話題株ピックアップ【夕刊】(1):ASB機械、富士電機、エイチーム

注目
2018年6月14日 15時12分

■ASB機械 <6284>  5,920円  +380 円 (+6.9%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

日精エー・エス・ビー機械<6284>が続急伸。水戸証券は13日、同社株のレーティングを新規「B+」でカバレッジを開始した。目標株価は6500円に設定した。同社はPETボトル用ブロー成形機メーカー。時間当たり生産本数が飛躍的に増加したワンステップ機を開発したことにより、いままでターゲットではなかった大手グローバルメーカーを開拓したとみられることなどを評価。18年9月期の連結営業利益は会社予想68億円に対して75億円(前期比23%増)への増額修正を予想している。

■日総工産 <6569>  6,130円  +320 円 (+5.5%)  本日終値  東証1部 上昇率7位

日総工産<6569>が上場来高値更新となったほか、UTグループ<2146>、トラスト・テック<2154>、テクノプロ・ホールディングス<6028>、アルプス技研<4641>など製造業向け技術者派遣を手掛ける企業に買いが集まった。自動車や電機業界など製造業向け技術者不足が顕著で、同分野に特化した人材サービスを手掛ける企業群の業績は軒並み増収増益路線を走っている。海外株式市場や為替などの影響を受けにくい派遣企業は、内需株との位置づけで、改めて好調な業績が買いの根拠となり資金を引き寄せている。

■ユーザベース <3966>  3,300円  +150 円 (+4.8%)  本日終値

ユーザベース<3966>が3日続伸。13日の取引終了後、経済産業省が推進するスタートアップ企業の育成支援プログラム「J-Startup」の対象企業に採択されたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。「J-Startup」は、経済産業省がスタートさせた、世界で戦い、勝てるスタートアップ企業を生み出し、革新的な技術やビジネスモデルで世界に新しい価値を提供することを目的としたプログラム。有識者が推薦した成長スタートアップ企業を選定し、大企業やベンチャーキャピタル、アクセラレーターなどの「J-Startup Supporters」とともに、海外展開も含め官民一丸となって集中的にサポートするとしている。

■シーティーエス <4345>  1,102円  +37 円 (+3.5%)  本日終値

シーティーエス<4345>が4連騰し実質上場来高値を更新。東海東京調査センターが13日付で、投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を822円から1400円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。19年3月期業績について、会社側では営業利益17億2000円(前年比14.0%増)を見込んでいるが、同センターでは18億円に上振れを予想。システム事業の17年3月からサービスを開始したモバイル固定IP電話サービスが寄与するほか、測量計測事業は「i-Construction」が国直轄の「土木」工事から一部の都道府県へ広がり、測量機器および計測システムのレンタル・販売の伸びが続くと判断したという。

■山洋電気 <6516>  8,910円  +220 円 (+2.5%)  本日終値

山洋電気 <6516> が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が13日付で同社の投資判断「Buy(買い)」を継続し、目標株価を1万0500円→1万3000円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、サーボシステム部門が生産活況なうえ、クーリングシステム部門はITインフラ向け需要が堅調と業績は好調と指摘。調整中の株価は決算を通じた実態評価により、上昇に転じると予想している。同証券ではサーボシステム部門の需要想定引き上げと利益率改善などを踏まえ、19年3月期の営業利益予想を95億円→107億円(会社計画は110億円)、20年3月期を107億円→128億円に上方修正した。

■エボラブルアジア <6191>  2,479円  +52 円 (+2.1%)  本日終値

エボラブルアジア<6191>が3日続伸し年初来高値を更新。同社が13日取引終了後に発表した5月度の取扱高(速報値)は、57億6286万円(前年同月比79%増)と高水準の伸びとなったことが好感された。

■京三製作所 <6742>  838円  +14 円 (+1.7%)  本日終値

京三製作所<6742>は続伸。水戸証券は13日、同社株のレーティング「B+」を継続するとともに、目標株価を850円から980円へ引き上げた。同社は信号大手。19年3月期の連結営業利益は前期比8%増の55億円が見込まれているが、今期はJR各社や台湾の信号設備が見込めるほか、電気機器事業の半導体製造装置用電源装置の伸びも期待でき58億円への増額修正を予想。20年3月期の同利益は60億円への増益を見込んでいる。

■富士電機 <6504>  854円  +14 円 (+1.7%)  本日終値

富士電機<6504>が4日続伸。大和証券は13日、同社株のレーティングを「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」へ引き上げた。目標株価は910円から970円に見直した。持続的な業績拡大と電気自動車(EV)向け成長シナリオを評価している。19年3月期の連結営業利益は前期比5%増の585億円の見通しだが、為替の前提が1ドル=105円に置かれている点などから「保守的な見通し」と指摘。同証券では前期比12%増の625億円への増額修正を予想している。また、19年からEV向けパワー半導体の販売が本格化する点なども評価している。

■エイチーム <3662>  2,624円  +37 円 (+1.4%)  本日終値

エイチーム<3662>がしっかり。13日の取引終了後、新感覚リアルタイムRPG「ユニゾンリーグ」が累計950万ダウンロード(DL)を突破したと発表しており、これを好感した買いが入った。「ユニゾンリーグ」は、14年12月に配信を開始したスマートフォン向けRPGで、友達と一緒に必殺技を決めるなど、リアルタイムにわいわい楽しめるのが特徴。今回、950万DLを突破したことを記念して、記念キャンペーンを実施するとしている。

■オプトホールディング <2389>  2,132円  +29 円 (+1.4%)  本日終値

オプトホールディング <2389> が続伸し、年初来高値を更新した。13日大引け後、18年12月期の連結最終利益を従来予想の6億円→14億円に2.3倍上方修正。従来の40.7%減益予想から一転して38.5%増益を見込み、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。東証マザーズへ新規上場する子会社ライトアップ <6580> [東証M]の株式売却に伴い、売却益11.3億円が発生することが最終利益を押し上げる。

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