明日の株式相場見通し=週末で持ち高調整の売り優勢、円安進行は下支えに
あす(13日)の東京株式市場は、米中貿易摩擦への警戒感が継続するなかでの週末とあって、持ち高調整の売りが優勢となりそうだ。ただ、外国為替市場での円安・ドル高傾向に拍車が掛かっていることが、下値を支える要因として作用する。
市場関係者からは「きょうは外国為替市場で、1ドル=112円台前半と円安・ドル高傾向が一段と強まったことから、自動車、精密機器などの輸出関連銘柄に見直し買いが入った。さらに、株価指数先物主導で、ファーストリテイリング<9983>、ソフトバンクグループ<9984>、エーザイ<4523>といった内需系の日経平均寄与度の高い銘柄の上昇が目立った。日経平均の上昇率が前日比1.17%だったのに対して、東証株価指数(TOPIX)の上昇率は同0.46%にとどまっている」との見方が出ていた。
12日の東京株式市場は、終始買い優勢の展開となった。ドル円相場が円安方向に振れたことを追い風に、日経平均は前日の下げ分をほぼ取り戻す形となった。日経平均株価終値は、前日比255円75銭高の2万2187円96銭と急反発した。
日程面では、オプションSQ算出に注目。海外では、米英首脳会談、米7月の消費者態度指数速報値、米6月の輸出入物価指数、中国6月の貿易統計が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)