【↓】日経平均 大引け| 反落、米貿易摩擦問題や原油急騰でリスク回避の売り (6月27日)

市況
2018年6月27日 16時26分

日経平均株価

始値  22320.88

高値  22356.54(09:03)

安値  22205.34(10:48)

大引け 22271.77(前日比 -70.23 、 -0.31% )

売買高  13億6713万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆2300億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は反落、米国との貿易摩擦問題などを背景にリスク回避の売り

2.トランプ政権によるイラン産原油の輸入停止要求で原油急騰、様子見ムード

3.中国や香港などアジア株の軟調が重荷も、円高は進行せず下げ幅は限定的に

4.売買代金は前場1兆円割れ、後場やや盛り返すも2兆2000億円台と低調

5.原油市況急騰は不透明要因も、出光興産、JXTGなど石油関連は買われる

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは30ドル高と小幅に反発した。原油相場の急伸を受け石油株が買われたほか、前日急落したIT関連株に買い戻しが入った。

東京市場では、米国と主要諸国との貿易摩擦問題やトランプ政権によるイラン産原油の輸入停止要求などが重荷となり、日経平均株価は軟調に推移した。

27日の東京市場は、リスク回避の売りが優勢だった。米中貿易摩擦の激化が懸念されるだけでなく、欧州や日本など他の主要諸国との通商問題も先行き不透明感を漂わせている。直近では、トランプ政権によるイラン産原油の輸入停止要求が原油市況の急騰を招き、買い手控え感を助長、日経平均は今月1日以来の安値水準に沈んだ。取引時間中に中国や香港市場などアジア株が値を下げたことも投資家のセンチメントを悪化させた。ただ、外国為替市場では1ドル=109円90銭近辺の推移とリスクオフのドル売り・円買いはそれほど進まず、下値では空売り筋の買い戻しも入り、下げ幅は限定的だったともいえる。東証1部の売買代金は前場時点で1兆円を割り込み、後場やや盛り返して2兆円台は上回ったものの低調だった。

個別では、任天堂<7974>が軟調、トヨタ自動車<7203>も売りに押された。キヤノン<7751>、東海カーボン<5301>が値を下げ、JT<2914>も水準を切り下げた。カチタス<8919>、ヴィンクス<3784>が大幅安、シンクロ・フード<3963>、ニッパツ<5991>も売られた。牧野フライス製作所<6135>、ケネディクス<4321>が下値を探ったほか、新日本電工<5563>なども下落した。

半面、ソニー<6758>が堅調、信越化学工業<4063>もしっかり。出光興産<5019>、JXTGホールディングス<5020>などが高い。資生堂<4911>も買われた。日本オラクル<4716>が急伸、レノバ<9519>、バリューコマース<2491>が値を飛ばし、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>、山崎製パン<2212>も物色人気となった。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、資生堂 <4911> 、昭和シェル <5002> 、ソニー <6758> 、第一三共 <4568> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約31円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファナック <6954> 、ホンダ <7267> 、アステラス <4503> 、ソフトバンク <9984> 、キヤノン <7751> 。押し下げ効果は約43円。

東証33業種のうち上昇は13業種。上昇率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)パルプ・紙、(3)鉱業、(4)水産・農林業、(5)小売業。一方、下落率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)空運業、(3)海運業、(4)非鉄金属、(5)機械。

■個別材料株

△日特建 <1929>

東海東京証券が目標株価を820円に引き上げ。

△アルトナー <2163> [東証2]

東証1部に指定。

△トリドール <3397>

ハワイのローカルフードチェーンに出資へ。

△ロードスター <3482> [東証M]

今期経常最高益予想を31%上乗せ、配当も5円増額。

△ウェルス <3772> [東証2]

キーストーン・パートナースと資本・業務提携。

△日本オラクル <4716>

前期経常は7期連続最高益、7円増配。

△ソネットMN <6185> [東証M]

D&Mが保有する消費者パネルデータと連携。

△栗田工 <6370>

SMBC日興証券は「1」へ引き上げ。

△ライトオン <7445>

9-5月期(3Q累計)経常は黒字浮上・通期計画を超過。

△レノバ <9519>

参画する苅田バイオマス発電事業がプロジェクトファイナンス組成。

▼久光薬 <4530>

「3-5月営業利益は12%減」との報道。

▼牧野フ <6135>

SMBC日興証券が投資評価を「2」へ引き下げ。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)出光興産 <5019> 、(2)日本オラクル <4716> 、(3)Vコマース <2491> 、(4)レノバ <9519> 、(5)パイプドHD <3919> 、(6)昭和シェル <5002> 、(7)コスモHD <5021> 、(8)ランド <8918> 、(9)アカツキ <3932> 、(10)サムコ <6387>

値下がり率上位10傑は(1)田淵電 <6624> 、(2)カチタス <8919> 、(3)ヴィンクス <3784> 、(4)タカキタ <6325> 、(5)KeePer <6036> 、(6)シンクロ <3963> 、(7)エンビプロ <5698> 、(8)ニッパツ <5991> 、(9)JBR <2453> 、(10)ホットランド <3196>

【大引け】

日経平均は前日比70.23円(0.31%)安の2万2271.77円。TOPIXは前日比0.38(0.02%)高の1731.45。出来高は概算で13億6713万株。東証1部の値上がり銘柄数は1208、値下がり銘柄数は801となった。日経ジャスダック平均は3864.89円(1.40円高)。

[2018年6月27日]

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