【↑】日経平均 大引け| 反発、ソフトバンクが活況高で全体相場を押し上げる (8月7日)

市況
2018年8月7日 16時22分

日経平均株価

始値  22514.31

高値  22666.68(13:10)

安値  22499.05(09:02)

大引け 22662.74(前日比 +155.42 、 +0.69% )

売買高  13億2412万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆1525億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は反発、米ナスダック指数5日続伸の強調展開に追随

2.指数寄与度の高いソフトバンクが活況高となり日経平均押し上げる

3.先物を絡めたインデックス売買が活発で全体売買代金は低調が続く

4.中国・上海株市場が大きく切り返したことで、東京市場にも好影響

5.個別株は決算発表絡みで明暗、ストップ高やストップ安銘柄相次ぐ

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは39ドル高と続伸した。業績好調銘柄が物色されたほか、7日に決算発表を予定しているウォルト・ディズニーが買われ指数を押し上げた。

東京市場では寄り付きは売り買い交錯で始まり、その後日経平均株価は下値を切り上げる展開。後場は一段高に買われ高値圏で着地した。

7日の東京市場は、大型株中心に上値を追う格好となった。前日の米国株市場では主要指数がいずれも高く、特にハイテク株比率の高い ナスダック指数は5日続伸と上げ足を強めたことで、投資家の心理が改善した。しかし、米中貿易摩擦の問題や上海株市場の動向など不安材料は多く、個別株物色も好決算発表銘柄などを除けば、先物を絡めたインデックス的な買いが主流をなし、全体売買代金は盛り上がりを欠いている。外国為替市場では1ドル=111円台前半の推移で輸出株に与える影響は軽微。取引時間中に上海株市場が5日ぶりに大きく切り返したことが全体相場にポジティブに作用した。値がさ株のソフトバンクグループが4~6月期好決算を評価されて大きく買われ、日経平均を押し上げた。

個別では、ソフトバンクグループ<9984>が突出した売買代金で大幅高に買われた。スズキ<7269>が高く、楽天<4755>も値を上げた。日本電子材料<6855>、日本製鋼所<5631>がストップ高に買われ、山一電機<6941>も値を飛ばした。不動テトラ<1813>が物色人気、あすか製薬<4514>、リョービ<5851>などの上げも目立った。三浦工業<6005>、サイバネットシステム<4312>も大きく水準を切り上げた。

半面、資生堂<4911>、ファーストリテイリング<9983>が軟調、スタートトゥデイ<3092>も売られた。パイオニア<6773>が急落、ムゲンエステート<3299>、ワコム<6727>はストップ安に売り込まれた。ヤマシンフィルタ<6240>、プレス工業<7246>も急落した。森永乳業<2264>が値を下げ、日本ケミコン<6997>、高砂熱学工業<1969>も下落した。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、KDDI <9433> 、スズキ <7269> 、NTTデータ <9613> 、トレンド <4704> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約91円。うち69円はソフトバンク1銘柄によるもの。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、テルモ <4543> 、ファナック <6954> 、資生堂 <4911> 、ダイキン <6367> 。押し下げ効果は約48円。

東証33業種のうち上昇は27業種。上昇率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)情報・通信業、(3)鉱業、(4)建設業、(5)保険業。一方、下落率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)パルプ・紙、(3)精密機器、(4)銀行業、(5)繊維製品。

■個別材料株

△不動テトラ <1813>

4-6月期(1Q)経常は79%増益で着地。

△手間いらず <2477> [東証M]

今期経常は17%増で5期連続最高益へ。

△あすか薬 <4514>

上期経常を4倍上方修正。

△ニッカトー <5367>

4-6月期(1Q)経常は56%増益で着地。

△日製鋼 <5631>

今期経常を一転4%増益に上方修正。

△リョービ <5851>

4-6月期(1Q)経常が78%増益、通期計画を増額修正。

△チャームケア <6062> [東証2]

今期経常は31%増で3期連続最高益、2.5円増配へ。

△和井田 <6158> [JQ]

今期経常を12期ぶり最高益に上方修正、配当も8円増額。

△電子材料 <6855>

4-6月期(1Q)経常は黒字浮上・上期計画を超過。

△ソフトバンク <9984>

4-6月期税引き前は7.4倍増益。

▼ムゲンE <3299>

今期経常を一転42%減益に下方修正。

▼パイオニア <6773>

4-6月期(1Q)最終は赤字拡大で着地。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)電子材料 <6855> 、(2)山一電機 <6941> 、(3)日製鋼 <5631> 、(4)あすか薬 <4514> 、(5)リョービ <5851> 、(6)イーブック <3658> 、(7)ニチアス <5393> 、(8)不動テトラ <1813> 、(9)ニッカトー <5367> 、(10)三浦工 <6005>

値下がり率上位10傑は(1)ムゲンE <3299> 、(2)パイオニア <6773> 、(3)オプテクスG <6914> 、(4)シュッピン <3179> 、(5)ワコム <6727> 、(6)ヤマシン―F <6240> 、(7)アトラ <6029> 、(8)プレス工業 <7246> 、(9)ウインP <3183> 、(10)GDO <3319>

【大引け】

日経平均は前日比155.42円(0.69%)高の2万2662.74円。TOPIXは前日比13.15(0.76%)高の1746.05。出来高は概算で13億2412万株。東証1部の値上がり銘柄数は1382、値下がり銘柄数は644となった。日経ジャスダック平均は3746.87円(20.80円安)。

[2018年8月7日]

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