前週末1日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―
■日本通信 <9424> 169円 (+50円、+42.0%) ストップ高
東証1部の上昇率トップ。日本通信 <9424> が急騰し年初来高値を更新した。5月31日の取引終了後、同社のスマートフォンを用いたフィンテックプラットフォームが、金融庁の「FinTech実証実験ハブ」の支援案件として決定されたと発表しており、これを好感した買いが入った。同社のフィンテックプラットフォーム「FPoS(エフポス)」は、「サブSIM」というICカードを用い、ICカードが持つ高度なセキュリティー機能を生かして開発したもの。実証実験は、群馬銀行 <8334> 、千葉銀行 <8331> 、徳島銀行(徳島県徳島市)、マネーフォワード <3994> [東証M]、サイバートラスト(東京都新宿区)の6社共同で行い、金融取引の代表例である利用者住所の変更と資金移動を電子証明書を搭載したサブSIMを用いて行うことで、スマートフォンからの金融取引の安全性に関する問題を簡単な方法で解決することを実証するとしている。
■共和工業 <5971> 7,370円 (+920円、+14.3%) 一時ストップ高
共和工業 <5971> [JQ]が続急騰。5月31日大引け後に発表した18年4月期の連結経常利益は前の期比61.0%増の11.5億円に伸びて着地。続く19年4月期も前期比30.3%増の15億円に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期も世界的な建設機械の需要拡大を背景に、主力の建設機械用ボルトの販売が伸び、12.8%の大幅増収を見込む。前日終値ベースの予想PERが10.7倍→8.0倍に低下し、割安感がさらに強まったことも支援材料となった。
■ヨシックス <3221> 4,035円 (+390円、+10.7%)
東証1部の上昇率3位。ヨシックス <3221> が続急騰し年初来高値を更新した。東海東京調査センターが5月31日付で、投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」とし、目標株価を3360円から4100円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。19年3月期について、会社計画では過去最大の56店舗の新規出店を計画(退店5店舗)し、売上高185億円(前期比18.0%増)、営業利益18億6000万円(同13.0%増)を見込むが、同センターでは新業態の開発で新規出店が増加するとともに、業態転換で不採算店の改善が進むとことから上振れを予想。売上高198億円、営業利益21億2000万円を見込んでいる。
■マネフォ <3994> 5,940円 (+560円、+10.4%)
マネーフォワード <3994> [東証M]が続急騰。31日に発表したGMOインターネット <9449> グループのGMO VenturePartnersが設立する「GMO Global Fintech Fund」に戦略パートナーとして参画することが買い材料。
■ネクスウェア <4814> 455円 (+43円、+10.4%)
ネクストウェア <4814> [JQ]が急反騰。データベース構築などを手掛けており、超高速ブロードバンドサービスに対応したケーブルテレビ事業者の投資需要を取り込んでいる。ブロックチェーン技術開発のシビラ社と資本・業務提携している点も注目材料。シビラ社は暗号技術やアルゴリズム、分散技術を使って情報の改ざんや不正を不可能とするブロックチェーン開発で先駆しており、ネクストウェアが注力する顔認証システムやデジタルマップなどIoT時代に必須となる高度機密情報のマネジメントで融合する。
■トリケミカル <4369> 4,910円 (+360円、+7.9%)
東証1部の上昇率6位。トリケミカル研究所 <4369> が続急伸。5月31日大引け後に発表した19年1月期第1四半期(2-4月)の連結経常利益が前年同期非連結比46.8%増の5.3億円に拡大して着地したことが買い材料視された。データセンター向けメモリーの旺盛な需要を背景に、国内や台湾向けを中心に新規半導体材料などの販売好調が続いた。上期(2-7月)計画の9億円に対する進捗率は59.6%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。
■有沢製作所 <5208> 1,261円 (+84円、+7.1%)
