明日の株式相場見通し=好決算銘柄物色が相場を下支え、海外投資家手控えで売買代金は低調
あす(8日)の東京株式市場は、引き続き4~6月期決算発表の内容を評価しながらの個別銘柄物色が全体相場を支えるかたちで、比較的堅調な推移となりそうだ。ただ、海外投資家の手控え姿勢が続いており、東証1部の売買代金は低水準が続きそうだ。
市場関係者からは「きょうは、6日に18年4~6月期の好調な決算を発表したソフトバンクグループ<9984>が、圧倒的な大商いを集めて大幅続伸したことで、1銘柄で日経平均株価を68円分押し上げた。また、前日まで4日続落して、約2年5カ月ぶりの安値水準(終値ベース)をつけていた上海総合指数が、きょうはジリ高歩調で5営業日ぶりに大幅反発するなど、アジア株の堅調も日経平均の後場の上昇を牽引した」との見方が出ていた。
7日の東京株式市場は、寄り付き売り買い交錯で始まり、その後日経平均は下値を切り上げる展開。後場は一段高に買われ、高値圏で着地する格好となった。日経平均株価終値は、前日比155円42銭高の2万2662円74銭と反発した。
日程面では、6月と18年上半期の国際収支、7月の景気ウォッチャー調査、日銀金融政策決定会合の主な意見(7月30~31日開催分)、6日時点の給油所の石油製品価格に注目。海外では、中国7月の貿易統計が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)