24日の米国市場ダイジェスト:NYダウは197ドル高、EU首脳会談を控えて様子見ムード

市況
2018年7月25日 7時43分

■NY株式:NYダウは197ドル高、EU首脳会談を控えて様子見ムード

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は197.65ドル高の25241.94、ナスダックは1.10ポイント安の7840.77で取引を終了した。検索大手アルファベット(GOOGL)の好決算を受けてハイテク株を中心に買いが先行。ナスダック総合指数は一時最高値を更新したものの、利益確定の売りで引けにかけて下落に転じた。一方、ダウ平均は複数の構成銘柄が好決算を発表して堅調推移となった。ただし、明日の米・EU首脳会談を見極めたいとの思惑もあり、上値は限られた。セクター別では、医薬品・バイオテクノロジーや電気通信サービスが上昇する一方で耐久消費財・アパレルやメディアが下落した。

アルファベットの好決算を受けて、今週に決算発表を控えるSNSのフェイスブック(FB)やネット小売のアマゾン(AMZN)に買いが広がった。医薬品のバイオジェン(BIIB)、複合企業のユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)、オートバイメーカーのハーレー・ダビッドソン(HOG)は、決算内容が好感され堅調推移。通信大手のベライゾン(VZ)は、5四半期連続で契約者数が増加したほか、通期見通しを引き上げ買われた。一方で、家電のワールプール(WHR)は、原材料費高騰の影響による軟調決算が嫌気され大幅下落となった。

マーケット終了後に通信大手のAT&T(T)が発表した4-6月期決算は、一株利益は予想を上振れたものの、売上高は下振れた。時間外取引で下落して推移している。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:4-6月期米GDPへの期待などでドル売り一服

24日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円96銭まで下落後、111円34銭まで上昇し、111円18銭で引けた。米国債利回りの低下を受けたドル売り、日本銀行が金融政策で正常化に動き始めるとの思惑が広がり、円買いが優勢になった。その後、株高や米国4-6月期国内総生産(GDP)への期待でドルは下げ渋った。

ユーロ・ドルは、1.1717ドルまで上昇後、1.1673ドルまで下落し、1.1683ドルで引けた。ユーロ・円は、130円10銭から129円79銭まで下落。ポンド・ドルは、1.3111ドルから1.3159ドルまで上昇した。離脱に関する欧州連合(EU)との交渉において、「ノーディール」の離脱準備を焦点にしていた担当者に代わってメイ英首相自身が指揮をとる方針を示したため、ノーディール離脱を警戒したポンド売りは後退した。ドル・スイスは、0.9926フランから0.9950フランまで上昇した。

■NY原油:反発で68.52ドル、原油在庫減少を想定した買いが入る

NY原油先物9月限は反発(NYMEX原油9月限終値:68.52 ↑0.63)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は前日比+0.63ドルの68.52ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時69.05ドルまで買われた。原油在庫はさらに減少するとの見方が増えていることや、株高を意識した買いが入った。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 30.83ドル +0.08ドル(+0.26%)

モルガン・スタンレー(MS) 50.98ドル +0.24ドル(+0.47%)

ゴールドマン・サックス(GS)235.88ドル +2.12ドル(+0.91%)

インテル(INTC) 52.18ドル -0.13ドル(-0.25%)

アップル(AAPL) 193.00ドル +1.39ドル(+0.73%)

アルファベット(GOOG) 1248.08ドル +42.58ドル(+3.53%)

フェイスブック(FB) 214.67ドル +3.76ドル(+1.78%)

キャタピラー(CAT) 137.97ドル +1.69ドル(+1.24%)

アルコア(AA) 42.49ドル +1.16ドル(+2.81%)

ウォルマート(WMT) 87.96ドル +0.33ドル(+0.38%)

スプリント(S) 5.40ドル -0.01ドル(-0.18%)

《HT》

提供:フィスコ

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