明日の株式相場見通し=25日移動平均線巡り攻防、早くも買い戻しに一巡感
あす(5日)の東京株式市場では、きょう前週末比で300円を超える大幅高となった日経平均株価の勢いは継続しそうもない。市場には、早くも買い戻しに一巡感が出ていることから、25日移動平均線の2万2553円04銭(4日)を挟んでの攻防となりそうだ。
市場関係者からは「前週末1日に発表された米5月の雇用統計で、非農業部門の雇用者数が、前月比22万3000人増と市場予想の19万人増程度を上回ったことから、米景気の先行き拡大基調への期待感が強まり、NYダウ平均株価は大幅反発した。さらに、米長期金利の上昇で外国為替市場では円安・ドル高が進行し、日本株にとって追い風となって作用した。買い戻しの矛先が向いたのは、5月下旬に売られたトヨタ自動車<7203>に代表される自動車株や、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などの銀行株だった。もう一段の上昇のためには、物色対象の広がりが必要」との見方が出ていた。
週明け4日の東京株式市場は終始買い優勢となり、日経平均株価は300円を超える上昇となった。前週末の米株高や為替の円安が追い風となった。日経平均株価終値は、前週末比304円59銭高の2万2475円94銭と急反発した。
日程面では、4月の家計調査に注目。海外では、米5月のISM非製造業景況指数が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)