話題株ピックアップ【夕刊】(1):ファストリ、Gunosy、ディップ

注目
2018年7月13日 15時12分

■Gunosy <6047>  1,726円  +300 円 (+21.0%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位

Gunosy <6047> がストップ高。12日大引け後に発表した18年5月期の連結経常利益は前の期比27.9%増の19.3億円で着地。続く19年5月期も前期比29.1%増の25億円に伸び、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は広告宣伝費の積極投入でメディア事業のダウンロード数が2ケタ増加するほか、アドネットワークの売り上げなども伸び、24.6%の増収を見込む。併せて、AnyPay社と合弁会社を設立し、ブロックチェーン領域の事業を開始すると発表。ブロックチェーンに関するコンサルティング、システム開発などを展開していく。また、コーポレートベンチャーキャピタルを設立し、投資育成事業に参入することも明らかにしている。

■古野電気 <6814>  964円  +150 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位

古野電気 <6814> がストップ高。12日大引け後に発表した19年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比8.8倍の22億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。生産性の向上が進み採算が上向いたうえ、為替レートが想定より円安水準で推移したことも大幅増益の要因となった。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の20億円→40億円に2.0倍上方修正。増益率が7.7%増→2.2倍に拡大する見通しとなった。なお、第2四半期以降の想定為替レートは1ドル=105円、1ユーロ=130円を据え置いた。

■コスモス薬品 <3349>  25,620円  +3,860 円 (+17.7%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

コスモス薬品<3349>が急騰し年初来高値を更新した。12日の取引終了後に発表した19年5月期の連結業績予想で、売上高6100億円(前期比9.3%増)、営業利益230億円(同1.1%増)、純利益176億5000万円(同0.1%増)と11期連続で営業最高益更新を見込むことが好感された。今期は、新商勢圏である中部地区・関西地区への出店を強化するほか、中国地区・四国地区・九州地区では自社競合も厭(いと)わない出店を継続する方針で、リロケーションを含めて100店舗の出店(10店舗の閉鎖)を計画。あわせてローコストオペレーションを強化し増収増益とする方針だ。なお、18年5月期決算は、売上高5579億9900万円(前の期比11.0%増)、営業利益227億4900万円(同2.3%増)、純利益176億3300万円(同3.2%減)だった。また同時に株主優待制度を拡充すると発表しており、これも好材料視されたようだ。100株以上を1年以上継続保有する株主に対する株主優待制度を拡充し、買物優待券を従来の5000円から7500円に、おこめ券を10キログラブ分から15キログラム分に増やすとしている。

■S Foods <2292>  4,625円  +680 円 (+17.2%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率5位

S FOODS<2292>が続急伸。12日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高816億9300万円(前年同期比8.5%増)、営業利益29億7400万円(同7.9%増)、純利益18億1700万円(同16.0%減)と営業増益で着地したことが好感された。主力商品こてっちゃんの販促キャンペーンの継続的取り組みとグループ企業間の協力関係の強化を進めたことで、食肉等の製造・卸売事業が大幅に伸長。また、食肉等の小売事業で生産性の向上のための作業工程の見直しや適正な人員配置のためのシフトコントロールの強化、不採算店の閉鎖などを行ったことが寄与した。なお、19年2月期通期業績予想は、売上高3500億円(前期比10.6%増)、営業利益120億円(同9.5%増)、純利益82億円(同5.7%増)の従来見通しを据え置いている。

■セントラル警備保障 <9740>  4,910円  +700 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率6位

セントラル警備保障 <9740> がストップ高。12日大引け後に発表した19年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比65.1%増の10.3億円に拡大して着地したことが買い材料視された。昨年から開始した沖縄の海上警備や鉄道関連向け臨時警備の増加を背景に、15.8%の大幅増収を達成したことが寄与。上期計画の14.9億円に対する進捗率は69.6%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ディップ <2379>  2,900円  +219 円 (+8.2%)  本日終値

ディップ <2379> が急伸。12日大引け後に発表した19年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期非連結比21.6%増の31.4億円に伸びて着地したことが買い材料視された。人材需給の逼迫が続くなか、求人情報サイトの広告出稿件数が伸びたことが寄与。積極的な広告宣伝投資を継続したが増収で吸収した。上期計画の51.2億円に対する進捗率は61.5%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■三協立山 <5932>  1,471円  +105 円 (+7.7%)  本日終値

12日に決算を発表。「今期経常は30%増益へ」が好感された。三協立山 <5932> が7月12日大引け後(15:00)に決算を発表。18年5月期の連結経常利益は前の期比77.6%減の15.3億円に落ち込んだが、19年5月期は前期比30.2%増の20億円に伸びる見通しとなった。

⇒⇒三協立山の詳しい業績推移表を見る

同時に発表した「中計、21年5月期に営業利益80億円目標」も買い材料。中期経営計画を策定。21年5月期に営業利益80億円(18年5月期実績は12億円)を目指す。

■進和 <7607>  2,432円  +166 円 (+7.3%)  本日終値

12日に決算を発表。「9-5月期(3Q累計)経常が13%増益で着地・3-5月期も35%増益」が好感された。進和 <7607> が7月12日大引け後(16:00)に決算を発表。18年8月期第3四半期累計(17年9月-18年5月)の連結経常利益は前年同期比13.4%増の31.1億円に伸び、通期計画の39.5億円に対する進捗率は78.9%に達し、5年平均の75.6%も上回った。⇒⇒進和の詳しい業績推移表を見る

■ファーストリテイリング <9983>  52,650円  +3,420 円 (+7.0%)  本日終値

ファーストリテイリング <9983> が続急伸。12日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。18年8月期第3四半期累計(17年9月-18年5月)の連結税引き前利益が前年同期比21.5%増の2374億円に伸びて着地したことが買い材料視された。中国を中心に夏物衣料などの販売が好調だった海外ユニクロ事業が収益を牽引した。9-5月期の営業利益は前年同期比65.0%増の1125億円と国内ユニクロに迫る水準となった。また、国内事業も3-5月期の既存店売上高が前年同期比5.4%増と好調を維持した。値引き販売や販管費の抑制による採算改善も利益押し上げ要因となった。

■ソースネクスト <4344>  897円  +39 円 (+4.6%)  本日終値

ソースネクスト<4344>、テリロジー<3356>、トレンドマイクロ<4704>などサイバーセキュリティー関連株が物色人気となった。米国と中国の間で貿易摩擦が激化しているが、「中国製造2025」でハイテク分野の育成に注力する中国に対し、米国は知的財産侵害を問題としており、サイバーセキュリティー分野などでも警戒を強めている。直近では、中国のハッカー集団が、カンボジアの総選挙に絡み、政治組織やメディアなどをターゲットに不正アクセスを試みる動きを、米情報セキュリティー大手のファイア・アイが公表するなど、国際間でのサイバー攻撃対応は安全保障上も喫緊の課題となっている。一方、日本では先の西日本豪雨の被災地で提供されているWi-Fiで、緊急時の利便性を優先して通信が暗号化されていないため情報流出の危険があることについて内閣サイバーセキュリティセンターが注意を呼び掛けるなど、災害時の情報漏洩への対応などが求められる状況にある。

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