前場に注目すべき3つのポイント~米中の制裁関税発動を見極め

市況
2018年7月6日 9時05分

6日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し: 米中の制裁関税発動を見極め

■決算チェック:クリーク&リバ、第1四半期営業利益の進捗率は39.6%

■前場の注目材料:日産自、ダイムラーとの高級小型車共同開発凍結、メキシコ戦略転換も

■米中の制裁関税発動を見極め

6日の日本株市場は、米中の制裁関税発動が警戒されるなか、値動きの荒い相場展開となる可能性がある。独立記念日明けの5日の米国市場は上昇した。欧米間の自動車・自動車部品への関税を巡る貿易摩擦への懸念が後退し、買い戻しが先行した。また、半導体のマイクロン・テクノロジーは、中国の裁判所による販売禁止処分による売上高の影響が軽微として業績見通しを据え置き堅調推移。同業のエヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイセズも連れ高となっている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比190円高の21680円となり、朝方は米株高を受けた自律反発が意識されよう。

ただし、買い一巡後はこう着感が強まりやすく、米中の制裁関税発動を見極めることになりそうだ。米中双方は年間500億ドル相当の製品を対象にした制裁措置のうち、340億ドル分をそれぞれ6日から先行実施する。中国は米国の追加関税の効力が発生した後に実施すると報じられており、米国が課税する現地の6日午前0時1分(日本時間同午後1時1分)以降に始まるとみられている。そのため、後場は波乱含みの展開を警戒する必要があるだろう。

足元の調整で相当織り込まれているとはみられるが、日本を含めた世界経済全体に打撃を与えることになり、あく抜け感は強まることはなさそうである。短期筋の買い戻しからインデックスに絡んだ売買によって切り返す可能性はあるものの、トレンド好転は見込めない。また、中小型株などは足元の調整で需給状況は悪化傾向にあり、押し目買い意欲も強まりづらいところである。オーバーウィークのポジションは取りづらく、慎重姿勢が続きそうだ。

(村瀬 智一)

■クリーク&リバ、第1四半期営業利益の進捗率は39.6%

クリーク&リバ<4763>は5日、2019年2月期第1四半決算を発表。売上高は前年同期比4.1%減の73.66憶円、営業利益は同1.7%増の7.73憶円だった。韓国事業が持分法適用関連会社に異動した影響を除くと売上高は10%増。クリエイティブ分野の派遣事業が順調に伸長。通期計画に対する営業利益の進捗率は39.6%となる。

■前場の注目材料

・NYダウは上昇(24356.74、+181.92)

・ナスダックは上昇(7586.43、+83.75)

・SOX指数は上昇(1332.96、+35.25)

・VIX指数は下落(14.97、-1.17)

・シカゴ日経225先物は上昇(21680、大阪比+190)

・1ドル110円60-70銭

・日銀が大規模緩和継続

・4-6月期好業績への期待

・日産自<7201>、ダイムラーとの高級小型車共同開発凍結、メキシコ戦略転換も

・大陽日酸<4091>、欧に参入、米社事業6438億円で買収

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・特になし

<海外>

・特になし

《HT》

提供:フィスコ

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