明日の株式相場見通し=米中貿易摩擦や原油高懸念で軟調、週末に伴う持ち高調整も
あす(29日)の東京株式市場は、米中貿易摩擦や原油価格上昇による原燃料コスト増からの企業業績圧迫懸念が継続することに加え、週末に伴う持ち高調整も想定され、日経平均株価は軟調な推移となりそうだ。
市場関係者からは「きょうは、朝方に一時前日比230円安を超える下落幅となっていた日経平均が、外国為替市場での円安・ドル高進行が支えとなって、後場後半には前日終値を挟んで推移するまでの戻りを示した。ただ、東証1部の値下がり銘柄数は1289と、値上がり銘柄数の725(変わらずは78銘柄)を大きく上回り、東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりの反落で、投資マインドに改善はみられない」との見方が出ていた。
28日の東京株式市場は、朝方に前日の米株安を引き継ぎ大きく売り優勢となったが、その後は主力株中心に買い戻され、一時プラス圏に浮上する場面もあった。日経平均株価終値は、前日比1円38銭安の2万2270円39銭と小幅続落した。
日程面では、個別指導学習塾の運営を中心とした、教育サービス事業を手掛けるスプリックス<7030>が東証1部に新規上場する。
このほかに、5月の鉱工業生産指数・完全失業率・有効求人倍率、6月の消費動向調査に注目。海外では、米5月の個人所得・個人支出、ユーロ圏6月の消費者物価指数が焦点になる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)