明日の株式相場見通し=急落の後遺症で下値模索、米中貿易摩擦の懸念継続
3日の東京株式市場は、きょう日経平均株価が、前週末比で500円近く急落したことの後遺症が予想され、値ごろ感からの押し目買いは限定的となりそうだ。日経平均株価は下値模索が予想される。
市場関係者からは「急落の背景については、中国・上海株や米株価指数先物の時間外取引での下落がきっかけとなったが、背景には6日に期限が迫った米国による中国への追加関税の発動を前に、米中貿易摩擦への警戒感が改めて意識されたことがある。日経平均が500円近くも急落したことで、5月30日の取引時間中の安値2万1931円65銭を下回り、調整局面入りが濃厚となった」との見方が出ていた。
2日の東京株式市場は後場に入り、地合いが一気に悪化した。株価指数先物主導で下げ幅が広がり、2万2000円台を大きく割り込んで引けた。日経平均株価終値は、前週末比492円58銭安の2万1811円93銭と急反落した。
日程面では、6月のマネタリーベース、6月日銀短観「企業の物価見通し」、北太平洋漁業員会の年次総会(5日まで)に注目。海外では、米5月の製造業受注、米4~6月期の新車販売、米独立記念日前日で株式市場は短縮取引が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)