NY株式:NYダウは1ドル高、米中交渉を注視
18日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は1.11ドル高の24715.09、ナスダックは28.13ポイント安の7354.34で取引を終了した。貿易摩擦を巡る米中交渉の結果を見極めたいとの思惑から、寄付き後から揉み合う展開となった。長期金利が高止まりしていることも嫌気され、ハイテク株を中心に上値の重い展開となった。セクター別では、資本財や医薬品・バイオテクノロジーが上昇する一方で半導体・半導体製造装置や銀行が下落した。
百貨店のノードストローム(JWN)は、既存店売上高が予想を下振れ、大幅下落。半導体製造装置のアプライド・マテリアルズ(AMAT)は、2-4月期としては過去最高益となる決算を発表したものの、有機ELディスプレイの需要懸念などから慎重な業績見通しを示し下落。複写機のゼロックス(XRX)は、富士ゼロックスが買収合意の破棄を巡り、提訴を検討していることが報じられ、売られた。食料品のキャンベルスープ(CPB)は予想を上回る決算を発表したものの、慎重な業績見通しと、突然の最高経営責任者の辞任を発表して急落。一方で、農業機械のディア(DE)は、通期の利益見通しを引き上げ、上昇した。
20-21日にかけて主要20カ国・地域(G20)外相会合がアルゼンチンで開催予定だ。米国の鉄鋼・アルミニウム輸入制限措置に関して、各国が対抗措置を取る方針を固める中、米国が交渉姿勢を軟化させるかが焦点となりそうだ。
Horiko Capital Management LLC
《SK》
提供:フィスコ