話題株ピックアップ【夕刊】(1):クミアイ化、ソニー、共立メンテ

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2018年6月6日 15時16分

■クミアイ化学工業 <4996>  769円  +65 円 (+9.2%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

クミアイ化学工業 <4996> が急伸。5日大引け後、18年10月期上期(17年11月-18年4月)の連結経常利益を従来予想の46億円→56億円に21.7%上方修正。増益率が1.7%増→23.8%増に拡大し、従来の2期連続での上期の最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。国内農耕地向けや欧米向け農薬の販売が伸びたことに加え、連結子会社の業績好調も収益を押し上げた。試験研究費などの販管費の一部が下期にずれ込むことも上振れの要因となった。なお、通期の経常利益は従来予想の64億円(前期は74.4億円)を据え置いた。

■日本冶金工業 <5480>  347円  +11 円 (+3.3%)  本日終値

日本冶金工業<5480>は大幅高。PERは9倍台と、依然として割安水準にある。株価は、19年3月期の好調な業績見通し開示を評価して5月21日に年初来高値398円をつけた後、全体相場の軟調地合いもあって調整トレンドを強いられていた。ところが、6月1日の安値322円を底に、値固め推移となっている。同社は5月8日取引終了後、19年3月期通期の連結業績予想を発表した。売上高は1420億円(前期比19.2%増)、経常利益は68億円(同2倍)、最終利益は55億円(同20.2%増)を見込んでいる。  ステンレス特殊鋼業界については、ニッケル・クロムなど原材料や副資材・エネルギーの価格上昇などコスト増要因が懸念されるものの、国内外での緩やかな経済成長を背景とした需要増が続くと想定される。

■ソニー <6758>  5,539円  +150 円 (+2.8%)  本日終値

ソニー<6758>が5日続伸と戻り足を強めている。5日・25日移動平均線のゴールデンクロス形成からボックス上限の5400円台半ばを上放れる動き。欧州への輸出比率が高く、ここ外国為替市場ではユーロが急速に買い戻されており、ユーロ高・円安が追い風材料となっている。ゲーム部門が好調で収益を牽引、19年3月期は営業8.8%減益予想ながら増額余地を指摘する声もある。

■共立メンテナンス <9616>  5,720円  +150 円 (+2.7%)  本日終値

共立メンテナンス <9616> が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が5日付で同社の投資判断「Buy(買い)」を継続し、目標株価を6000円→7300円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、ホテル開発の加速とインバウンド向けの強化が増益を牽引すると報告。目標株価算出の基準決算期となる20年3月期はデベロップメント事業の売上を減額するが、ホテルの開発進捗や客室単価上昇で補うとみている。これを踏まえ、同証券の20年3月期営業利益予想を173億円→183億円に上方修正した。

■清水建設 <1803>  1,126円  +27 円 (+2.5%)  本日終値

清水建設<1803>が反発。SMBC日興証券が5日付けで目標株価を1300円から1450円へと引き上げたことが好感された。なお、投資評価は「1」を継続した。同証券では、19年3月期を中心に完成工事高想定を増額したほか、不採算案件の影響縮小や施工時の改善効果を評価し土木工事の総利益率想定を引き上げたことなどから、19年3月期の営業利益予想を1330億円から1420億円(会社予想1230億円)へ、20年3月期を1400億円から1450億円へ、21年3月期を1420億円から1470億円へと引き上げた。

■大同特殊鋼 <5471>  5,440円  +110 円 (+2.1%)  本日終値

大同特殊鋼<5471>が4日続伸。午前10時ごろ、21年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表しており、最終年度に売上高5800億円(18年3月期5052億円)、営業利益470億円(同362億円)を目指すとしたことが好材料視されたようだ。中計では、構造材料から機能材料へのポートフォリオ改革を図り利益の最大化を目指すほか、損益分岐点の改善や経営体質の強化を図る方針。さらに、事業の再構築を行い選択と集中を進めることで経営効率を上げ、中期的に資本効率を高めるとしている。

■ソフトバンクグループ <9984>  8,197円  +165 円 (+2.1%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>は3日続伸。5日取引終了後に同社の英国子会社アームが中国での半導体テクノロジーライセンス事業を行うことを目的に、アームの中国子会社であるアームテクノロジーチャイナの持ち分の過半数(51%)を7億7520万ドルで売却し合弁会社化することを発表した。複数の機関投資家およびアームの顧客が売却先となる。中国企業に対してアームの半導体テクノロジーのライセンスを行い、同テクノロジーを中国に根ざして開発していくことで事業領域を拡大する。19年3月期第1四半期連結決算で子会社株式の売却による利益などを計上する見通し。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,218.5円  +23 円 (+1.9%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>、JXTGホールディングス<5020>などが買い優勢の展開。前日のWTI原油先物価格が77セント高の65ドル52セントと4日ぶりに反発。ここ下落基調にあり、前日は65ドル台を割り込み4月9日以来の水準まで下がったが、目先下げ止まったことで、前日の米国株市場ではシェブロンなどエネルギー関連の一角が買い優勢となった。東京市場でもこの流れを継いで原油関連株に買い戻しが入った。

■ハイデイ日高 <7611>  2,732円  +48 円 (+1.8%)  本日終値

ハイデイ日高<7611>が5日続伸。5日取引終了後に発表した5月度の売上高速報で、既存店売上高が前年同月比3.2%増と7カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。なお、全店売上高は同5.8%増だった。

■シップHD <3360>  4,100円  +70 円 (+1.7%)  本日終値

シップヘルスケアホールディングス<3360>は3日続伸。東海東京調査センターが5日付で、投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を4770円から4970円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。会社側の19年3月期通期営業利益予想は前年比4.2%減の175億円だが、同センターでは、海外における病院運営の負担増があるものの、消耗品などの供給・管理サービスを行うメディカルサプライ事業、介護関連施設を手掛けるライフケア事業で高水準の伸びを見込み、前期比0.2%増と微増益になると予想。その後も重粒子線がん治療施設や海外の病院事業の収益化から増勢に弾みがつくと見込んでいる。

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