話題株ピックアップ【夕刊】(3):スタジオアタオ、ウッドF、オリンピック

注目
2018年7月12日 15時21分

■国際石油開発帝石 <1605>  1,149円  -34 円 (-2.9%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>、JXTGホールディングス<5020>といった石油関連株が安い。11日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の中心限月は前日比3.73ドル(5%)安の1バレル70.38ドルと急落した。閉鎖されていたリビアの港湾の操業が再開され石油輸出が始まったと報道されたほか、米中貿易摩擦の激化懸念も嫌気された。中国が米国産原油に報復関税をかけた場合、米国の在庫増となることが警戒された。11日のニューヨーク株式市場ではエクソン・モービルやシェブロンといった石油メジャーが下落しており、この日の東京市場でも大手石油株が売られた。

■スタジオアタオ <3550>  2,346円  +400 円 (+20.6%) ストップ高   本日終値

スタジオアタオ <3550> [東証M]がストップ高。11日大引け後に発表した19年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比35.7%増の3.5億円に拡大して着地したことが買い材料視された。自社ブランドのバックや財布の販売がインターネット、実店舗ともに好調で、22.1%の大幅増収を達成したことが寄与。第1四半期実績の通期計画6億円に対する進捗率は58.3%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ウッドフレンズ <8886>  3,825円  +575 円 (+17.7%) 一時ストップ高   本日終値

ウッドフレンズ <8886> [JQ]が一時ストップ高。11日大引け後に発表した18年5月期の連結経常利益は前の期比33.1%増の10.7億円に拡大し、従来予想の9.2億円を上回って着地。続く19年5月期も前期比20.7%増の13億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。前期は鉄筋マンションや木造アパートの販売が伸び、2ケタ増益を達成した。今期は住宅販売の増加などを背景に、20.0%の大幅増収を見込む。業績好調に伴い、前期の年間配当を100円→120円に増額し、今期も前期比20円増の140円に増配する方針とした。前日終値ベースの予想PERが7.9倍→5.6倍に低下する一方、配当利回りは4.31%に上昇し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■Olympicグループ <8289>  1,020円  +140 円 (+15.9%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

Olympicグループ<8289>が急騰。同社株の4ケタ大台回復は2014年11月以来3年8カ月ぶり。首都圏を地盤に食品スーパーやディスカウント店を融合した形で展開する。11日取引終了後に発表した19年2月期の第1四半期(3~5月)連結決算は売上高にあたる営業収益が262億6200万円(前年同期比2.4%減)、営業利益は1億3400万円(同49.5%減)、最終利益は5900万円(同68.7%減)と低調だった。ところが、株価は朝方こそ安く始まったものの、徐々に買いに厚みが加わり、10時30分過ぎに大口の買いが断続的に入ると売り玉をことごとく吸収して一気に水準を切り上げた。東証信用倍率は1.16倍と売り買いがっぷり四つ、日証金でも売りと買いが拮抗しており、需給相場の様相を呈している。同社傘下のサイクルオリンピックが販売する「FREE POWER」は、ギア内部にシリコンを搭載し、踏み込む際にそのシリコンを圧縮して反発力を推進力に変換するという商品で、電気を使わず電動自転車と同様に楽に坂道などを登ることができる。この画期的商品への引き合いが旺盛で、同社株の物色人気の原動力となっている。

■ジェーソン <3080>  470円  +60 円 (+14.6%) 一時ストップ高   本日終値

ジェーソン<3080>が一時ストップ高。同社は首都圏でディスカウント店を経営、顧客ニーズを捉えるとともに合理化を進めていることも寄与して利益の伸びが顕著だ。11日取引終了後、19年2月期の第1四半期(3~5月)連結決算を発表。売上高は60億2200万円(前年同期比1.5%増)と増収を確保し、営業利益は2億5300万円(同27.0%増)、最終利益は1億6100万円(同26.6%増)と高水準の伸びを示した。これを好感する買いを呼び込んだ。

■日本エンタープライズ <4829>  234円  +25 円 (+12.0%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

