話題株ピックアップ【昼刊】:住友大阪、石油資源、東海カ

注目
2018年5月31日 11時41分

■アトラエ <6194>  2,851円  +221 円 (+8.4%)  11:30現在

30日、アトラエ <6194> [東証M]が6月12日付での東証1部への市場変更が確定したと発表したことが買い材料視された。東証は22日、同社株を東証1部または2部に市場変更すると発表していたが、変更先の市場は確定していなかった。発表を受けて、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■住友大阪セメント <5232>  518円  +36 円 (+7.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

30日、住友大阪セメント <5232> が発行済み株式数(自社株を除く)の4.93%にあたる2000万株(金額で120億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は5月31日から9月28日まで。また、発行済み株式数の2.64%にあたる1100万株の自社株を消却する。消却予定日は6月15日。

■サイボウズ <4776>  584円  +39 円 (+7.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

サイボウズ<4776>が3日ぶりに急反発している。同社は30日取引終了後に、4月度の月次業績(速報値)を公表。連結売上高は9億3700万円(前年同月比23.0%増)となり、引き続き前年実績を上回って推移していることが好感されているようだ。連結営業利益は2億400万円(同55.7%増)で、今年1月からの累計は8億900万円(前年同期比10.2%増)。なお、今18年12月期通期の連結営業利益予想は、4~7億円となっている。

■ウェルビー <6556>  1,613円  +104 円 (+6.9%)  11:30現在

ウェルビー<6556>は大幅高で実質上場来高値更新。前日は全体地合い悪の影響もあってひと押し入れたものの、きょうは一時7%を上回る上昇で前日の下げ分を大幅に上回る切り返しをみせている。同社は障害を持つ人などの就職を支援する就労移行事業を展開、自立訓練作業所「ウェルビーチャレンジ」や未就学児童を対象とした「ハビー」、学齢期の児童を対象とした「ハビープラス」など新規開設を続け、利用者数増加を収益に反映させている。19年3月期は営業利益段階で前期比28%増の12億9500万円を計画、なお増額含みだ。

■石油資源開発 <1662>  2,794円  +153 円 (+5.8%)  11:30現在

石油資源開発<1662>は大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が30日付で、投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウエート」とし、目標株価を2390円から3120円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。収益予想の前提となる原油CIF価格を1バレル=70ドル(19年3月期の会社前提60ドル)に見直したことに伴い、19年3月期の経常利益予想を87億円から170億円へ、20年3月期を同99億円から182億円へ上方修正している。

■東海カーボン <5301>  2,229円  +104 円 (+4.9%)  11:30現在

東海カーボン <5301> が5連騰で新値追い。全体相場が円高進行やイタリアの政局混乱などで下落基調となるなか、同社株は上場来高値を更新している数少ない銘柄の一つとなっている。同社は黒鉛電極やカーボンブラックの販売価格上昇などを背景に業績が絶好調だ。さらに、28日には韓国東海カーボンの連結子会社化による段階取得差益の発生を踏まえ、最終利益を大幅上方修正した。これを受け、株価は29日に約3ヵ月ぶりに上場来高値を更新。この日は2242円まで上値を伸ばしている。特別利益の計上によるかさ上げがあるものの、予想PER6倍台と割安感が強く、さらなる上値追いへの期待感も大きい。

■日総工産 <6569>  5,370円  +240 円 (+4.7%)  11:30現在

日総工産<6569>は反発している。30日の取引終了後、21年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表しており、最終年度に売上高803億円(18年3月期592億800万円)、営業利益40億2000万円(同18億円)を目指すとしたことから、3年間で営業利益2.2倍を目指す意欲的な中計との見方が強まっているようだ。重要顧客に技能社員を投入することで単価の引き上げと収益性向上を目指すほか、積極的なシステム投資により生産性の改善を図るとしている。

■マネーフォワード <3994>  5,410円  +230 円 (+4.4%)  11:30現在

マネーフォワード<3994>が続伸。ドイツ証券は30日、同社株の投資判断を新規「バイ」でカバレッジを開始した。目標株価は5950円としている。同社は、個人向け家計簿アプリ「マネーフォワード」および中小企業・個人事業主向けクラウド会計ソフト「MFクラウド」を主力事業として展開。成長性の高い両分野で日本最大級の顧客基盤を築いている。当面は人件費やマーケティング費用の先行投資がかさむが、高水準の売上高成長が続くほか、営業利益ベースでも20年11月期には黒字転換すると予想している。

■内田洋行 <8057>  3,165円  +105 円 (+3.4%)  11:30現在

内田洋行<8057>が反発。30日取引終了後発表した18年7月期第3四半期累計(17年7月21日~18年4月20日)連結業績が、売上高1143億3900万円(前年同期比4.6%増)、営業利益31億6500万円(同4.7%減)、純利益20億7300万円(同1.8%減)となり、営業利益が通期予想の30億5000万円を上回ったことが好感されている。自治体マイナンバー関連の案件や海外市場での新製品効果の反動減はあったものの、小中高校向け教育ICT分野が大幅に伸長したほか、大企業向けを中心に民間向け情報事業分野も順調に推移した。なお、同社の業績は多くの顧客の決算期にあたる第3四半期連結会計期間に売り上げが多く計上されることから、18年7月期通期業績予想は売上高1490億円(前期比3.1%増)、営業利益30億5000万円(同0.3%増)、純利益20億円(同1.8%増)で従来見通しを据え置いた。

