出遅れ中小型株での短期値幅取り狙い/オープニングコメント

市況
2018年7月19日 8時41分

19日の日本株市場は、日経平均の23000円目前でのこう着になりそうだ。18日の米国市場ではNYダウは79ドル高となった。地区連銀経済報告(ベージュブック)で、6月と7月初めに米景気が拡大したことが示され、緩やかに上昇した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比60円高の22860円。円相場は1ドル112円80銭台で推移している。ナスダックは引けにかけて下げに転じているが、時間外でIBMや台湾積体電路製造(TSMC)が上昇しており、下支え要因になろう。

とはいえ、心理的な節目となる23000円処では強弱感が対立しやすいところ。東証1部の売買高は依然として低水準であり、インデックスに絡んだ売買のみでの突破は厳しそうである。また、米国では決算発表が本格化しているが、IBMやTSMCが時間外で上昇する一方で、アメックスやアルコアが弱い動きをみせており、次第に決算後の動向を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすいところである。

昨日の日経平均は直近の戻り高値水準である23000円接近では戻り待ちの売り圧力に押された格好となった。短期筋の買い仕掛けは一巡し、23000円接近で利益確定といった面も感じ取られる。また、米中貿易摩擦の影響を感じさせない米国市場ではあるが、懸念が払しょくされているわけではなく、積極的には参加しづらいところ。

その他、中小型株の資金回転が速く、出遅れていた仮想通貨関連の一角が動意をみせたが、ビットコイン価格の急騰によるところが大きく、今後の持続性を見極める必要がある。ただし、1月高値期日を迎えることから、通過後の需給改善が意識されやすい面はある。資金の逃げ足は速いものの、自律反発狙いは有効であろう。その他、決算発表が今後本格化してくるが、高評価銘柄への資金集中もより強まることが予想される。

《AK》

提供:フィスコ

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