話題株ピックアップ【夕刊】(2):ファンケル、大成建、トリドール
■スター・マイカ <3230> 2,276円 +34 円 (+1.5%) 本日終値
スター・マイカ<3230>が反発。この日、出資先のbookee(ブーキー、東京都新宿区)が、おカネのパーソナルトレーニングサービス「bookee」の提供を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。「bookee」は、「90日間でわたしはお金に強くなる」をキャッチフレーズに、3カ月で貯蓄可能な体質への改善を目指す、おカネのパーソナルトレーニングサービス。個人のおカネの健康状態や浪費のクセを把握する「マネードック」と、3カ月後の目標設計を実施し、マネードックによる診断結果をもとに、一人ひとりにあったカリキュラムを策定するとしている。
■ファンケル <4921> 5,300円 +70 円 (+1.3%) 本日終値
ファンケル<4921>が連日の年初来高値更新となった。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が5日付で投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を4900円から5600円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券ではこれまで、先行広告投資により売り上げ拡大・収益性向上の好循環期到来との見方だったが、これにサプリ(栄養補助食品)による成長を加えたという。18年3月期からサプリ事業の黒字化により、化粧品に加えてサプリも成長の柱となり、競合他社にはない収益源を確立したとして2本柱の成長ストーリーを予想している。また、FANCL化粧品は中華圏で既に高いブランド力があり、サプリとのクロスセルも進み、インバウンド向けは好調に推移していると指摘しており、化粧品とサプリのグローバル化による、中長期業績成長を予想している。
■大成建設 <1801> 6,220円 +70 円 (+1.1%) 本日終値
大成建設<1801>が反発。SMBC日興証券は5日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価は6900円から7500円に引き上げた。19年3月期の自己株式取得は上限360億円と前期の250億円から増額された。上半期中の自己株取得の実施を予定していることから「この間のセクター内株価パフォーマンスは堅調に推移する」とみている。
■青山商事 <8219> 3,880円 +40 円 (+1.0%) 本日終値
5日、青山商事 <8219> が発行済み株式数(自社株を含む)の0.9%にあたる50万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は6月11日から6月25日まで。
■アース製薬 <4985> 5,730円 +50 円 (+0.9%) 本日終値
アース製薬<4985>が反発。5日取引終了後、100株以上1000株未満保有の株主を対象とした株主優待制度の拡充を発表したことが好感された。同社では毎年6月末時点および12月末時点で同社グループ製品を贈呈する株主優待制度を導入している。6月末を基準とする現行制度では、100株以上1000株未満保有の株主を対象に保有期間にかかわらず一律で2000円相当の同社グループ製品を贈呈していた。これを、今年6月末時点から保有期間が3年以上の株主に対する優待を新設し3000円相当の製品を贈呈するとしている。なお、12月末を基準とする株主優待については、保有期間にかかわらず100株以上保有の株主に2000円相当の製品詰め合わせを贈呈することに変更はない。
■きんでん <1944> 1,831円 +16 円 (+0.9%) 本日終値
きんでん<1944>は反発。岩井コスモ証券は5日、同社株の投資判断を新規「B+」でカバレッジを開始した。目標株価は1970円に設定した。同社は関西電力<9503>グループの電気設備工事大手。18年3月期の連結営業利益は前の期比7%増の386億1800万円と堅調だった。関西電力向けが回復したほかゼネコンなど一般得意先向けが伸びた。会社側では19年3月期の連結営業利益は前期比7%減の360億円と予想。一般電気工事で好調だった前期の反動が出ると見ているほか、関西電力の大飯原発再稼働後の電力値下げによる投資抑制を考慮している。ただ、同証券では、一般電気工事の受注は今後も堅調に推移すると予想しており「会社計画はやや保守的」と指摘。今3月期の同利益は390億円への増額修正を見込んでいる。
■DACHD <6534> 2,737円 +14 円 (+0.5%) 本日終値
D.A.コンソーシアムホールディングス<6534>がしっかり。この日、傘下のデジタル・アドバタイジング・コンソーシアムが、動画アナリティクスサービスを運営するエビリー(東京都港区)が実施する第三者割当増資を引き受け、資本提携したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。エビリー社の「kamui tracker」は、YouTubeやフェイスブックなど主要ソーシャルプラットフォーム上にある動画に関する統計データを収集し、分析してデータベース化したもの。複数プラットフォームに掲載されている動画をコンテンツや視聴回数、エンゲージメント率などの切り口で比較できる点が特徴という。DAコンソーシアムでは、今回の提携を機に「kamui tracker」の活用を進め、生活者にとって価値ある動画コンテンツの配信を可能にし、広告主にとっても有効な動画マーケティングの実現を目指すとしている。
■トリドール <3397> 2,995円 -210 円 (-6.6%) 本日終値 東証1部 下落率10位
トリドールホールディングス<3397>が大幅続落。5日に発表した5月度の月次売上高で、全業態既存店売上高が前年同月比5.6%減となり、21カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。前年は、4月下旬からいくつかの人気テレビ番組に取り上げられたこともあり、その影響で堅調に推移したが、今年はその反動があったという。また、月前半の土日の天候が良くなかったことや、休日が前年と比べて1日少なかったことも響いたとしている。なお、既存店売上高のうち、丸亀製麺は同5.6%減。また、全店売上高は同0.1%増だった。
株探ニュース