続的なサービスである生活習慣改善プログラム「BMP(ボディマネジメントプログラム/月額29,800円)」を提供し、その申し込み率は8割を超えているもよう。この売上は、広告宣伝費がかかっていないため同社にとっては効率の良いサービスと言えよう。

新規事業の筆頭は、RIZAP GOLFである。「スコアにコミット」を掲げ年々会員数が拡大し、その売上はボディメイク事業の2割程度の規模に成長。国内では、前期末15店舗であった店舗数を今期末には45店舗にすると積極的な出店を計画していることに加え、今期中には、香港に出店予定。4月から最新の映像解析とセンサーを組み合わせた「RIZAP GOLF LESSON System」をスタートさせた。これは、練習場やラウンド中に遠隔サポートでトレーナーからアドバイスが受けられるというもの。また、RIZAP ENGLISHは「3年以内に英語スクール市場でNo.1」を目標としており、新テレビCMなどプロモーション活動を進めている。店舗数は前期末の4店舗から今期末10店舗を計画している。

同社では、「同じ船に乗る同志と自己投資産業グローバルNo.1」というビジョンのもと、M&A戦略を進めている。過去2年間では、「自己投資産業」の事業領域の拡大、「バリューチェーン」別にグループ経営基盤の強化を目指し、上場企業を含む複数社をグループに迎え入れている。決算期が異なるイデアインターナショナル<3140>を除いた上場子会社8社の営業利益は、前期の16.49億円から今期41.20億円へと大幅に拡大する見込みとなっている。

今後の進捗に注目して行きたい。

《MW》

提供:フィスコ

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