話題株ピックアップ【夕刊】(3):技研HD、クロスキャト、極楽湯HD

注目
2018年5月21日 15時25分

■技研ホールディングス <1443>  306円  +56 円 (+22.4%)  本日終値

技研ホールディングス<1443>が急反騰。前週末18日取引終了後に発表した19年3月期の連結業績予想では、同社が手掛ける護岸工事が好調に推移する見通しで、営業利益は7億8000万円(前期比82.1%増)を見込んでおり、これが材料視された。これに先立って、18日前場取引時間中に18年3月期の連結業績予想の修正を発表しており、そこでは営業利益を6億円から4億2800万円へ減額したことで、これを受けいったんは株価を切り下げていたが、きょうは動きを一変させている。

■バルクホールディングス <2467>  619円  +100 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値

バルクホールディングス<2467>がストップ高。18日の取引終了後、イスラエルの大手ベンチャーキャピタル、バーテックス・ベンチャー・キャピタルのゼネラルパートナーであるデイビッド・ヘラー氏が、米子会社のアドバイザリーボードメンバーに就任したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。バルクHDでは現在、イスラエルのサイバージム社とサイバーセキュリティー分野における共同事業を推進しており、今回、ヘラー氏がアドバイザリーボードメンバーに就任したのは、サイバージムとの共同事業子会社であるストラテジック・サイバー・ホールディングス(SCH)。ヘラー氏の参加により、同氏の幅広い知見やイスラエルでのテクノロジー企業とのネットワークが、サイバーセキュリティートレーニングをはじめとするさまざまなサイバーセキュリティーソリューションの提供において、サービス・製品の付加価値向上に資するとしている。

■クロスキャット <2307>  1,450円  +221 円 (+18.0%)  本日終値

クロスキャット<2307>が急伸したほか、アイエックス・ナレッジ<9753>も大幅高となった。いずれも金融機関向けに強みを持つシステム構築会社でブロックチェーン分野での展開力に定評がある。21日付けの日本経済新聞が「三菱UFJフィナンシャル・グループは、あらゆるモノがネットにつながる『IoT』の普及で、小口の資金決済が飛躍的に増えるのを見据えて、高速の決済処理システムを開発した。ブロックチェーン技術を使い、処理量を従来のカード決済システムの10倍超に高めた」と報じている。これに伴いキャッシュレス化社会が加速するとの思惑が関連企業の株価を強く刺激した。

■チヨダウーテ <5387>  572円  +80 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値

チヨダウーテ<5387>がストップ高、年初来高値を更新した。前週末18日の取引終了後に発表した19年3月期の連結業績予想で、売上高325億円(前期比2.8%増)、営業利益5億円(同7.5倍)、純利益4億円(同67.2%増)と大幅増益を見込むことが好感された。首都圏を中心とした建築需要の増加で、主力の石膏ボードの需要が堅調に推移するほか、前期にあったケイ酸カルシウム板のトラブルの影響一巡も貢献する見通しだ。なお、18年3月期決算は、売上高316億1600万円(前の期比2.4%増)、営業利益6600万円(同88.6%減)、純利益2億3900万円(同44.3%減)だった。

■ビープラッツ <4381>  7,940円  +1,000 円 (+14.4%) ストップ高   本日終値

ビープラッツ<4381>がストップ高。ネット関連サービスの課金システム開発などを手掛ける。4月4日に東証マザーズに上場した直近IPO銘柄で公開価格の4.5倍で初値形成した後は急速な調整を余儀なくされたが、前週から一気に切り返しに転じている。19年3月期の単独業績予想は、売上高が8億1500万円(前期比45.3%増)、営業利益は1億7700万円(同3.8倍)、最終利益は1億4700万円(同3.6倍)と高変化を見込んでいる。また、IoT時代が本格化するなか、国内メガバンクがブロックチェーンの活用などで高速決済に本腰を入れるなか、同社株にも物色の矛先が向く形となった。

