話題株ピックアップ【夕刊】(2):コーセル、マネフォ、資生堂

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2018年6月18日 15時18分

■コーセル <6905>  1,414円  +35 円 (+2.5%)  本日終値

コーセル<6905>が3日ぶりに反発。東海東京調査センターが15日付で投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を1850円から2000円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同センターでは、会社側の19年5月期業績は増収増益計画ながら、製品保証費用引当金戻入約3億円を考慮すれば保守的な数値であると指摘。半導体製造装置向けユニット電源には減速感があるが、医療機器向けなどオンボード電源の需要が順調なため、会社計画を上回ると予想している。また、19年5月期は年34円配当だが、同センターでは36円と見込んでいる。

■マネーフォワード <3994>  5,800円  +140 円 (+2.5%)  本日終値

マネーフォワード<3994>が買い優勢で8連騰。同社はスマートフォン向けに家計簿アプリと企業向け会計システムを展開、ブロックチェーン技術分野にも積極的に参入しており、市場の注目度が高い。15日取引終了後、インフォテリア<3853>と協業し、経費精算の自動化を実現する「MFクラウド経費アダプター」を提供することを発表、これを材料する買いが株高を助長した。

■資生堂 <4911>  9,178円  +185 円 (+2.1%)  本日終値

資生堂<4911>、コーセー<4922>、ファンケル<4921>が続伸歩調となるなど化粧品株が軒並み上昇。貿易摩擦問題への懸念から電機や機械、自動車など主力株セクターが軟調に推移するなか、デフェンシブの代表的セクターとして引き続き買いを呼び込む展開。国内化粧品市場の拡大が続いており、昨年時点で出荷規模は約1兆6300億円と2年連続で過去最高を更新している。また、今年に入っても好調で、これは中国人をはじめとする訪日外国人によるインバウンド需要が大きい。訪日客は帰国後も越境ECにより継続的に購入するケースが多いという。今週20日に5月の訪日客数の発表があるが、これを先取りした買いも入ったもようだ。

■ウェザーニューズ <4825>  3,420円  +65 円 (+1.9%)  本日終値

ウェザーニューズ<4825>が3日ぶりに反発。16日付の日本経済新聞で「19年5月期連結営業利益は前期から2割ほど増え25億円強となる見通しだ」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、海運市況の持ち直しやアジアの航空需要の伸びを背景に、海運会社や航空会社向けに気象情報を提供するサービスが伸びる見込みで、システム開発費や人件費の増加を補うという。昨年12月発表の中期経営計画では、19年5月期は営業利益25億円を見込んでいることから、これを上振れるとの観測が好感されたようだ。

■タケエイ <2151>  1,236円  +22 円 (+1.8%)  本日終値

タケエイ<2151>は反発。東海東京調査センターが15日付で投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を1670円から1770円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。会社側は19年3月期の営業利益を28億円(前年比16.6%増)と見込んでいるが、主力事業の収益受注環境が概ね良好であることや、足かせ要因だった施設の不調も改善に向かっているため、同センターは同30億円(同24.9%増)を予想。また、中長期的には東京五輪などに向けた耐震や建て替え工事、築地移転の特需などの顕在化が期待されるとしている。

■アインホールディングス <9627>  8,410円  +100 円 (+1.2%)  本日終値

アインホールディングス<9627>はしっかり。この日、国家戦略特区で薬剤の遠隔指導を行うため、愛知県に事業登録の事前相談を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。6月14日に愛知県で特区内の特定地域において、テレビ電話などにより服薬指導が認められたことを受けて開始するもので、同県の認可が下り次第、全国初のオンラインでの服薬指導が実施可能になるとしている。

■コシダカHD <2157>  1,699円  +18 円 (+1.1%)  本日終値

コシダカホールディングス<2157>が3日ぶりに反発。この日から東京・神奈川・埼玉・千葉県の「カラオケまねきねこ」112店舗でスマートフォンアプリ「おまねきParty」の運用を開始すると発表しており、これを好感した買いが入った。同アプリは、「まねきねこ」のお店で、一緒にカラオケを楽しむグループを簡単に探せる店舗型マッチングサービス。また、アプリをインストールし、店にチェックインすると「まねきねこ」での料金が総額20%オフとなる「チェックインクーポン」が取得できるという。

■伊藤忠テクノ <4739>  2,034円  +21 円 (+1.0%)  本日終値

伊藤忠テクノソリューションズ<4739>がしっかり。同社はきょう、対話式パーソナライズド動画配信ソリューション「eMotion(イーモーション)」を、住友生命保険(大阪市)に提供したことを明らかにした。「eMotion」は、顧客の属性や趣向・特性、契約内容にあわせた動画を配信する、対話型のパーソナライズド動画ソリューション。住友生命はすでに6月1日から販売代理店向けに公開しており、8月から一般顧客向けに公開する予定だという。

■ワールドHD <2429>  3,475円  +20 円 (+0.6%)  本日終値

ワールドホールディングス<2429>はしっかり。15日の取引終了後、子会社ファームが、エポック社(東京都台東区)と共同で、茨城県稲敷市にある体験型農業公園「こもれび森のイバライド」内に、シルバニアファミリーの仲間たちが暮らすシルバニア村を再現したテーマパーク「シルバニアパーク」を6月23日にオープンさせると発表しており、これを好感した買いが入った。「シルバニアパーク」は、約3320平方メートルの敷地にシルバニア村を再現した屋外型のテーマパークで、パーク内にはシルバニア村のシンボルである「キラキラ湖」や「せせらぎ川」も再現。また、ショコラウサギファミリーの家「赤い屋根の大きなお家」の中にある家具や人形の前に立つと、ショコラウサギの女の子が話しかけてくるほか、ファミリーコテージではミニボールプールなども楽しめるという。

■ジーエヌアイグループ <2160>  503円  +2 円 (+0.4%)  本日終値

ジーエヌアイグループ<2160>は全般軟調相場のなか小幅高。15日の取引終了後、子会社である北京コンチネント薬業有限公司において、主力医薬品であるアイスーリュイの間質性肺疾患(CTD-ILD)の一種である強皮症を適応症とする第3相臨床試験を開始したと発表した。強皮症は今月6日に臨床試験を開始した皮膚筋炎に加えて、中国国家食品薬品監督管理総局(CFDA)から臨床試験開始の許可を取得した2つ目の適応症となる。CTD-ILDは、結合組織疾患(CTD)を持つ患者の肺が、炎症および線維症、またはいずれか一方の症状を引き起こす状態のこと。

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