【↓】日経平均 大引け| 急反落・一時500円超下げ、後場に仕掛的な売りで値を崩す (7月2日)

市況
2018年7月2日 16時40分

日経平均株価

始値  22233.80

高値  22312.25(10:27)

安値  21784.48(14:58)

大引け 21811.93(前日比 -492.58 、 -2.21% )

売買高  13億7285万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆2992億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は急反落、後場に仕掛的な売りで値を崩す

2.下げ幅は一時500円を超え全面安商状となり、4月17日以来の2万2000円大台割れ

3.前場はドル高・円安の動きを背景に押し目買いで一時プラス圏浮上も

4.中国や韓国などアジア株市場の下落も投資家心理を悪化させる

5.日経平均寄与度の高いファーストリテ、資生堂の大幅安などが下げ助長

■東京市場概況

前週末の米国市場では、NYダウは55ドル高と続伸。好決算と自社株買いを発表したナイキが急騰したほか、原油高を受けてエクソンモービルやシェブロンなど石油関連株が上昇し指数を押し上げた。

週明けの東京市場では後場に入り、地合いが一気に悪化した。先物主導で下げ幅を広げ、日経平均株価は2万2000円台を割り込んで引けた。

2日の東京市場は日経平均が後場に入り大きく値を崩し、一時500円を超える下げでフシ目の2万2000円台を割り込んだ。終値で2万2000円台を下回ったのは4月17日以来。米中貿易摩擦の問題などを背景に、先物を絡めた大口の売りが全体指数を押し下げる格好となった。前場は朝方売り先行で始まったものの、下値では押し目買いの動きが出て下げ渋り、ドル円相場が円安方向に振れていたこともあって一時プラス圏に浮上する場面もあった。ところが、後場寄りから仕掛け的な売りが出て状況は一変。中国や韓国などアジア株式市場が大きく下げたことも影響した。東証1部の値下がり銘柄数が全体の9割を超え、ほぼ全面安に近い商状となったが、売買代金は2兆3000億円弱と盛り上がりを欠いた。

個別では、ファーストリテイリング<9983>が大幅安、資生堂<4911>も急落した。トヨタ自動車<7203>、武田薬品工業<4502>が下落、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも軟調。ネクステージ<3186>、アダストリア<2685>、KLab<3656>などが急落、シャープ<6753>が売り込まれ、スギホールディングス<7649>、ペプチドリーム<4587>なども大幅安。パルコ<8251>、日本M&Aセンター<2127>なども安い。

半面、ソフトバンクグループ<9984>、富士通<6702>などが底堅く、太陽誘電<6976>も逆行高。日本エスコン<8892>がストップ高に買われたほか、アルテック<9972>、Gunosy<6047>も活況高の様相。エムアップ<3661>、ブレインパッド<3655>なども上昇した。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は太陽誘電 <6976> 、ソフトバンク <9984> 、東京海上 <8766> 、スクリン <7735> 、富士通 <6702> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約11円。うち6円は太陽誘電1銘柄によるもの。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、資生堂 <4911> 、ユニファミマ <8028> 、テルモ <4543> 、KDDI <9433> 。押し下げ効果は約121円。

東証33業種のすべての業種が下落。下落率の小さかった上位5業種は(1)保険業、(2)精密機器、(3)機械、(4)鉱業、(5)金属製品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)ゴム製品、(2)小売業、(3)食料品、(4)陸運業、(5)水産・農林業。

■個別材料株

△海洋掘削 <1606>

「日本郵船が支援有力」との報道。

△Tアルファ <3089> [JQ]

上期経常が黒字浮上で着地。

△黒谷 <3168> [東証2]

東証1部に指定。

△シェアテク <3989> [東証M]

第7回新株予約権について割当先の大和証券に対して行使禁止を通知。

△イトヨーギョ <5287> [東証2]

今期最終を3.8倍上方修正。

△フリークHD <6094> [東証M]

東証本則市場への市場変更を申請。

△ユビテック <6662> [JQ]

今期最終を55%上方修正。

△幸和製 <7807> [JQ]

中小企業庁の「戦略的基盤技術高度化支援事業」に採択。

△日エスコン <8892>

今期経常最高益予想を17%上乗せ、配当も6円増額。

△アルテック <9972>

今期経常を25%上方修正。

▼アダストリア <2685>

3-5月期(1Q)経常は65%減益で着地。

▼JSB <3480> [東証2]

東証1部指定も同時発表の公募などによる影響を警戒。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)海洋掘削 <1606> 、(2)田淵電 <6624> 、(3)日エスコン <8892> 、(4)アルテック <9972> 、(5)ヴィンクス <3784> 、(6)Gunosy <6047> 、(7)太陽誘電 <6976> 、(8)オリンピック <8289> 、(9)アイドマMC <9466> 、(10)エムアップ <3661>

値下がり率上位10傑は(1)ネクステージ <3186> 、(2)アダストリア <2685> 、(3)KLab <3656> 、(4)ダイセキS <1712> 、(5)ペプドリ <4587> 、(6)パイプドHD <3919> 、(7)スギHD <7649> 、(8)エラン <6099> 、(9)Mラインズ <3901> 、(10)フルキャスト <4848>

【大引け】

日経平均は前日比492.58円(2.21%)安の2万1811.93円。TOPIXは前日比35.60(2.06%)安の1695.29。出来高は概算で13億7285万株。東証1部の値上がり銘柄数は131、値下がり銘柄数は1935となった。日経ジャスダック平均は3826.76円(31.46円安)。

[2018年7月2日]

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