話題株ピックアップ【夕刊】(1):Vコマース、田中化研、UUUM

注目
2018年7月23日 15時14分

■バリューコマース <2491>  2,108円  +370 円 (+21.3%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ

バリューコマース<2491>が急反発した。20日の取引終了後、18年12月期の連結業績予想について、売上高を188億円から198億1000万円(前期比17.3%増)へ、営業利益を24億5000万円から32億7000万円(同47.1%増)へ、純利益を16億7000万円から21億8000万円(同2.2倍)へ上方修正したことが好感されている。成果報酬型広告の「アフィリエイトマーケティング」や、Yahoo!ショッピングのストア向けCRMツールの「STORE’s R∞(ストアーズ・アールエイト)」、クリック課金型広告の「ストアマッチ」が想定よりも伸長したことが要因としている。また業績予想の修正に伴い、従来9円を予定していた期末配当を5円増額して14円にするとあわせて発表しており、これも好材料視されている。年間配当は21円となり、前期実績に対しては11円の増配になる予定だ。

■田中化学研究所 <4080>  1,330円  +84 円 (+6.7%)  本日終値

田中化学研究所<4080>が急反発。世界的な電気自動車(EV)のシフトの動きが顕著となるなか、リチウムイオン電池などその動力源を担う基幹部品を手掛ける銘柄群に物色の矛先が向いている。米中貿易摩擦の問題などの影響で市場が先細りすることのない分野であり、ここにきて資金流入が加速している。そのなか、同社はリチウム電池の心臓部を担う正極材メーカーで注目度が高い。株式需給面で信用買い残の整理が進んでいることもポジティブ材料だ。

■UUUM <3990>  6,260円  +380 円 (+6.5%)  本日終値

UUUM<3990>が続急伸し年初来高値を更新した。同社は20日、シンガポールのDIFFCAT社およびGIANTY(東京都渋谷区)と共同で、スマートフォン向けゲームアプリ「UUUM フェイスダンスパーティ」の提供を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同アプリは、自分自身の顔を使って踊るリズムゲームで、次々と出現する表情が描かれたアイコンに合わせて、自身の表情を変えて遊ぶのが特徴。また、収録されている曲は、HIKAKIN& SEIKINを始めとする、UUUMの有名クリエイター達が手掛ける曲ばかりとしている。

■東京センチュリー <8439>  6,170円  +230 円 (+3.9%)  本日終値

東京センチュリー<8439>が大幅続伸。東海東京調査センターが20日付で、投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」とし、目標株価を4800円から6900円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。足もとも株価が調整していたが、同センターでは同社が成長戦略の一つとしているM&Aやサービス分野における新規事業の立ち上げ効果をポジティブに判断。第1四半期(4~6月)業績について、売上総利益が429億円(前年比10.7%増)、経常利益が229億円(同20.0%増)と堅調な出足を見込んでいる。

■三菱UFJ <8306>  686.7円  +24.1 円 (+3.6%)  本日終値

銀行株が軒並み高。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>といったメガバンクが上昇しているほか、七十七銀行<8341>や静岡銀行<8355>、ふくおかフィナンシャルグループ<8354>といった地銀株も買われている。日銀は今月30~31日に予定されている金融政策決定会合で、現在「0%程度」としている長期金利の誘導目標の柔軟化を検討する可能性があると複数の報道機関が伝えた。これを受け、日本の10年債利回りは一時0.09%に上昇するなど急伸している。銀行株には金利上昇による業績好転を期待した買いが優勢となっている。

■タカラバイオ <4974>  2,418円  +81 円 (+3.5%)  本日終値

タカラバイオ<4974>が大幅続伸。同社は20日、塩野義製薬<4507>からヒトiPS細胞由来ミクログリアの製造法に関する発明の譲渡を受けるとともに、その製造ノウハウの全世界での独占的実施権を取得したと発表。同社では今後、関連したサービスの開発を目指すとしており、今後の展開などが期待されているようだ。ミクログリアは、脳や脊髄に存在するグリア細胞の一種で、主に中枢神経系の免疫を担当しており、成長因子やサイトカインの放出、死細胞の貪食などの機能だけでなく、シナプスの監視・調整や神経新生にも関わるとされる重要な細胞。疼痛のほかにアルツハイマー病、うつなどの中枢神経疾患との関りが報告されており、近年、創薬ターゲットや病態解明ツールとして注目されている。

■Genky <9267>  4,000円  +130 円 (+3.4%)  本日終値

Genky DrugStores<9267>は反発。午前9時ごろに発表した7月度(6月21日~7月20日)の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比7.9%増となり、10カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。同社では、生鮮食品売場を設置するなどの既存店舗の改装を進めており、これが奏功したもよう。なお、全店売上高は同15.8%増だった。

■高砂熱学工業 <1969>  2,045円  +41 円 (+2.1%)  本日終値

高砂熱学工業<1969>が大幅続伸。東海東京調査センターが20日付で、投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を2700円としており、時価水準との乖離が大きいことから、これを好材料視した買いが入っているようだ。同センターでは高水準の受注を維持し、収益拡大が続くと予想しており、期中に会社計画が上方修正される可能性が大きいと指摘。19年3月期の営業利益は会社予想の165億円(前期比0.8%増)予想に対して、同22%増の200億円を見込む。一方でPER、PBRなどからみて株価は割安と判断している。

■オリックス <8591>  1,838.5円  +28.5 円 (+1.6%)  本日終値

オリックス<8591>が4日ぶりに反発。東海東京調査センターが20日付で、投資判断を「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を2140円から2300円へ引き上げたことが好材料視された。同センターでは、19年3月期税引前利益はを4710億円(前年比8.2%増)と予想。既存事業は順調な拡大を見込むものの、キャピタルゲインの減少により増益ペースは緩やかになるとみており、今後はこれまで以上に非金融分野(コンセッション、環境エネルギー、会計ソフト、自動車関連、ホテル運営、米国インフラ関連)を中心に既存事業の拡大を志向するとみている。19年3月期の同社予想EPSを68円とし、配当利回り3.7%は魅力的としている。

■イビデン <4062>  1,768円  +18 円 (+1.0%)  本日終値

イビデン<4062>が3日ぶりに反発。SMBC日興証券が20日付で、投資評価「3」を継続し、目標株価を1100円から1300円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同証券では、セラミックスとその他事業で稼ぐ構図は当面継続するとみて、19年3月期の営業利益予想を170億円から176億円へ、20年3月期を同174億円から185億円へ引き上げ、21年3月期も同199億円と増益を予想。一方で、同社のHPC(ハイパフォーマンス・コンピューティング)用MPUパッケージに対する成長期待が高まっているが、既存のパソコン用MPUパッケージの需要減少を考慮すると、本格的なトップラインの増加には時間がかかるとも推測している。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.