話題株ピックアップ【夕刊】(1):モノタロウ、サイバダイン、ピジョン
■MonotaRO <3064> 4,750円 +280 円 (+6.3%) 本日終値 東証1部 上昇率8位
MonotaRO<3064>が大幅高で4連騰。株価は連日の上場来高値更新で25日移動平均線を大きく上放れてきた。工具や工場用品をネット経由で販売するビジネスモデルで、低価格で充実した品揃えにより顧客ニーズを囲い込み収益に反映させている。同社が11日取引終了後に発表した5月の月次売上高が前年同月比30.7%増と高い伸びを示しており、これを手掛かり材料に投機資金が攻勢をかけた。
■CYBERDYNE <7779> 1,430円 +82 円 (+6.1%) 本日終値
CYBERDYNE<7779>が後場一段高。同社はきょう、独自の生体信号処理技術に基づき、動脈硬化を捉えるための動脈伸展性や不整脈を捉えるための心電の計測を実現できる、手のひらサイズの小型バイタルセンサーの製品化に成功したと発表。この製品は、脳卒中や心筋梗塞など循環器系疾患の主たる原因である動脈硬化・不整脈を早期に捉えることができるもの。このほど、医薬品医療機器総合機構(PMDA)に製造販売承認申請書を提出し、受理された。
■オウケイウェイヴ <3808> 4,620円 +235 円 (+5.4%) 本日終値
オウケイウェイヴ <3808> [名証C]が急反発。11日取引終了後、プレミア証券の全株式を取得し子会社化すると発表しており、業容拡大による収益貢献に期待する買いが向かった。取得価額は4億円で、子会社化は7月を予定している。今回の買収を通じ、同社が運営するQ&Aサイト「OKWAVE」にプレミア証券の投資アドバイザーが専門家回答者として参画し、サイトの付加価値向上を図る。またブロックチェーン技術を用いた感謝を価値化する新たな経済圏「感謝経済プラットフォーム」の拡大に向けて協業する。
■アエリア <3758> 1,564円 +66 円 (+4.4%) 本日終値
アエリア<3758>は後場一段高。この日11時30分ごろ、テックビューロ(大阪市西区)のブロックチェーンプラットフォーム「mijin」を利用した「ブロックチェーン・トレカ」の実証実験を6月18日から開始すると発表したことが買い材料視された。「ブロックチェーン・トレカ」は、トレーディングカードをゲーム運営会社のサーバー上で管理するのではなく、改ざんがほぼ不可能なかたちで記録・流通できるブロックチェーン技術を利用することで、トレーディングカードをデジタルアセットとして1枚単位で登録・発行・流通させる方式を採用したサービス。購入したトレーディングカードにはそれぞれ属性があり、使用するカードや属性による相性と画面をタップするタイミングで勝敗が決まるカードバトルゲームを楽しむことができる。実証実験は6月25日までの1週間を予定しており、実証実験で出た課題の対策を講じた後、7月に正式サービスを開始予定としている。
■マクロミル <3978> 2,514円 +100 円 (+4.1%) 本日終値
マクロミル<3978>は続伸。きょう付の日本経済新聞で「NECは調査会社のマクロミルと人工知能(AI)のマーケティング活用で提携する」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、コンビニエンスストアの棚にカメラを設置して来店客の視線を検知し、AIが画像分析で目にとどまりやすい商品を割り出す仕組みを構築するという。メーカーにとって、消費者が手に取りやすい商品作りにつなげることができるほか、コンビニにとっては売れる棚づくりの構築にもつながるため、市場性は大きいと判断されたようだ。
■ピジョン <7956> 5,390円 +180 円 (+3.5%) 本日終値
ピジョン<7956>が続伸。SMBC日興証券は11日、同社株の投資評価を新規「1」でカバレッジを開始した。目標株価は7000円とした。「赤ちゃんにも、社会にも、株主にもなくてはならない会社」と指摘。国内の少子化という構造的リスクを持続的成長の原動力へ転換し、さらに世界の生後0~18カ月の乳幼児を最終ユーザーに取り込める技術力とブランド力を持つ点を評価している。同証券では、19年1月期の連結営業利益は、会社計画204億円に対し224億円(前期比15%増)と予想、20年1月期の同利益は今期推定比14%増の255億円を見込んでいる。
■サイバーエージェント <4751> 6,170円 +200 円 (+3.4%) 本日終値
サイバーエージェント<4751>は大幅高。11日の取引終了後、インターネット広告事業で東南アジア向けの広告配信を強化するため、東南アジア向け広告のクリエイティブ制作拠点を京都に開設したと発表。また、東南アジア出身の外国人デザイナー採用を行うとあわせて発表しており、これを好感した買いが入った。近年、東南アジアにおけるインターネット広告市場が拡大していることを受けて開設する。新拠点では、まずはインドネシア向けの広告から手掛け、徐々にタイ、ベトナム、マレーシア、フィリピンなどの国々へ展開し、東南アジア向けの広告クリエイティブ制作拠点として機能を拡充するとしている。
■グローブライド <7990> 4,020円 +115 円 (+2.9%) 本日終値
グローブライド<7990>は4連騰し年初来高値を更新。東海東京調査センターが11日付で投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を3200円から4500円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同センターによると、国内の堅調な推移に加えて、海外で市場ニーズに合った製品を開発・投入してきた効果が具現化し、売り上げの伸びが見込まれると評価。19年3月期営業利益について、会社予想の40億円に対して同センターでは44億1000万円と上振れを予想している。さらに、アジア圏での所得水準が向上しており、憧れのブランドである「DAIWA」のフィッシング用品の購入層が広がると見込んでいる。
■パーク24 <4666> 2,966円 +73 円 (+2.5%) 本日終値
パーク24<4666>が買い優勢、5日移動平均線を上回り上昇転換の兆しをみせている。駐車場事業大手で時間貸し駐車場「タイムズ」を展開。また、そのスペースを活用したカーシェアリング事業が新たなビジネスとして収益を浮揚させている。18年10月期は営業利益段階で2ケタ近い増益が見込まれるほか、タイムズを拠点としたIoTの運用実績が今後の展開力を示唆しており、将来性を見込んだ法人筋とみられる買いも観測。
株探ニュース