日本エンタープライズ<4829>が急反発。同社は11日取引終了後に、19年5月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しを2億8500万円(前期比62.9%増)としていることが買い手掛かりとなったもよう。売上高は38億9500万円(同0.1%増)を予想。クリエーション事業では主力アプリの拡大を図るとともに、新たなプラットフォームのサービス展開を推し進めるほか、ソリューション事業では広告代理サービス「店頭アフィリエイト」やモバイルキッティングサービスで培ったさまざまなノウハウや資産を生かし、デバイス周辺サービスを拡大するとしている。また同日には、子会社の会津ラボが福島県の「海外連携型再生可能エネルギー関連研究開発支援事業」の公募に応募し、「EU向けスマートプラグの試作品開発」が採択されたと発表しており、これも材料視されたようだ。

■トレファク <3093>  717円  +57 円 (+8.6%)  本日終値  東証1部 上昇率8位

トレジャー・ファクトリー <3093> が急伸。11日大引け後に発表した19年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比24.0%増の3.1億円に伸びて着地したことが買い材料視された。服飾専門リユース店を4店舗出店したほか、前期に出店した店舗も寄与し、8.6%の増収を確保した。商品別では衣料、生活雑貨、スポーツ・アウトドア用品の販売が好調だった。店舗人員配置の効率化など販管費の削減を進めたことも大幅増益に貢献した。上期計画の1.4億円をすでに2.1倍も上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ログリー <6579>  3,475円  +235 円 (+7.3%)  本日終値

6月20日にマザーズ市場に新規上場したログリー<6579>が4日ぶりに反発。同社は11日、広告配信システムでユーザーの興味を分析し、それに基づいてユーザーを分類、可視化する技術を開発、特許を取得したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。この技術は、Webサイトを訪問したユーザーの行動履歴からWebページのコンテンツを解析し、ユーザーとコンテンツ内のキーワードを結びつけ、キーワードの出現頻度などによって興味の度合いを推定、ユーザーごとの興味を分類するもの。広告のターゲティング配信や類似ユーザーの抽出、興味グラフやターゲットオーディエンスの可視化など、さまざまなサービスに応用可能だとしている。

■ホットリンク <3680>  1,200円  +59 円 (+5.2%)  本日終値

ホットリンク<3680>が大幅続伸で新値街道をまい進。機械学習を活用したビッグデータ解析ツールを手掛け「クチコミ@係長シリーズ」が好評を博し、インバウンド消費支援サービスなども展開する。ボット機能を活用したマーケティングサービスや企業向け「インスタグラム」の活用を支援するサービスなどが注目されたほか、ネット上での「炎上」をスマートフォンで模擬体験できる教育プログラムなども手掛ける。ブロックチェーン推進協会の会員企業で、仮想通貨分野などへの展開に期待がある。アセットマネジメントOneが同社株を買い増すなど機関投資家からの注目度も高い。

■シーズメン <3083>  699円  +33 円 (+5.0%) 一時ストップ高   本日終値

衣料品小売りのシーズメン <3083> [JQ]が急伸。11日大引け後、商品仕入先であるピートと資本業務提携するとともに、ピートを子会社化することを明らかにした。これに伴い、従来非連結としていた19年2月期決算を連結決算に移行すると発表しており、これを材料視する買いが向かった。ピートは「Norton(ノートン)」、「GOTCHA(ガッチャ)」をはじめとして特徴のあるブランドを多数契約している。今回の提携を通じ、同社はピートが契約するブランド商品を自社店舗で展開する予定だ。また、資本面ではピートの一部株式を取得し連結子会社化する。これを受け、非連結としていた19年2月期決算を第3四半期から連結決算に移行する。19年2月期の連結経常損益は3000万円の黒字(前期非連結は2億7200万円の赤字)に浮上する見通しとした。経常黒字は13年2月期以来、6期ぶりとなる。

●ストップ高銘柄

ダイヤ通商 <7462>  1,500円  +300 円 (+25.0%) ストップ高   本日終値

ブランジスタ <6176>  1,027円  +150 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

など、1銘柄

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