話題株ピックアップ【夕刊】(2):バンナムHD、東芝、メルカリ
■LINK&M <2170> 1,386円 +33 円 (+2.4%) 本日終値
リンクアンドモチベーション<2170>が3日ぶりに小反発。水戸証券は19日、同社株のレーティングを新規「B+」でカバレッジを開始した。目標株価は1650円とした。同社は世界初の「モチベーション(やる気)」にフォーカスした経営コンサルティング会社。社員のワークモチベーションを可視化できるサービスの「モチベーションクラウド」が中長期の業績拡大を牽引するとみている。組織の規模に応じた月額従量課金モデルであり、安定収益を期待している。同証券では18年12月期の連結営業利益を前期比44%増の48億5000万円(会社予想41億2000万円)を予想している。
■バンナムHD <7832> 4,645円 +100 円 (+2.2%) 本日終値
バンダイナムコホールディングス<7832>が反発。SMBC日興証券が19日付で、投資判断「1」を継続し、目標株価を4400円から5150円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。国内外で同社のスマートフォンゲームが、同証券の想定以上に好調に推移していると指摘。主力タイトルの「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」をはじめとした既存タイトルが好調を維持していることに加えて、19年3月期第1四半期に配信を開始した「ドラゴンボールレジェンズ」が国内外で好スタートを切ったとみられることから、19年3月期営業利益を717億円から777億円へ、20年3月期を同742億円から870億円へ、21年3月期を同808億円から930億円へそれぞれ上方修正している。
■豊田合成 <7282> 2,855円 +56 円 (+2.0%) 本日終値
豊田合成<7282>が5日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は19日、同社株のレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエート」へ引き上げた。目標株価は2600円から4000円に見直した。「系列外拡販の進展および素材革新による事業領域拡大」を新たなエクイティストーリーとしている。足かせとなっていたLEDは黒字に浮上しているほか、海外の生産性問題も上期中に解決策発表の見通しにあることなどを評価。19年3月期の連結営業利益は従来予想460億円を465億円(会社予想440億円)、20年3月期の同利益は510億円を530億円に、それぞれ上方修正している。
■東芝 <6502> 336円 +4 円 (+1.2%) 本日終値
東芝<6502>が高い。大和証券は19日、同社株のレーティングを新規「2(アウトパフォーム)」としてカバレッジを開始した。目標株価は410円とした。「直近の株価上昇を考慮しても依然評価余地は大きい」としている。具体的には(1)20年度を見据えたSOTP(サム・オブ・ザ・パーツ)理論株価に対して株価は過少評価されていること(2)東芝メモリ持ち分価値は保守的な評価にとどめているがIPOに向けて評価が高まる可能性があること(3)理論株価を下回る価格での自社株買いは株主価値にプラスであり需給改善が期待できること――などを評価要因に挙げている。
■タカラバイオ <4974> 2,422円 +22 円 (+0.9%) 本日終値
タカラバイオ<4974>が6日ぶりに反発。19日の取引終了後、Trans Chromosomics(トランスクロモソミックス、鳥取県米子市)と、再生医療等製品における染色体解析法の標準プロトコール作成に関する技術提携契約を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。再生医療等製品などで使用される細胞は、長期間の培養により染色体(核型)異常が起こり、がん化などのリスクが高くなることが知られている。そのため、iPS細胞のような多能性幹細胞では、染色体解析による染色体異常の確認が行なわれていることから、同社では今回の技術提携で、新たに染色体解析の標準プロトコールを確立。今後、ニーズが高まると予想される再生医療等製品の信頼性保証サービスとして提供することを計画しているという。
■TDK <6762> 11,220円 +60 円 (+0.5%) 本日終値
TDK<6762>が3日ぶりに反発。東海東京調査センターが19日付で、投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を1万500円から1万3500円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同センターでは、今期の受動部品、特にMLCCは需給逼迫に伴う値上げも含めて好調が続くと予想。また、2次電池も引き続き好調と見込んでいることから、営業利益は会社計画の1000億円を上回る1050億円(同23%増)と予想している。
■メルカリ <4385> 4,910円 -390 円 (-7.4%) 本日終値
メルカリ<4385>が安い。フリマアプリ最大手の同社は19日に東証マザーズに新規上場し、この日で上場2日目。上場初日は、公開価格(3000円)を67%上回る5000円の初値をつけた。一時、ストップ高の6000円まで買われる場面もあったが、終値は5300円だった。この日は、寄り付きで一時5360円まで買われる場面があったが、買い一巡後は利益確定売りに押される展開。「当面は需給先行の展開」(市場関係者)が見込まれるなか、株価は落ち着きどころを探る展開となった。
■国際石油開発帝石 <1605> 1,117円 -27 円 (-2.4%) 本日終値
国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源開発関連株は下値模索の動きが続いている。前日のWTI原油先物価格は78セント安の1バレル=65ドル07セントと反落。米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が売られており、東京市場でもこれに追随する動きとなっている。指標面からは両銘柄とも割安感が強い。PBRは国際帝石が0.5倍台、石油資源開発が0.3倍台と売られ過ぎの水準で底値圏を示唆している。
■住友金属鉱山 <5713> 4,287円 -53 円 (-1.2%) 本日終値
住友金属鉱山<5713>や三菱マテリアル<5711>、三井金属<5706>など非鉄株が軒並み安。米中貿易摩擦の激化懸念が高まるなか、非鉄需要が減少するとの観測が浮上し市況が下落している。ロンドン金属取引所(LME)の銅3カ月物は19日に前日比124ドル安の1トン=6840ドルと4日続落。ニッケルや亜鉛なども下落し非鉄相場は全面安となった。市場では今後、非鉄相場がどこで下げ止まりに転じるかを注目している。
株探ニュース