東京株式(大引け)=122円安、イタリア政局不安と円高を背景に反落

市況
2018年5月29日 15時39分

29日の東京株式市場はリスクオフの流れとなり、日経平均は前引け時点では230円以上の下げとなった。売買代金低調ななかも後場終盤に下げ渋った。

大引けの日経平均株価は前営業日比122円66銭安の2万2358円43銭と3日ぶり反落。東証1部の売買高概算は13億1193万株、売買代金概算は2兆354億8000万円。値上がり銘柄数は507、対して値下がり銘柄数は1499、変わらずは71銘柄だった。

きょうの東京市場はリスクを回避する売りが優勢。前日まで日経平均は続伸も上げ幅は小さく、良好な地合いとは言えなかったが、きょうは広範囲の銘柄に売り圧力が顕在化した。前日の米国株市場が休場で必然的に欧州に目が向くなか、イタリアの政局不安を背景として欧州株が軒並み安となり、為替もユーロ安が加速したことから警戒ムードが強まった。対ドルでも円高に振れ輸出主力株中心に向かい風が意識された。海外ファンド筋とみられる株価指数先物への売りが裁定解消売りを誘発し、前引け時点で日経平均は230円強の下落となった。業種別では医薬品や食料品、小売など内需のディフェンシブストックが強い動きを示し、非鉄や鉄鋼、紙パルプなどの市況関連が売りに押された。終盤押し目買いに下げ渋ったものの、全体売買代金は盛り上がりを欠いた。

個別では、ソフトバンクグループ<9984>、トヨタ自動車<7203>が安く、東京エレクトロン<8035>、信越化学工業<4063>なども軟調。ミネベアミツミ<6479>が大きく値を下げ、ジャパンディスプレイ<6740>の下げもきつかった。ファーストリテイリング<9983>が売り優勢、住友金属鉱山<5713>も下落した。日本製紙<3863>が急落、インフォテリア<3853>なども大きく売られた。

半面、東海カーボン<5301>が大幅高となり、任天堂<7974>も上昇した。花王<4452>が上値追い、武田薬品工業<4502>もしっかり。沢藤電機<6901>が一時ストップ高に買われ、保土谷化学工業<4112>も値を上げた。テクマトリックス<3762>、カカクコム<2371>も高い。ベルシステム24ホールディングス<6183>、アドソル日進<3837>も強い動き。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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