5日の中国本土市場概況:上海総合0.9%安で続落、銀行・保険セクターは逆行高

市況
2018年7月5日 16時49分

5日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比25.24ポイント(0.91%)安の2733.88ポイントと続落した。約2年4カ月ぶりの安値を切り下げている。上海A株指数も下落し、26.44ポイント(0.91%)安の2862.99ポイントで取引を終えた。

米中の貿易摩擦を懸念する売りが続く。米国と中国は予告通り、互いの輸入品に対する追加関税を6日(米時間)に同時発動する見込みだ。「関税賦課による悪影響で、経済が停滞する」との不安がくすぶっている。

景気動向に敏感な資源・素材株が下げを主導。中国中煤能源(601898/SH)が4.0%安、洛陽モリブデン(603993/SH)が7.1%安、中国アルミ(601600/SH)が5.0%安、宝山鋼鉄(600019/SH)が2.6%安で引けた。成長性の高い医薬株やハイテク株も売られる。バイオ医薬品メーカーの金宇生物技術(600201/SH)が7.3%安、ジェネリック医薬品メーカー大手の江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が3.0%安、光ファイバー大手の江蘇亨通光電(600487/SH)が6.5%安、電子部品メーカー大手の環旭電子(601231/SH)が4.6%安と値を下げた。自動車株や不動産株、発電株、運輸株、インフラ関連株などもさえない。

半面、銀行株と保険株はしっかり。中国建設銀行(601939/SH)が1.4%、中国人寿保険(601628/SH)が1.5%ずつ上昇した。消費関連株の一角も物色されている。

他の個別株動向では、深セン上場で家電・産ロボメーカーの美的集団(000333/SZ)が2.1%高と4日ぶりに反発。同社は4日引け後、最大40億人民元(約670億円)の自社株買い計画を発表した。中国ではこのところ、株式相場の低迷が長期化するなか、上場企業による自社株買いが急増している。現地メディアのまとめによると、自社株買いの規模は6月に計145億8500万人民元(約2430億円)を記録。年内の月次最高記録だった2月の94億9700万人民元を大幅に上回った。

一方、外貨建てB株の相場は値下がり。上海B株指数が2.59ポイント(0.89%)安の286.82ポイント、深センB株指数が8.39ポイント(0.80%)安の1044.52ポイントで終了した。

【亜州IR】

《FA》

提供:フィスコ

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