25日の香港市場概況:ハンセン0.6%安で反落、医薬セクターは大幅続伸

市況
2018年5月25日 18時00分

25日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比172.37ポイント(0.56%)安の30588.04ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が104.87ポイント(0.86%)安の12047.75ポイントとそろって反落した。売買代金は936億1300万香港ドルとなっている(24日の売買代金は898億7700万香港ドル)。

外部環境の悪化で売られる流れ。トランプ米大統領が米朝首脳会談の中止を発表するなか、北朝鮮リスクが再燃している。産油国が増産に転じるとの思惑で、昨夜のWTI原油先物が続落したことも関連銘柄にとっての逆風だ。ただ、下値は限定的。中国財政部は24日、国有企業の1~4月利益が18.4%増加したと発表した。成長ペースの加速が市場で好感されている。

ハンセン指数の構成銘柄では、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)と中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)がそれぞれ3.5%安、3.0%安、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が2.7%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が2.2%安と下げが目立った。時価総額上位の金融株やネット株、通信株なども売られている。

半導体セクターもさえない。上海先進半導体製造(3355/HK)が2.4%、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が2.0%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が1.9%ずつ下落した。

半面、医療・医薬関連セクターは高い。石薬集団(1093/HK)が6.8%、山東威高集団医用高分子製品(1066/HK)が6.7%、薬明生物技術(2269/HK)と中国生物製薬(1177/HK)がそろって3.3%、四環医薬HD集団(460/HK)が2.4%ずつ値を上げた。石薬集団は上場来高値を切り上げている。同社は昼ごろ、1~3月期の4割増益を発表。後場から上げ幅を広げた。

一方、本土マーケットは小幅ながら3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.42%安の3141.30ポイントで取引を終えた。エネルギー関連が下げを主導。ITハイテク関連株、銀行株、証券株、不動産株、素材株、インフラ関連株なども売られた。半面、医薬株、自動車株、食品・飲料株、保険株の一角はしっかり。

【亜州IR】

《FA》

提供:フィスコ

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