話題株ピックアップ【夕刊】(2):レック、JCRファ、安川電

注目
2018年6月29日 15時14分

■レック <7874>  4,625円  +65 円 (+1.4%)  本日終値

28日、レック <7874> が9月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■JCRファーマ <4552>  6,730円  +90 円 (+1.4%)  本日終値

JCRファーマ<4552>が反発。午前10時ごろ、血液脳関門通過技術「J-Brain Cargo」を適用した血液脳関門通過型ハンター症候群治療酵素製剤(JR-141)について、ブラジルでの第2相臨床試験を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同試験は同社単独で行い、18人のハンター症候群患者に6カ月間投与し、用量反応性の評価に加えて、中枢神経症状および全身症状に対する有効性や安全性について評価を行うという。なお、同試験の速報結果は19年度上期に明らかになるとしている。

■安川電機 <6506>  3,915円  +50 円 (+1.3%)  本日終値

安川電機<6506>が6日ぶりに反発。きょう付けの日本経済新聞で「2019年2月期から20年2月期にかけ、同社として2回目の自社株買いを検討する」と報じられており、株主還元の強化を期待した買いが入ったようだ。

■アドバンテスト <6857>  2,308円  +26 円 (+1.1%)  本日終値

アドバンテスト<6857>が続伸。SMBC日興証券が28日付で投資判断を「2」から「1」とし、目標株価を2400円から2700円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券によると、株式市場では一部メモリテスタについては歩留まり改善などでテスト工程が削減され、テスタ需要は次第に先細るという議論が散見されるが、データセンター向けにおいては省略が難しいテスト項目がモバイルなどに比べ多いことから、現状のメモリテスタ需要は市場の想定以上に継続すると指摘。また、そのなかでも同社のシェアはさらに高まると予想しており、これを背景に19年3月期営業利益予想を225億円から370億円へ、20年3月期を同200億円から410億円へ引き上げている。

■象印マホービン <7965>  1,354円  -112 円 (-7.6%)  本日終値  東証1部 下落率7位

28日に決算を発表。「今期経常を一転11%減益に下方修正」が嫌気された。象印マホービン <7965> が6月28日大引け後(15:30)に決算を発表。18年11月期第2四半期累計(17年12月-18年5月)の連結経常利益は前年同期比15.0%減の55.1億円に減った。併せて、通期の同利益を従来予想の88億円→76億円(前期は84.9億円)に13.6%下方修正し、一転して10.5%減益見通しとなった。

⇒⇒象印マホービンの詳しい業績推移表を見る

■ナガイレーベン <7447>  2,816円  -56 円 (-2.0%)  本日終値

ナガイレーベン<7447>は続落。28日の取引終了後に発表した第3四半期累計(17年9月~18年5月)連結決算が、売上高134億7700万円(前年同期比0.2%増)、営業利益42億1500万円(同2.0%減)、純利益は29億4700万円(同2.2%減)と減益だったことが嫌気された。主力のヘルスケアウェアは高付加価値品が堅調で、これを受けて売上高は第3四半期累計として過去最高を記録したが、原価為替レートの円安進行による海外生産費用の増加や、国内の人手不足による人件費高騰による原価上昇などが利益を圧迫した。なお、18年8月期通期業績予想は、売上高175億円(前期比2.8%増)、営業利益53億7300万円(同2.5%増)、純利益37億3900万円(同1.8%増)の従来見通しを据え置いている。

■河合楽器製作所 <7952>  5,150円  -100 円 (-1.9%)  本日終値

河合楽器製作所<7952>は4日続落。27日にオンキヨー<6628>との資本提携の解消を発表した。オンキヨーは45万500株の河合楽器の株式を保有しており、今後、同株式の売却が予想されることなどが警戒された様子だ。ただ、同社株には強気評価が出ている。野村証券は28日、同社株の投資判断の「バイ」を継続するとともに、目標株価は6200円から7800円に引き上げた。同証券では中国市場における鍵盤楽器の販売拡大に注目。音楽教室やアフターサービスでの現地パートナーとの連携戦略もあり、中長期的な成長ドライバーになると期待している。同証券では19年3月期の連結営業利益を33億円(会社予想37億円)としているが、20年3月期は同39億円、21年3月期は同45億円への増益を見込んでいる。

■PALTEK <7587>  714円  +100 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値

PALTEK<7587>に寄り付きから物色人気が集中。28日取引終了後、NTTドコモ<9437> 、ベクトロジー(横浜市港北区)と共同でリアルタイム処理が可能な世界初の「8K360度VRリアルタイム映像処理装置」を開発したことを発表、FPGAコンピューティングを活用することで8Kリアルタイム処理を可能としたもので、これを材料視する形で投機資金が一気に流入した。

■アミタホールディングス <2195>  4,400円  +570 円 (+14.9%)  本日終値

28日に発表した「廃棄物リサイクル関連企業と提携」が買い材料。廃棄物処理・リサイクル関連事業を展開するメジャーヴィーナス・ジャパン、大栄環境ホールディングスと業務提携。

■アマナ <2402>  850円  +102 円 (+13.6%) 一時ストップ高   本日終値

アマナ <2402> [東証M]が一時ストップ高。28日大引け後、子会社アマナデザインがサイバーエージェント <4751> と広告の企画および制作事業を展開する合弁会社を設立すると発表しており、これを好感する買いが殺到した。インターネット広告市場が拡大するなか、高品質なクリエイティブを数多く制作できる体制へのニーズが高まっている。合弁会社ではデータとクリエイティブによるコンテンツオプティマイゼーションの具現化や、高品質かつ大量生産が出来る仕組みの開発、新たな広告表現の開発などを推進していく。アマナデザインの出資比率は33.4%で、同社の持分法適用会社となる。

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