NYの視点:円、買い持ちに転じ下落余地も:今週の注目:米中貿易戦争、BOE、など

経済
2018年6月18日 7時37分

短期投機家・投資家の円のポジションは再び買い持ちに転じた。円の下落余地が広がる。ユーロの買い持ち高も過去最高水準から減少。しかし、依然、高水準であり、ユーロの下落余地もまだあると見る。

今週は、米中貿易論争の行方に引き続き注目される中、米国の更なる利上げを織り込むドル買いも続くと見らる。米FRB高官の発言や、住宅関連指標が相場材料となる。住宅関連指標では、前月から増加が予想されており、追加利上げ見通しを後押しする。貿易戦争への脅威が存続する中、最新6月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が予想を上回った。小売りも予想を上回り、4-6月国内総生産(GDP)が5%近くの成長が示唆されている。

米国と、他国の金融政策の乖離が拡がる中、英国中央銀行は金融政策決定会合で、金融政策を据え置く見通し。利上げの可能性を判断する上で、経済見通しでは、最近の弱い指標が一時的にとどまると見ているかどうかに焦点が集まる。さらに、ここにきて、欧州連合(EU)離脱方針を巡り、メイ首相の立場が危うくなる中、離脱延期の思惑も浮上。ポンドの上値を抑制する。

そのほか、石油輸出国機構(OPEC)はオーストリア、ウィーンで総会で、協調減産に関する協議をする。イラク、ベネズエラ、イランはサウジアラビアの供給を増やす提案に反対しているという。

■今週の主な注目イベント

22-23日:OPEC総会

●米国

18日:SECクレイトン氏、NY連銀総裁に就任するウィリアムズ氏が講演、

ボスティック米アトランタ連銀総裁が講演、

19日:米5月住宅着工件数:予想前月比+2.1%、131.4万戸、

ブラード・セントルイス連銀総裁がECBフォーラム参加

20日:米5月中古住宅販売件数:予想前月比+1.5%、554万戸、

パウエルFRB議長、ポルトガルで開催される中央銀行の討論会に参加

21日:FRB、2018年米銀ストレステストの結果公表

●欧州

19日:ドラギECB総裁、ECBフォーラムで講演

21日:欧州連合(EU)財務相会談、対ギリシャ債務支援に関し

●日本

20日:黒田日銀総裁、ポルトガルで開催される中央銀行の討論会に参加

●英国

21日:英国中央銀行金融政策決定会合:金融政策0.5%で据え置き予想、経済の見通し発表

●地政学的リスク

北朝鮮

イラン

ガザ紛争

イラク、イスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」

シリア

イエメン

《CS》

提供:フィスコ

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