話題株ピックアップ【夕刊】(1):リミックス、ガンホー、キリンHD

注目
2018年6月20日 15時14分

■アークランドサカモト <9842>  1,722円  +109 円 (+6.8%)  本日終値  東証1部 上昇率9位

アークランドサカモト<9842>が5日ぶりに反発。19日の取引終了後に発表した第1四半期(2月21日~5月20日)連結決算が、売上高274億2500万円(前年同期比3.3%増)、営業利益27億5400万円(同3.9%増)、純利益17億500万円(同11.2%増)と増収増益だったことが好感された。とんかつ専門店「かつや」をはじめ、外食事業が好調を維持ししていることが業績を牽引した。また、主力の小売り事業で販管費が減少したことも利益の押し上げに貢献した。なお、19年2月期通期業績予想は、売上高1070億円(前期比1.7%増)、営業利益97億円(同3.3%増)、純利益55億円(同1.7%増)の従来見通しを据え置いている。

■日東工業 <6651>  2,217円  +133 円 (+6.4%)  本日終値

日東工業<6651>が大幅続伸。19日の取引終了後、パナソニック<6752>エコソリューションズ社と配電盤事業などで包括的な協業を検討することで合意したと発表しており、これを好感した買いが入った。今回の合意により両社は、配・分電盤、関連機器など配電盤事業領域で、それぞれの得意分野・技術を生かし、共同での生産、製品開発、技術開発の検討を進めるという。また、国内だけではなく海外も視野に入れて、協業の方向性、スケジュールを決定するとしており、まず生産協業について、今年度中にも開始の可能性を検討するとしている。

■リミックスポイント <3825>  1,284円  +52 円 (+4.2%)  本日終値

リミックスポイント<3825>は反発。この日、INMホールディングス(東京都千代田区)に対して出資をし、資本・業務提携したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。INMホールディングスは日本で最も早い時期にインターネット上の共通ポイントサービスを創り上げたネットマイルと、独自仮想通貨「ビットマイル」サービスを準備中のビットマイルを傘下に持つ企業。REMIXでは今後、子会社ビットポイントジャパンで、ネットマイル社の独自ノウハウを生かし、ポイント交換業務などを推進しさらなる顧客サービスの拡充を進めるとしている。

■ガンホー <3765>  286円  +11 円 (+4.0%)  本日終値

ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が後場プラスに転じた。この日、新作発表会を6月27日に開催すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。また、これに先立ち、この日から発表会特設サイトをオープンし、発表会に関する情報を随時配信している。

■キリンホールディングス <2503>  3,049円  +96 円 (+3.3%)  本日終値

キリンホールディングス<2503>、明治ホールディングス<2269>、ヤクルト本社<2267>、カルビー<2229>、コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス<2579>など食品株が総じて強い動きをみせた。全体相場は米中貿易摩擦問題などを背景に主力輸出株が手掛けにくい環境にあり、ディフェンシブセクターへの資金シフトを物語っている。PER面では割高な銘柄も少なくないが、総じて今期業績が好調でファンダメンタルズ面も評価材料となっている。

■ツガミ <6101>  1,038円  +32 円 (+3.2%)  本日終値

ツガミ<6101>が後場プラスに転じた。午後1時ごろに自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入った。上限を100万株(発行済み株数の1.90%)、または12億円としており、取得期間は6月20日から11月9日まで。今後の経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためとしている。

■キッコーマン <2801>  5,610円  +170 円 (+3.1%)  本日終値

キッコーマン<2801>が反発し、上場来高値を更新した。シカゴ商品取引所で大豆先物相場が下落しており、原料安による利益押し上げへの思惑から買いが入ったようだ。米国による中国製品への追加関税とそれに対する中国の報復関税の影響で、大豆価格が今月に入って13%程度下落。これを受けて醤油の原料に大豆を用いる同社のほか、豆製品のフジッコ<2908>、豆腐など大豆加工品を手掛ける篠崎屋<2926>などに買いが入った。

■日本エスコン <8892>  663円  +17 円 (+2.6%)  本日終値

日本エスコン<8892>が反発。同社は関西や首都圏を中心にマンション開発を手掛けており、業績は大幅増収増益基調を続けている。19日取引終了後、大阪市に保有するホテル3物件をシンガポール不動産投資会社に売却契約を締結したことを発表、これが株価を刺激した。売却額は合計で102億9000万円。3物件のうち1物件については引き渡し時期が未定で、確定次第業績予想の精査を行い、詳細を発表する方針。同社の株価は18年12月期第1四半期の決算発表が市場コンセンサスを下回り、5月中旬以降大きく水準を切り下げていたが、時価は値ごろ感も働き、買いが集まりやすくなっている。

■SUMCO <3436>  2,280円  +58 円 (+2.6%)  本日終値

SUMCO<3436>など半導体関連株が堅調。同社株はここ下げ基調を強めており、前日に年初来安値を更新していたが、きょうは買い戻しが先行。米国株市場では目先半導体関連株が軟調展開にあり、前日はザイリンクスやエヌビディアなどが大幅な下げをみせ、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3日続落となった。ただ東京市場では、半導体関連株の下げが米株市場に大きく先行しており、足もとは外国為替市場で1ドル=110円近辺の推移と円高が一服していることもあって、下値では買い板が厚くなっている。

■ミネベアミツミ <6479>  1,886円  +47 円 (+2.6%)  本日終値

ミネベアミツミ<6479>が6日ぶりに反発。SMBC日興証券が19日付で、投資判断「2」を継続し、目標株価を2800円から2900円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、ゲーム機器アッセンブリ事業が20年3月期でピークアウトし、利益成長率は鈍化傾向に入る可能性が高いとしているが、それでも19年3月期営業利益を852億円(従来予想920億円、会社予想830億円)と会社計画を上回ると予想。また、20年3月期を同1002億円から1017億円へ上方修正し、さらに21年3月期を同1066億円と見込んでいる。

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