東証1部の上昇率7位。有沢製作所 <5208> が急反発。5月9日に発表した19年3月期通期の連結業績予想は、売上高が477億円(前期比16.6%増)、経常利益は54億5000万円(同34.8%増)、最終利益は36億円(同4.3%増)と大幅な経常増益を見込む。同社はプリント基板向けなどを主体とする電子材料メーカーで、台湾子会社でのスマートフォンなどに使うフレキシブルプリント基板(FPC)用の電子材料生産能力増強などに伴い、今期も成長トレンドが続く見通し。株価は、今期の好業績見通しを好感して上昇し、5月18日には年初来高値1344円をつけた。その後は全体相場の反落地合いもあり調整局面となっているものの、PER12倍水準、PBR0.8倍台と株価指標面での割安が顕著であり、反転上昇のタイミングが近そうだ。
■ユナイテッド <2497> 3,840円 (+200円、+5.5%)
ユナイテッド <2497> [東証M]が4日ぶりに急反発。フリマアプリ最大手メルカリ <4385> [東証M]の今月19日に予定されているIPOが徐々に迫ってきたが、1日の引け後には、メルカリの仮条件が提示される予定であり、1日は思惑買いが膨らんだ様子だ。5月14日に上場を発表したメルカリの想定仮条件は2200~2700円で提示されており、仮条件は上下どちらに振れるかが注目ポイントとなっている。ユナイテッドは、メルカリの1500万株(議決権べースで12.8%)を保有する大株主。上場時には450万株の売り出しを実施する予定だが、売却後もメルカリの1050万株(同7.7%)の株式を保有する見込みだ。
■ラック <3857> 1,678円 (+86円、+5.4%)
ラック <3857> [JQ]が3日続伸となったほか、テリロジー <3356> [JQ]も連日の上値追い、セグエグループ <3968> [JQ]、インテリジェント ウェイブ <4847> [JQ]も買い優勢となるなどサイバーセキュリティー関連株に物色資金が向かった。あらゆるものをオンライン化するIoT社会の普及に際し、サイバー攻撃や情報漏洩への対策が一段と重要性を増している。1日付けの日本経済新聞では「政府は今年夏から、理化学研究所や宇宙航空研究開発機構(JAXA)などの国立研究開発法人のサイバーセキュリティーの強化に乗り出す」と報じている。「今年夏にも公表する『政府機関等の情報セキュリティ対策のための統一基準群』に盛り込む」と伝えており、こうした動きを受けサイバーセキュリティー関連株には上値を期待した買いが継続的に流入している。
■エボラブルA <6191> 2,225円 (+113円、+5.4%)
エボラブルアジア <6191> が5日ぶり急反発。同社は5月31日、国内最大級のコト体験マッチングサービスを運営する趣味なび(東京都港区)に出資したと発表しており、これが材料視されたもよう。また、同日には5月14日に公表していたディー・エヌ・エー <2432> 子会社のDeNAトラベルの株式譲渡が完了したことを明らかにした。これにより取扱高合計は1400億円となり、業界第2位の総合オンライン旅行会社となる見込みで、今後、連結取扱高2000億円を目指すとしていることも買い手掛かりとなっているようだ。
■ユーザベース <3966> 3,370円 (+145円、+4.5%)
ユーザベース <3966> [東証M]が3日続伸し、連日で年初来高値を更新している。1日、グループ会社ニューズピックスが、幻冬舎(東京都渋谷区)と共同で、ビジネス誌「NewsPicks Magazine」を創刊すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。ユーザベースにとっては「NewsPicks Book」「NewsPicks Comic」に続く新たな取り組みとなる同誌は、ビジネス誌らしくない、ビジネス誌を目指して創刊。3月、6月、9月、12月の季刊誌で、6月20日発売の創刊号ではメディアアーティストの落合陽一氏が「日本文化再興戦略」を提言し、続く大特集では、日本と世界をアップデートする「ニューエリート50人」をフィーチャーしているという。
■オリンパス <7733> 4,015円 (+155円、+4.0%)
オリンパス <7733> が大幅続伸。「物言う株主」と呼ばれる米バリューアクト・キャピタルが大株主に浮上したことが注目を集めている。31日に提出された大量保有報告書によると、バリューアクト・キャピタルはグループのファンドを通じて5.04%の株式を取得。保有目的は、「純投資および経営陣への助言、または状況に応じて重要提案行為などを行うこと」としている。バリューアクト・キャピタルは、米マイクロソフトなどへの投資実績があり、著名なアクティビストとして知られている。
※1日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース