話題株ピックアップ【夕刊】(3):サイオス、ホットリンク、ヴィンクス

注目
2018年6月29日 15時18分

■サイオス <3744>  1,193円  +140 円 (+13.3%)  本日終値

サイオス<3744>が急動意。システム構築や障害回避ソフトなどを手掛けており、人工知能(AI)を用いたビッグデータ解析などに展開。AIのほか、クラウドやフィンテック分野に経営資源を注いでおり、IoT社会における技術革新の急先鋒となっている。人体の設計図にあたるゲノムの働きが後天的に微妙に変化する現象であるエピゲノムの情報解析にも取り組み、エピゲノムのクラウドプラットフォーム構築を進めている点も注目。

■ホットリンク <3680>  1,057円  +75 円 (+7.6%)  本日終値

ホットリンク<3680>が上昇加速局面にあり、4連騰。マシーンラーニングなどを活用したビッグデータ解析を手掛け、ボット機能を活用した販促支援サービスでも実績が高い。「クチコミ@係長」シリーズは累計900社以上の企業に活用され、同社の業績に寄与している。また時流を捉え、ネット上での「炎上」をスマートフォンで模擬体験できる教育プログラムなども手掛けている。機関投資家からの視線も熱く、アセットマネジメントOneが26日付の大量保有報告でホットリンク保有株比率を9.93%から11.12%に増加させたことが判明している。

■LCホールディングス <8938>  1,465円  +104 円 (+7.6%)  本日終値

LCホールディングス<8938>が反発。28日の取引終了後、5月15日に発表した中期経営計画に目標数値を追加しており、これを好材料視した買いが入った。グループの収益構造の変化により、物件売却による売上高の比率が低くなり、一方で利益率の高いフィー収入の比率が高まると予想しており、21年3月期売上高を110億円(18年3月期137億7400万円)、営業利益25億円(同15億400万円)を目標としている。

■ヴィンクス <3784>  1,232円  +84 円 (+7.3%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

ヴィンクス<3784>が3日ぶりに大幅高。同社は28日、中国の貴州省貴陽市に本社を置くドラッグストア企業と業務提携に向けた覚書を締結したと発表した。これに伴い、ヴィンクスはドラッグストア日本国内POSシステム市場シェアでトップのヴィンクス「ANY-CUBEシリーズ」を中国ドラッグストアへ向けて導入を拡大していく予定だ。この日は中国ドラッグストア市場での事業拡大に期待した買いが流入した。

■ジャストプランニング <4287>  4,935円  +335 円 (+7.3%)  本日終値

ジャストプランニング<4287>が急反発。28日の取引終了後、子会社プットメニューはオーダーシステム「Putmenu」において、ネットショップと連携する機能をハウステンボス(長崎県佐世保市)が運営する「変なホテル ハウステンボス」に提供すると発表しており、これを好感した買いが入った。「Putmenu」はテーブルや部屋をIoT化することで、「注文0分、会計0分」を実現するシステム。今回、BASE(東京都渋谷区)のEコマースプラットフォーム「BASE」と連携する機能を提供することで、利用者はお土産をキャッシュレスで購入し、チェックアウト時に商品を受け取ることができるサービスを提供するとしている。

■シェアテク <3989>  4,795円  +300 円 (+6.7%)  本日終値

28日、シェアリングテクノロジー <3989> [東証M]が8月5日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。また、発行済み株式数(自社株を除く)の0.82%にあたる5万株(金額で1億9000万円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は7月2日から19年7月1日まで。

■ネオス <3627>  465円  +20 円 (+4.5%)  本日終値

ネオス<3627>は大幅続伸。28日の取引終了後、知育アプリ「クレヨンしんちゃん お手伝い大作戦」英語・中国語版が、5月末の配信開始から1カ月弱で100万ダウンロードを突破し、インド、台湾、ベトナムなど世界7カ国でランキング1位を獲得したと発表しており、これを好感した買いが入った。同アプリは、子どもからの絶大な人気を誇る「クレヨンしんちゃん」を起用した「お手伝い支援アプリ」。キャラクターが子どもの社会性や自主性を育むとともに、「お寿司屋さん」や「大掃除」などをテーマにしたお手伝いゲームを通じて、日本ならではの文化にも触れることができるという。なお、同社では今後も新たなお手伝いコンテンツのリリースを予定しており、また、さらなる多言語対応を進めるとしている。

■オンコセラピ <4564>  163円  +6 円 (+3.8%)  本日終値

オンコセラピー・サイエンス<4564>が急動意。28日取引終了後、量子科学技術研究開発機構(量研)が滑膜肉腫に対する新しいα線標的アイソトープ治療薬候補開発について開示、量研はOTSが知的財産権を保有する抗FZD10抗体にα線放出核種を標識した抗体を用いた研究で、滑膜肉腫モデルマウスにがん増殖抑制効果を確認したことを発表しており、これが株価を強く刺激する格好となった。

■エスユーエス <6554>  1,410円  +48 円 (+3.5%)  本日終値

エスユーエス<6554>が4連騰。5月の有効求人倍率は1.60倍と44年4カ月ぶりの高水準を記録、特にIT系人材不足が顕著となっており、同分野に特化する人材サービス会社のビジネス機会が拡大している。そのなか、同社は開発系技術者派遣を主力に手掛け、業績は急成長トレンドにある。同社が大手企業の新卒採用試験向けに開発したAIマッチング採用管理ツール「SUZAKU」は高利益率製品として今後の収益成長エンジンとして注目されている。

■バイク王&カンパニー <3377>  201円  +6 円 (+3.1%)  本日終値

バイク王&カンパニー<3377>が大幅高。28日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(17年12月~18年5月)単独業績について、営業損益が従来予想の300万円の黒字から2700万円の赤字(前年同期2億1100万円の赤字)へ、最終損益が2000万円から1000万円(同2億200万円の赤字)へ下振れたようだと発表したが、株価は年初来安値圏にあることから、アク抜け感があるようだ。リテール販売台数の増加や高収益車両の仕入れ構成比率の増加で平均売上単価が上昇したことに加えて、仕入れ台数が増加したことで売上高は90億円から96億9600万円(前年同期比12.3%増)へ上振れたが、リテール販売に向けた仕入台数の確保の過程で仕入れ価格が上昇したことで採算が低下し業績下振れにつながったとしている。

●ストップ高銘柄

PALTEK <7587>  714円  +100 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値

以上、1銘柄

●ストップ安銘柄

ビート <9399>  322円  -80 円 (-19.9%) ストップ安   本日終値

エーアイ <4388>  3,400円  -700 円 (-17.1%) ストップ安   本日終値

など、2銘柄

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