■極楽湯ホールディングス <2340>  795円  +96 円 (+13.7%) 一時ストップ高   本日終値

極楽湯ホールディングス <2340> [JQ]が急騰。18日大引け後に発表した18年3月期の連結経常利益は前の期比32.7%減の4.7億円に落ち込んだが、従来予想の3.8億円を上回って着地。続く19年3月期は前期比69.1%増の8億円に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は名古屋市に温浴施設を新規出店するほか、前期に中国で開業した店舗なども寄与し、20.0%の大幅増収を見込む。併せて、中国江蘇省太倉市で不動産開発やホテル運営を手掛ける太倉淳大景林置業と提携し、同市の商業施設に温浴施設のフランチャイズ店を出店すると発表。開業は19年上期を予定している。

■ANAP <3189>  1,528円  +128 円 (+9.1%)  本日終値

ANAP<3189>は4連騰。この日午後0時30分ごろ、非連結子会社ATLABが第三者割当増資を実施したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。ANAPは、専門的にインターネットウエブサイトやウエブコンテンツなどの各種メディアの企画・運営、およびビックデータを活用した人工知能(AI)システムの開発に特化した事業を展開するため、昨年9月にATLABを設立した。今回の第三者割当増資は、財務基盤の拡充だけではなく、割当先である関係者と強固な協業関係を構築し、中期視野に立った共同の立案や事業展開を推進するのが目的としており、増資後のANAP持ち分比率は50.0%となる。なお、同件によるANAP業績への影響は軽微としている。

■TBグループ <6775>  65円  +4 円 (+6.6%)  本日終値

TBグループ<6775>が反発。前週末18日の取引終了後、今年8月の予定でホテル宿泊事業に進出すると発表しており、これを好感した買いが入った。同社では、宿泊施設向け客室設備としてSleeping Box「まゆ玉」の企画・開発・販売を展開しているが、今後の宿泊施設のさらなる需要拡大に対応するため、まゆ玉を導入したアンテナショップ型宿泊施設「(仮称)まゆ玉ホテル」を直営店舗として全国の主要都市を中心に展開するという。ホテルの展開にあたっては、人材不足と経費の削減を図るため、同社が長年培ったPOSフロントシステムのノウハウを生かした無人フロントシステムを開発し導入する予定で、これによりチェックイン・チェックアウト手続きを無人で行え、高い収益力を確保するという。なお、19年3月期業績への影響は軽微としている。

■東京コスモス電機 <6772>  293円  +18 円 (+6.6%)  本日終値

東京コスモス電機 <6772> [東証2]が大幅高。18日大引け後に発表した18年3月期の連結経常利益は前の期比2.7倍の3億2500万円で着地。続く19年3月期も前期比53.8%増の5億円に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期は非接触センサー新機種の量産開始や中国新工場のフル稼働などが寄与し、増収を確保する。前期に発生した工場移管関連費用や海外子会社の事業構造改善費用がなくなることも利益を押し上げる。併せて、今期の年間配当は40円とし、9月30日割当の株式併合を考慮した実質配当は33.3%増配とする方針としたことも好感された。

■アイティメディア <2148>  717円  +37 円 (+5.4%)  本日終値

IT関連ニュースサイトを運営するアイティメディア <2148> [東証M]が高い。18日大引け後、21日から実施を予定していた78万4800株の立会外分売を中止すると発表。これを好感する買いが向かった。同社は東証1部への市場変更の申請を行っており、株式の分布状況の改善と流動性向上を図ることを目的に立会外分売を実施するとしていた。分売中止の発表を受けて、需給悪化への懸念がなくなり、買いが優勢となったようだ。

●ストップ高銘柄

グローバルウェイ <3936>  4,555円  +700 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値

オウケイウェイヴ <3808>  5,070円  +700 円 (+16.0%) ストップ高   本日終値

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

ブライトパス・バイオ <4594>  457円  -100 円 (-18.0%) ストップ安   本日終値

など、1銘柄

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