明日の株式相場見通し=下値指示ラインを巡る攻防に、地合い悪化回避へ正念場

市況
2018年6月19日 17時29分

あす(20日)の東京株式市場は、きょうの400円を超える大幅下落によって、日経平均株価の75日移動平均線(2万2074円68銭=19日)、心理的フシ目の2万2000円、5月30日につけた取引時間中の安値(2万1931円65銭)といった下値支持となる複数のポイントが接近し、一気に正念場を迎える事態となった。これらのポイントを大きく下回ると、3月下旬からの上昇トレンドが中断することになる。

市場関係者からは「期待されたメルカリ<4385>新規上場人気による全体相場への好循環の波及効果が、米中貿易摩擦を巡る過激な報復合戦によって台無しにされた。メルカリ自体は初値で5000円(公開価格の3000円を66.7%上回る)をつける好調な滑り出しとなった。ところが、米中間の制裁課税の応酬を受け、外国為替市場で円高・ドル安が進行し、上海総合指数が急落したことから、日経平均は後場後半に一段安に売られた」との見方が出ていた。

19日の東京株式市場は売り優勢で始まり、その後下げ幅を拡大する展開となった。日経平均株価は後場に入り下げ加速となり、この日の安値引けとなった。終値は、前日比401円85銭安の2万2278円48銭と続急落した。

日程面では、ネイティブ広告に特化したインターネット広告配信プラットフォーム「logly lift」のサービス提供を手掛けるログリー<6579>が東証マザーズ市場に新規上場する。

このほかに、日銀金融政策決定会合議事要旨(4月26~27日分)、5月の訪日外国人客数、18日時点の給油所の石油製品価格、5月の全国コンビニエンスストア売上高、5月の白物家電の国内出荷実績、5月の民生用電子機器の国内出荷統計に注目。海外では、パウエルFRB議長がECBフォーラムで講演、米1~3月期の経常収支、米5月の中古住宅販売が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

最終更新日:2018年06月19日 19時37分

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.