日経平均は続落、注目IPOメルカリの動向を注視/ランチタイムコメント

市況
2018年6月19日 12時15分

日経平均は続落。197.44円安の22482.89円(出来高概算6億9552万株)で前場の取引を終えた。18日の米国市場では、対中貿易摩擦への懸念から売りが先行。6月NAHB住宅市場指数が年初来の低水準に落ち込んだことも嫌気された。原油相場の上昇に伴い、引けにかけて下げ幅を縮小したものの、上値の重い展開となった。シカゴ日経平均は大証比40円高の22660円で引けており、そちらを下回る格好から本日の東京市場では売りが先行した。その後も、米中貿易戦争激化を警戒した為替相場で1ドル=109円台後半と円高方向に振れたことなどが嫌気され、日経平均の下げ幅は200円を超える場面もみられた。

東証1部の値下がり数は1500を超えており、全体の75%程度を占めている。セクターでは、空運業、パルプ紙、化学、ガラス土石製品、その他金融業が軟調。一方で、原油市況の上昇を受けて買い優勢の銘柄が目立つ石油石炭製品のほか、保険は堅調。

米トランプ大統領が19日朝方(日本時間)、米通商代表部(USTR)に新たに2000億ドル分の中国製品に対する追加関税を検討するよう指示したことが伝わっている。これを受け、米中貿易戦争激化を警戒したドル円相場の上値は一段と重くなっており、輸出関連株全般に手がけにくさが意識される展開のなか、物色は引き続きディフェンシブセクターの一角や商品市況上昇を受けた石油石炭製品などのエネルギーセクターに限られやすいだろう。

なお、本日マザーズ市場に上場したメルカリ<4385>の初値は公開価格を66.7%上回る5000円となった(初値形成時の出来高は1050万1900株)。主力大型株の物色に広がりが見られない中では、短期筋の関心は同社に向かいやすく、値動きが荒くなる展開には注意しておきたい。しかし、後場にかけて好パフォーマンスが継続した場合は、投資家のマインド改善にも寄与しやすく、中小型株に対する買い戻しの動きに繋がる可能性が高いことから、動向を注視しておきたい。(雲宮 祥士)

《AK》

提供:フィスコ

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