今日の為替市場ポイント:原油高などを意識してドルは下げ渋る可能性

通貨
2018年6月27日 8時48分

26日のドル・円相場は、東京市場では109円78銭から109円37銭まで下落。欧米市場でドルは109円56銭から110円22銭まで上昇し、110円07銭で取引を終えた。

本日27日のドル・円は、110円を挟んだ水準で推移か。米通商政策などに対する市場の懸念は払拭されていないものの、原油高、株高を意識してリスク回避的なドル売りはやや抑制される可能性がある。

米コンファレンスボード(CB)が26日に発表した6月の消費者信頼感指数は、市場予想を下回る126.4に低下した。市場予想は128.0だった。また、期待指数は103.2で5月実績の107.2を大幅に下回った。期待指数は昨年3月に112.3まで上昇したが、6月に99.60まで低下。その後反転し、昨年11月に111.0まで戻していた。市場関係者の間では期待指数は昨年3月の112.30がピークであり、今後は100近辺まで低下する可能性があるとの見方が広がっている。

コンファレンスボードの期待指数と米金融政策の相関性は特に認められていないようだ。米連邦準備制度理事会(FRB)は6月に追加利上げを決定したが、利上げと期待指数の低下には直接的なつながりはないとの見方が多い。ただし、一部の市場関係者は期待指数と消費者信頼感指数の低下が続いた場合、市場のインフレ見通しは弱含みとなると考えているようだ。消費者信頼感指数は長期金利や為替相場に影響を与える要因となるため、今後の動向に注目したい。

《CS》

提供:フィスコ

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