話題株ピックアップ【夕刊】(2):ソフトバンク、朝日インテク、ミクシィ

注目
2018年7月13日 15時15分

■日経レバ <1570>  20,390円  +740 円 (+3.8%)  本日終値

NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が大幅高。今週に入りトランプ米政権による2000億ドル相当の対中追加関税リスト公表を受け、全体相場は急落したが、ここで売りを仕掛けた向きがきょうは総手仕舞い状況に入り、先物主導のインデックス買いが全体相場を押し上げた。日経レバは日経平均にリンクされたETFでボラティリティは2倍の値動きを想定した設定となっており、個人投資家資金の流入を背景に急激な上昇で大勢トレンドの転換を示唆している。

■ソフトバンクグループ <9984>  9,722円  +346 円 (+3.7%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>が11連騰と異彩の上昇トレンドを構築している。SMBC日興証券の太田千尋投資情報部部長は「米投資ファンドによる大口の投資が明らかとなり、これが引き続き先高期待の原動力となっている。当社では直近新たな評価を加えているわけではないが、同社株については依然として割安な水準にあると判断している」とする。SMBC日興証券では5月29日付で目標株価1万1500円に設定している。

■朝日インテック <7747>  4,490円  +145 円 (+3.3%)  本日終値

朝日インテック<7747>は実質上場来高値を更新した。12日の取引終了後、障がい福祉サービス事業を手掛けるフィカス(名古屋市名東区)の全株式を4000万円で取得し、子会社化したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。グループ全体で障がい者の安定雇用に取り組むことが狙い。今後フィカスは、既存の業務に加えて、グループ業務の一部を担当することになるという。なお、19年6月期業績への影響は軽微という。また、業績に与える重要性の観点から非連結子会社とするとしている。

■エボラブルアジア <6191>  2,661円  +54 円 (+2.1%)  本日終値

エボラブルアジア<6191>が大幅反発。12日の取引終了後に発表した6月度の取扱高が前年同月比2.7倍の113億4712万円になったとしており、これを好感した買いが入った。なお、期初からの累計取扱高は495億2959万円になったとしている。

■日本精機 <7287>  2,232円  +40 円 (+1.8%)  本日終値

日本精機<7287>が続伸。12日の取引終了後、17年秋に開発したクラウド型遠隔監視システム「SMASH」について、正規販売仕様を対象に防爆国際規格IECExと防爆国内規格の認証を取得したと発表しており、これを好感した買いが入った。同システムは、プラント設備のメンテナンスを目的に、センサー技術を核としたセンサーからサーバーまでを一つのパッケージとして提供するトータルソリューション。今回の認証取得により、石油化学プラントなど防爆機器の使用が必須である現場でも使用できるようになり、業績への貢献が期待されている。

■ミクシィ <2121>  2,773円  +40 円 (+1.5%)  本日終値

ミクシィ<2121>が続伸。12日の取引終了後、3月2日に発売した、最大4人で遊べるトレーディングカードゲーム「モンスターストライク カードゲーム」が、7月13日に発売する第2弾「遙かなる理想郷」の出荷分で500万枚を突破したと発表しており、これを好感した買いが入った。「モンスターストライク カードゲーム」は、スマートフォンアプリのひっぱりハンティングRPG「モンスターストライク」の世界観を踏襲した最大4人で遊べる新感覚トレーディングカードゲーム。今回、第2弾の発売を記念して初のテレビCMの放送と、全国のイオン45店舗で体験会を実施するとしている。

■東京エレクトロン <8035>  18,705円  +240 円 (+1.3%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>が3日ぶり反発。前週5日に1万7520円の年初来安値をつけたが、米国株市場では半導体関連株が総じて戻り足となっており、相対的な出遅れ感から同社株などの下値に買いが入り始めた。前日の米国株市場ではインテルが2.2%高となったほか、アプライドマテリアルズ、ザイリンクス、エヌビディアなど半導体関連が軒並み上昇した。動画配信やIoTの普及でデータセンターへの投資需要が高水準となっており、これが半導体メモリー需要を強く喚起している。引き合い旺盛な3次元NAND型フラッシュメモリーでは、東エレクが手掛ける深掘りの利くエッチング装置に商品競争力が高く、見直し買いの対象となる。

■三菱UFJ <8306>  638.3円  +4.3 円 (+0.7%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>といったメガバンクが高い。銀行株は、超低金利政策による業績の伸び悩み懸念と足もとの米長期金利がやや低下傾向にあったことから、株価は軟調な展開となり出遅れ感が指摘されている。そんななか、今晩は米ニューヨーク市場でJPモルガン・チェースやシティグループなど大手金融機関の決算が発表される予定だ。米大手金融機関の決算は好調なものになるとの予想が出ており、株価が上昇した場合、日本の銀行株への連動高も期待されている。

■トヨタ自動車 <7203>  7,278円  +44 円 (+0.6%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>が続伸、7200円近辺のもみ合いを上に放れつつある。前日の米国株市場ではNYダウなど主要指数が総じて上昇したことで海外投資家のリスク許容度が高まっているほか、外国為替市場で1ドル=112円台後半まで一段と円安が進んでおり、これが輸出セクターには追い風となっている。特に為替感応度の高い同社株にはポジティブ要因として意識される。通期想定為替レートは1ドル=105円で実勢とのカイ離は業績増額への思惑につながる。

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