■トヨタ自動車 <7203>  6,968円  +127 円 (+1.9%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>が9日ぶり反発。7000円台復帰を目前にしている。ここ外国為替市場でドル安・円高が進んだことや、トランプ米政権による自動車関税引き上げ検討などの動きが株価にネガティブに働いていた。前日までの8営業日で730円も下落していたが、足もと円高が一服していることや、株価指標面でも時価予想PERが10倍を割り込んだ水準にあり、目先値ごろ感からの押し目買いが流入した。

■オエノンHD <2533>  472円  +7 円 (+1.5%)  11:30現在

オエノンホールディングス<2533>が9日ぶりに反発。30日取引終了後、三菱地所<8802>の子会社ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツと事業開発で基本合意し、銀座本社ビルを解体しホテルを建設すると発表したことが買い材料視されている。建設するホテルは、敷地面積約701平方メートル、鉄筋コンクリート造の地上13階建てで客室167室のほか、飲食施設、店舗などを備える。20年春に解体建築工事に着工し、22年秋にホテル開業を予定しており、オエノンHDは完成したホテルをロイヤルパークホテルズアンドリゾーツに賃貸する。なお、オエノンHDはビル建て替えに伴い、19年下期に本社を東京都墨田区に移転する予定。18年12月期業績への影響は軽微としている。

■エーザイ <4523>  7,790円  +102 円 (+1.3%)  11:30現在

エーザイ<4523>が反発している。同社はきょう、自社創薬の抗てんかん剤「Fycompa(フィコンパ)」の小児てんかんに関する適応追加申請がFDA(米国食品医薬品局)に受理され、審査期間が6カ月間となる優先審査に指定されたと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。この申請は、米国ですでに承認されている12歳以上のてんかん患者の部分発作に対する単剤療法および併用療法の適応対象を、2歳以上の小児患者まで拡大することを目指すもの。さらに、これまで取得したデータから、2歳以上の小児患者の強直間代発作に関する適応拡大の可能性についても追求するとしている。

■三井住友FG <8316>  4,502円  +31 円 (+0.7%)  11:30現在

三井住友フィナンシャルグループ<8316>やりそなホールディングス<8308>といった銀行株はしっかり。30日の欧州市場では、イタリア政情不安に対する懸念が後退。市場のリスク回避姿勢が和らいだことが好感され、海外市場ではドイツ銀、バークレイズ、JPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカといった銀行株が上昇した。この流れを引き継ぎ、日本の大手銀行株にも買い戻しの動きが出ている。ただ、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>は買い一巡後、値を消すなど上値では売りに押される動きも出ている。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,214.5円  +3 円 (+0.3%)  11:30現在

国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源開発関連株やJXTGホールディングス<5020>など石油元売り大手が高い。ここ下落基調を強めていたWTI原油先物価格だが、前日は産油国の協調減産が年内続くとの観測から6日ぶりに反発、1ドル48セント高の1バレル=68ドル21セントと切り返した。これを背景に米国株市場ではエクソンモービルが終値で4%近い上昇をみせるなどエネルギー関連株が大幅高となった。東京市場でも全般リスクオフの巻き戻しの動きとあわせ、原油関連株に投資資金が向かっている。

■ACCESS <4813>  974円  -63 円 (-6.1%)  11:30現在

ACCESS<4813>は大幅3日続落となっている。30日の取引終了後、第1四半期(2~4月)連結決算を発表しており、売上高16億1900万円(前年同期比6.9%減)、営業損益1億6600万円の赤字(前年同期1200万円の黒字)、最終損益1億7000万円の赤字(同3200万円の赤字)と営業赤字に転落したことが嫌気されている。国内でIoT分野の売り上げが減少したことに加えて、ネットワークソフトウエア事業で案件受注のタイミングが後ろ倒しになったことが響いた。また、製品開発投資に伴う償却費の増加や、電子出版分野でのサービス拡大に伴う原価増も損益悪化につながった。なお、19年1月期通期業績予想は、売上高82億円(前期比3.4%増)、営業利益5億円(同20.9%増)、最終利益3億7000万円(同49.8%増)の従来見通しを据え置いている。

■システムズ・デザイン <3766>  911円  +150 円 (+19.7%) ストップ高買い気配   11:30現在

システムズ・デザイン<3766>がストップ高カイ気配。30日の取引終了後、知識検索型の人工知能(AI)サービス「Kleio(クレイオ)ナレッジサーチ」の提供を開始すると発表しており、これを好感した買いが入っている。同サービスは、社内の文書データを学習したAIが、自然文による問い合わせに対して確信度の高い順に回答候補のリストを提示するというもので、回答結果のフィードバックを継続して学習させることで、回答の精度を高めることができるという。また、Q&A文書だけではなく、業務マニュアルや専門文書などの多種多様な文書データを学習させることができるため、コールセンターや社内ヘルプデスク、技術部門における情報共有など、業種や業務を問わずさまざまな分野での利用が見込まれるとしている。なお、サービスの提供に際しては、ソフトバンクグループ<9984>のソフトバンクと販売パートナー契約を締結しており、連携して販売網の拡充を図る。また、19年3月期業績への影響は軽微としている。

●ストップ高銘柄

システムズ・デザイン <3766>  911円  +150 円 (+19.7%) ストップ高買い気配   11:30現在

以上、1銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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