米国とEUの貿易摩擦激化

経済
2018年6月25日 16時18分

一部報道によると、欧州委員会のカタイネン副委員長は23日、欧州連合(EU)内で組み立てられた自動車に対する米国のいかなる行動にも対抗するとの見解を表明した。トランプ米大統領はEU内で組み立てられた全ての自動車に20%の関税を課すとツイッターで述べた。トランプ大統領はEUによる関税障壁の早急な撤廃を求めているようだ。

仏紙「ルモンド」は「米国の行動に対して欧州委員会側では、米国が輸入関税の引き上げを決定した場合、EUも対抗する以外に選択肢はない」とのカタイネン氏の見解を伝えている。ロス商務長官は先週21日、自動車や自動車部品の輸入が安全保障上の脅威になっているかどうかの調査について「調査を7月下旬か8月に終えることを目指している」と述べていた。また、報道によるとの調査について、7月中に一般意見を聞くことを計画しているもようだ。

市場関係者の間では、「米国による関税賦課が欧州経済に打撃を与えるかどうかはっきりしない」との見方が多いものの、「EUからの輸入車に対して20%もの関税を賦課することが米国の消費者や自動車産業にとって本当に好ましいことかどうかは別問題」との声が聞かれている。通商問題を巡る米国と欧州、中国の対立は長期化するとみられており、この問題の進展については予断を許さない状況が続くことになりそうだ。

《MK》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.