豪ドル週間見通し:弱含みか、米中貿易戦争への懸念残る
■下落、米中貿易戦争激化を嫌気して豪ドル売り強まる
先週の豪ドル・円は下落。初の米朝首脳会談実現を受けてリスク回避後退などにより円売りが一時優勢となったが、豪準備銀行(中央銀行)のロウ総裁が「賃金・物価の伸びが鈍く、利上げはまだ先」との見解を示したことから、豪ドル売り・円買いが活発となった。さらに、米中貿易戦争に対する警戒感が高まったことで豪ドル売り・米ドル買いが強まり、この影響で豪ドルの対円レートは一時82円台前半まで反落した。取引レンジ:82円27銭-84円16銭。
■弱含みか、米中貿易戦争への懸念残る
今週の豪ドル・円は弱含みか。米中貿易戦争に対する警戒感は高まっており、リスク回避的な豪ドル売りがただちに縮小するとの見方は少ないようだ。豪準備銀行(中央銀行)は利上げを急がない方針を維持していることも、豪ドル相場の反発を抑える一因となりそうだ。
○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・19日:豪準備銀行の6月理事会議事要旨
予想レンジ:81円00銭-83円00銭
《FA》
提供:フィスコ