市場ニュース

2018年6月12日 19時30分
【特集】 メルカリ大旋風! 国内外で人気殺到「日本のユニコーン」徹底検証 <株探トップ特集>


―19日東証マザーズ鳴り物入り上場へ、海外市場に託された成長のステージ―

 フリーマーケット(フリマ)アプリ最大手、メルカリ <4385> [東証M]が19日、東証マザーズに新規株式公開(IPO)する。同社は急成長中のCtoC(個人間取引)関連のベンチャー企業であり、投資家の関心はその株価動向に集中している。上場前の国内外の投資家の需要は堅調だったとみられ、「株価は堅調な値動きが見込める」との声も上がる。日本の「ユニコーン(時価総額1100億円超の未上場企業)」として知られるメルカリは、株式市場に旋風を巻き起そうとしている。

●公開価格は3000円で決定、需要強く仮条件の上限に

 メルカリはフリマアプリ最大手企業で、国内シェアは約6割とみられている。同社は日本の代表的なIT系ベンチャー企業として、かねてから株式投資家からの熱視線を浴びてきた。そのメルカリがついに東京株式市場にデビューする。

 13年の会社設立から5年強だが、いまや圧倒的な知名度を誇る。スマートフォンで写真を撮って、特徴を入力するだけで中古品を出品でき、ボタンを押すだけで購入ができるという手軽さが受け、18年3月時点でアプリの累計ダウンロード件数は1億800万件に達した。このうち米国が約3700万件となっている。

 そのメルカリのIPOに向けての公開価格は11日に仮条件(2700~3000円)の上限である3000円で決定した。上場時の時価総額は4000億円強で、資金吸収額は1300億円前後となり今年最大のIPOとなる。この仮条件は、先月14日の株式上場発表日に明らかにされた想定仮条件(2200~2700円)からレンジを切り上げたものであり、公開価格決定までの価格推移が市場の評価の高さを物語っている。

●フリマアプリの市場開拓余地は巨大、米国市場がカギ握る

 特に、11日の公開価格決定とともに海外向け公募株数を増加させ、国内向け公募株数を減らした。この見直しにより、IPOに伴う公募・売り出しの国内・海外の割当比率は国内45%に対し海外55%となった。海外投資家からの需要の強さにより配分株数を変更したとみられ、メルカリのIPOは海外投資家主導の色彩を濃くしている。一部には、ブックビルディングでの海外需要は20倍超となったとも報道されている。また、国内投資家の需要も強く、ネット証券などでは口座開設数を増加させる効果もあったようだ。

 ある中小型株アナリストは、「メルカリのIPOはその規模や話題性という点で、16年7月に登場したLINE <3938> と似ている面がある。ただ、LINEの場合、成長率が最も高い時期を過ぎてからのIPOとなった感もあるが、メルカリの場合、成長のピークはまだ先だと思う。その意味で期待値はLINEより高い」という。

 経済産業省の調べによると、 フリマアプリの市場規模は17年で4835億円。12年に登場してから急成長してきたが、過去1年で不要となった製品の推定価値は7兆6254億円とも試算されており、中古品売買で活用されるフリマアプリの市場開拓余地は大きい。

 また、メルカリが市場開拓を進める米国ではネットオークションにはeBayがいるものの、フリマアプリとなると近年創業のスタートアップ企業が多い。このため、メルカリには米国を含む海外での市場開拓への期待が膨らんでいる。

●時価総額大きく無視できない銘柄、上場後の上値追いに期待

 市場関係者が懸念するのは、足もとの業績は赤字が続いている点だ。17年6月期の連結最終損益は42億700万円の赤字、18年6月通期は業績見通しが公表されているのは売上高予想(前期比62%増の358億円)のみで、利益見通しは発表されていないが、第3四半期(17年7月~18年3月)時点では、最終損益は34億3400万円の赤字であることから、今期損益はマイナスとなる公算が大きい。

 ある国内系投資顧問のファンドマネジャーは「米国事業の負担が大きいだけに、黒字転換できるかどうかは米国次第だろう」とみる。米国市場に対しては「楽天 <4755> が海外市場開拓に苦戦しているように、ネット企業の海外進出はそう簡単ではない」(アナリスト)との見方もあり、米国開拓には一定の時間が必要とみられている。

 とはいえ、そんなメルカリの初値に関しては「上場時の時価総額は東証マザーズのトップと大きく機関投資家も無視はできない。十分なメルカリ株を入手できなかった国内外の機関投資家が、上場後に買いを入れるのではないか」(ファンドマネジャー)との見方もある。また、外国人投資家の評価は高いと見られるだけに、「上場日は順調なスタートを切るのでは」(市場関係者)と予想する見方は少なくない。落ち着いた初値でのスタートを切れば、上場後も高水準の商いをこなすことは間違いないだけに、新たな中小型株市場の中核銘柄となるメルカリへの市場の期待は高まっている。

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