【↓】日経平均 大引け| 大幅続落、欧米株安・円高を嫌気して一時2万2000円割れ (5月30日)

市況
2018年5月30日 16時35分

日経平均株価

始値  22051.97

高値  22079.23(10:41)

安値  21931.65(09:37)

大引け 22018.52(前日比 -339.91 、 -1.52% )

売買高  15億9261万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆7783億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は大幅続落、一時400円超の下げで2万2000円を割り込む

2.イタリアの政局不安で世界株安の連鎖となり、円高の進行も主力株を中心に重荷

3.海外ヘッジファンドとみられる先物への売りも現物株の下げ足を助長する格好に

4.円高進行を嫌気してトヨタが売られ、米長期金利低下が三菱UFJの下げを誘発

5.東証1部の84%の銘柄が下落、下値では押し目買いも入り売買代金も膨らむ

■東京市場概況

3連休明けの米国市場では、NYダウは391ドル安と大幅に3日続落した。イタリアの政局不安による欧州株安を受け、金融株中心に売りが優勢となった。

東京市場では、リスク回避の流れが強まり、日経平均株価は一時400円を超える下げをみせた。後場は下げ渋ったが2万2000円近辺の推移に終始した。

30日の東京市場は、イタリアの政局不安に端を発した欧州株安や米株安を受けて主力株を中心に広範囲に売られる展開を余儀なくされた。外国為替市場ではユーロ安が進んだほか、円は対ドルでも買われ一時1ドル=108円台前半まで円高が進んだことも重荷となった。海外ヘッジファンド筋による先物への売りも、現物株の下げを助長した。また、TOPIXは本日で8日続落と下値模索が続いている。業種別ではほぼ全面安で自動車のほか、非鉄や鉄鋼、保険や銀行などへの売りが目立った。東証1部の84%の銘柄が下落したが、下値では買い向かう動きも観測され、売買代金は2兆8000億円近くまで膨らんだ。

個別では、トヨタ自動車<7203>が売られ、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも下落した。東京エレクトロン<8035>、ファナック<6954>も値を下げた。武田薬品工業<4502>が安く、花王<4452>、資生堂<4911>も売りに押された。レオパレス21<8848>が急落、保土谷化学工業<4112>も大幅反落となった。サニックス<4651>、サンデンホールディングス<6444>などの下げも目立つ。アウトソーシング<2427>も安い。

半面、任天堂<7974>が大幅高、昭和電工<4004>、NTT<9432>がしっかり。メガチップス<6875>、IBJ<6071>が値を飛ばし、エー・アンド・デイ<7745>も上昇した。gumi<3903>、マネックスグループ<8698>が物色人気となり、インフォテリア<3853>、芝浦メカトロニクス<6590>も高い。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、KDDI <9433> 、中外薬 <4519> 、三越伊勢丹 <3099> 、ミネベア <6479> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約10円。うち6円はソフトバンク1銘柄によるもの。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄は東エレク <8035> 、ファナック <6954> 、ファストリ <9983> 、京セラ <6971> 、信越化 <4063> 。押し下げ効果は約85円。

東証33業種のうち上昇はその他製品のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)情報・通信業、(2)鉱業、(3)水産・農林業、(4)海運業、(5)電気・ガス業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)非鉄金属、(2)保険業、(3)ガラス土石製品、(4)鉄鋼、(5)輸送用機器。

■個別材料株

△共同PR <2436> [JQ]

1→3の株式分割を実施。

△ヨシックス <3221>

いちよし証券がレーティングを「A」に格上げ。

△gumi <3903>

仮想通貨・ブロックチェーン事業に参入。

△GW <3936> [東証M]

ICO実施に向けたスイス子会社設立の手続き完了。

△T・SCAT <3974> [JQ]

上期経常を67%上方修正。

△マネフォ <3994> [東証M]

インドのフィンテック企業に出資。

△ヘリオス <4593> [東証M]

子会社・器官原基創生研究所を6月に設立。

△那須鉄 <5922> [東証2]

今期最終を4期ぶり最高益に3.8倍上方修正。

△FCHD <6542> [JQ]

今期経常を24%上方修正、配当も3円増額。

△アバンライフ <8851> [東証2]

今期最終を一転6.2倍増益に上方修正。

▼ジーテクト <5970>

きょうから売出価格の決定期間に。

▼ニチレキ <5011>

改質アスファルトのカルテル疑いで公取委が立入検査。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ヨシックス <3221> 、(2)ランド <8918> 、(3)アイドマMC <9466> 、(4)メガチップス <6875> 、(5)ヒノキヤG <1413> 、(6)IBJ <6071> 、(7)オロ <3983> 、(8)A&D <7745> 、(9)任天堂 <7974> 、(10)アドソル日進 <3837>

値下がり率上位10傑は(1)保土谷 <4112> 、(2)レオパレス <8848> 、(3)OATアグリ <4979> 、(4)サニックス <4651> 、(5)T-BASE <3415> 、(6)サンデンHD <6444> 、(7)キャリインデ <6538> 、(8)ツバキナカ <6464> 、(9)大倉工 <4221> 、(10)シンクロ <3963>

【大引け】

日経平均は前日比339.91円(1.52%)安の2万2018.52円。TOPIXは前日比25.72(1.46%)安の1736.13。出来高は概算で15億9261万株。東証1部の値上がり銘柄数は292、値下がり銘柄数は1760となった。日経ジャスダック平均は3914.34円(21.79円安)。

[2018年5月30日]

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