【↑】日経平均 大引け| 急反発、円安を追い風に前日下げ分を取り戻す (7月12日)

市況
2018年7月12日 15時54分

日経平均株価

始値  22036.87

高値  22233.52(14:22)

安値  22019.19(09:00)

大引け 22187.96(前日比 +255.75 、 +1.17% )

売買高  11億9258万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆3081億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は急反発、トランプ関税ショックによる前日下げ分をほぼ取り戻す

2.外国為替市場で1ドル=112円台に入る円安が主力株中心に追い風となる

3.オプションSQを明日に控え、先物絡みのインデックス売買により浮揚力働く

4.水産、情報通信、医薬品など内需系の値がさ株が買われ、石油関連株は軟調

5.ソフトバンクグループが大商いで大幅高、ファーストリテなども物色人気に

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは219ドル安と5日ぶりに大幅反落した。米トランプ政権が新たな制裁関税計画を発表したことで米中貿易戦争の激化が懸念され、売りが優勢となった。

東京市場では、終始買い優勢の展開。ドル円相場が円安方向に振れたことを追い風に、日経平均株価は前日の下げ分をほぼ取り戻す形となった。

12日の東京市場は、再びリスクを取る動きが鮮明となった。米中貿易戦争への懸念も足もと織り込みが進み、外国為替市場で1ドル=112円台前半の推移と円安の流れが続いていることで、主力株を中心に広範囲に買い戻しが入った。オプションSQを明日に控え、先物を絡めたインデックス的な買いも全体相場押し上げに寄与した。業種別には水産、情報通信、医薬品など内需の値がさ株への買いが目立ったほか、円安メリットを受ける自動車セクターなどに資金が流入した。一方で原油価格の急落を背景に資源開発関連や石油セクターが軟調。主力株は買い戻しで上げ足を強める銘柄が多かったが、中小型株中心に軟調に推移する銘柄もみられ、値上がり銘柄数は全体の6割弱にとどまっている。

個別では、ソフトバンクグループ<9984>が大商いで値を飛ばしたほか、エーザイ<4523>、ファーストリテイリング<9983>なども物色人気。トヨタ自動車<7203>も堅調。昭和電工<4004>も買いを集めた。Olympicグループ<8289>が一時ストップ高に買われる人気となり、スター精密<7718>、日本エンタープライズ<4829>も活況高となった。トレジャー・ファクトリー<3093>、サカタのタネ<1377>も高い。

半面、村田製作所<6981>、東京エレクトロン<8035>が冴えず、JXTGホールディングス<5020>も値を下げた。ホギメディカル<3593>がストップ安に売られたほか、コシダカホールディングス<2157>、明光ネットワークジャパン<4668>も大きく水準を切り下げた。Gunosy<6047>、日本ケミコン<6997>が下落、テイクアンドギヴ・ニーズ<4331>も安い。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ソフトバンク <9984> 、エーザイ <4523> 、テルモ <4543> 、ユニファミマ <8028> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約187円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄は東エレク <8035> 、TDK <6762> 、ヤマハ <7951> 、三菱商事 <8058> 、日揮 <1963> 。押し下げ効果は約17円。

東証33業種のうち上昇は20業種。上昇率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)情報・通信業、(3)医薬品、(4)精密機器、(5)輸送用機器。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)石油石炭製品、(3)非鉄金属、(4)繊維製品、(5)海運業。

■個別材料株

△サカタタネ <1377>

19年5月期最終利益6%増予想で増配。

△トレファク <3093>

3-5月期(1Q)経常は24%増益・上期計画を超過。

△ハピネス&D <3174> [JQ]

18年8月期の年間配当予想を20円に増額、自社株買い2万株。

△ATAO <3550> [東証M]

3-5月期(1Q)経常は36%増益で着地。

△ポールHD <3657>

アセットマネジメントOneなどが同社株を買い増し。

△カナミックN <3939>

東証1部に市場変更。

△日エンター <4829>

今期の大幅増益見通し。

△ベル24HD <6183>

3-5月期(1Q)税引き前は37%増益で着地。

△スター精密 <7718>

今期経常を16%上方修正、自社株買いも発表。

△ウッドF <8886> [JQ]

今期経常は21%増益、20円増配へ。

▼ホギメデ <3593>

4-6月期(1Q)経常は15%減益で着地。

▼明光ネット <4668>

今期経常を34%下方修正。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)オリンピック <8289> 、(2)スター精密 <7718> 、(3)日エンター <4829> 、(4)ポールHD <3657> 、(5)リオン <6823> 、(6)ベル24HD <6183> 、(7)アドバネクス <5998> 、(8)トレファク <3093> 、(9)コーナン <7516> 、(10)サカタタネ <1377>

値下がり率上位10傑は(1)ホギメデ <3593> 、(2)コシダカHD <2157> 、(3)明光ネット <4668> 、(4)ヤマシタHD <9265> 、(5)土木管理 <6171> 、(6)日ケミコン <6997> 、(7)Gunosy <6047> 、(8)井筒屋 <8260> 、(9)キリン堂HD <3194> 、(10)アルヒ <7198>

【大引け】

日経平均は前日比255.75円(1.17%)高の2万2187.96円。TOPIXは前日比7.80(0.46%)高の1709.68。出来高は概算で11億9258万株。東証1部の値上がり銘柄数は1181、値下がり銘柄数は820となった。日経ジャスダック平均は3785.08円(11.47円高)。

[2018年7月12日]

株探ニュース

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