「人材派遣」関連の注目度上昇、今後も吹き続ける構造的な収益追い風<注目テーマ>

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2018年5月29日 12時20分

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みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「人材派遣」が8位となっている。

企業の求人需要は引き続き高水準であり、人手不足はさまざまな業界で波紋を広げている。飲食業界や運送業界、建設業界といった体力的に厳しい環境ではなかなか人が集まらない。また、人工知能(AI)やクラウドなどIT系では、企業の求めるスキルを持った人材を確保するのが困難を極めている。こうした背景から、株式市場でも人材サービスを手掛ける銘柄群には継続的な買い需要が観測されている。

29日、厚生労働省が発表した4月の有効求人倍率は1.59倍と3月と同水準の高原状態が続いている(正社員については1.09倍で過去最高を更新)。有効求人倍率は求職者数に対する求人数割合を示し、1倍を超えると求職者よりも求人数が上回っているということを意味する。今から4年半前の2013年11月に1.0倍を超えたが、それ以降一貫して上昇を続けており、前月には1.59倍まで上昇、4月もこれに並ぶ水準となった。

人材サービス関連の上場企業は非常に数が多いが、それは同業界には中長期的にやむことがない追い風が吹いていることの証でもある。今後、少子高齢化が進むなか、生産年齢人口の減少は必至であり、企業の採用環境は厳しさを増していく。それに連動する形で人材サービス関連企業の活躍余地は高まっていくことになる。

関連銘柄としては、人材関連でシンボルストック的存在のリクルートホールディングス<6098>やパーソルホールディングス<2181>をはじめ、UTグループ<2146>、トラスト・テック<2154>、アルプス技研<4641>、ヒップ<2136>などの製造業分野への技術者派遣企業や、建設業界向けで実績の高い夢真ホールディングス<2362>、介護関連のツクイ<2398>。さらに、量販店でのスマートフォン販売支援などを行うヒト・コミュニケーションズ<3654>やライク<2462>、求人情報サイトを展開するディップ<2379>、エン・ジャパン<4849>、リブセンス<6054>などが注目される。

また、直近、株探トップ特集で紹介したリンクアンドモチベーション<2170>、アイル<3854>、ソーバル<2186>、エスプール<2471>、翻訳センター<2483>、ピーエイ<4766>、クイック<4318>、キャリアデザインセンター<2410>、インターライフホールディングス<1418>、セラク<6199>なども引き続きマークしておきたい。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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