注目銘柄ダイジェスト(前場):じげん、アンビション、オハラなど

市況
2018年6月21日 11時58分

三菱UFJ<8306>:628.9円(-8.2円)

続落。米長期金利は上昇し、米金融機関の株価は昨日まちまちであったが、東京市場では銀行株の軟調な動きが目立っている。本日の報道で、カードローンなど無担保融資の貸し倒れが、メガバンクの火種になりつつあると伝わっており、弱材料視されているようだ。ノンバンク大手3社の貸倒関連費用は2017年度に6年ぶりの高水準となっており、これまでの業績下支え役から一転して重荷になる可能性があるなどとされている。

オハラ<5218>:3485円(+285円)

急伸。新規の買い材料は観測されていないものの、好材料が豊富で、個人投資家の資金が積極的に流入しているようだ。先に業績予想や配当金の上方修正を発表しているほか、今後の市場拡大が期待されている「全固体電池」関連の材料株では代表銘柄とも位置付けられている。また、貸借倍率は0.38倍となっており、需給妙味も高まっている状況にある。

カルビー<2229>:4115円(+145円)

大幅続伸。北米事業で復活の手掛かりをつかんでいるとの報道が買い材料につながっている。北米事業の営業損益は前期に赤字となったが、今期は黒字転換を見込んでいるようだ。専用商品の開発などでコストコ・ホールセールとの取引再開にめどをつけたほか、営業体制の刷新で、クローガー向け売り上げも急拡大しているもよう。北米事業の回復は株価の注目されるカタリストになるとの見方は強いようだ。

グローリー<6457>:3115円(-100円)

大幅反落。大和証券では投資判断を「2」から「3」に格下げ、目標株価も4200円から3100円に引き下げており、売り材料につながっている。従来想定よりも新規事業への先行投資増加や遊技機器の収益悪化が予想以上として、20.3期以降の収益見通しを引き下げているもよう。当面は先行投資で利益成長率は鈍化するため、評価は高まりにくくなるとみているようだ。

東海カーボ<5301>:1925円(+17円)

続伸。中国の環境規制が追い風になって、素材業界で特需が生まれていると報じられている。中国政府では、CO2排出量が少ない電炉への転向を鉄鋼業界に促しており、電炉の熱源となる黒鉛電極の需要が拡大しているとされている。一時的なバブルではなく構造変化とみられており、一時懸念された黒鉛電極の先行きピークアウト懸念などが後退する展開にもなっているようだ。同様に昭和電工などにも買いが先行。

インテリW<4847>:688円(+11円)

大幅に続伸。27日から上場市場が東証2部に変更になると発表している。同社は今回の市場変更について、認知度を高め、優秀な人材の確保や従業員のモラール向上等の効果を生じさせるとともに、業容拡大に結びつくものと考えているとのコメントを発表している。上場市場の変更で同社株への需要が高まるとの思惑から買いが集まっている。5月24日に年初来高値を付けた後、株価が軟調に推移していることも値頃感につながっているようだ。

じげん<3679>:855円(+54円)

大幅に7日ぶり反発。東証から承認を受け、上場市場が27日から東証1部に変更になると発表している。市場変更に伴い、同社は投資家層の拡大や資金調達コストの低下、連続的な増収増益を遂げる基盤の一層の確立を目指すなどとコメントしている。1部上場の翌月末からTOPIXの構成銘柄に組み入れられるため、機関投資家の需要を見込んだ買いが入っている。

アンビション<3300>:1927円(+112円)

大幅に反発。18年6月期の年間配当を従来予想の5.00円から16.50円(前期実績5.00円)に増額修正している。同社は5月28日に同期の営業利益見通しを6.72億円から11.08億円に引き上げており、利益の上振れを配当に反映させた。また、配当性向20%以上を目指す方針であり、将来的には30%を目指すことも検討していると発表している。増配が株主還元策として好感され、買い人気を集めている。

《ST》

提供:フィスコ

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