本日注目すべき【好決算】銘柄 サンコール、島津、ニコン (7日大引け後 発表分)
7日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
サンコール <5985> ★上期経常を5期ぶり最高益に68%上方修正
◆19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.2倍の13.2億円に急拡大して着地。サーバー向けHDD用サスペンションの販売好調が続いたほか、自動車分野では弁ばね用鋼材やエンジン用部品などの主力製品が伸びた。原価低減や北米子会社の生産性向上による採算改善も大幅増益に貢献した。
業績好調に伴い、上期の同利益を従来予想の12.5億円→21億円に68.0%上方修正。増益率が7.8%増→81.0%増に拡大し、5期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。
東洋糖 <2107> ★今期経常を一転6%増益に上方修正
◆19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比39.5%増の2.5億円に拡大して着地。国内砂糖相場の下落により減収となったものの、原料・製造コストの削減が奏功し、採算が大きく改善した。
業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の7.5億円→8.9億円に18.7%上方修正。従来の10.3%減益予想から一転して6.5%増益見通しとなった。
予想PERが12.8倍→10.8倍に低下し、割安感が強まった。
エスクリ <2196> ★4-6月期(1Q)経常は7.6倍増益で着地
◆19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比7.6倍の3.7億円に急拡大して着地。主力のブライダル関連事業は広島と渋谷の開業コストが重しとなり2ケタ減益となったものの、リノベーション物件を販売した建築不動産関連事業の収益拡大で吸収し、大幅増益を達成した。
博報堂DY <2433> ★4-6月期(1Q)経常は2.4倍増益で着地
◆19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.4倍の215億円に急拡大して着地。子会社ユナイテッド <2497> [東証M]が投資先メルカリ <4385> [東証M]の株式を売却したことに伴い、売却益を計上したことが収益を大きく押し上げた。
仙波糖化 <2916> [JQ] ★上期経常最高益予想を28%上乗せ
◆19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比79.7%増の3.8億円に拡大して着地。飲料・デザート向けカラメル製品や粉末茶などの自社商品の販売が好調だったうえ、中国・龍和食品の新規連結効果も収益を押し上げた。構造改革の進展も増益に貢献した。
業績好調に伴い、上期の同利益を従来予想の4.7億円→6億円に27.7%上方修正。増益率が20.2%増→53.5%増に拡大し、従来の3期連続での上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。
プレサンス <3254> ★4-6月期(1Q)経常は2.8倍増益で着地
◆19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.8倍の191億円に急拡大して着地。ファミリーマンション、投資用ワンルームマンションの引き渡し戸数が大幅に増加し、2.3倍の大幅増収を達成したことが寄与。
上期計画の217億円に対する進捗率は88.1%に達しており、業績上振れが期待される。
今仙電機 <7266> ★4-6月期(1Q)経常は72%増益で着地
◆19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比71.6%増の9.4億円に拡大して着地。国内や中国、タイにおける増産効果などで主力の自動車部品関連事業の収益が大きく伸びたことが寄与。
上期計画の14億円に対する進捗率は67.4%に達しており、業績上振れが期待される。
島津 <7701> ★4-6月期(1Q)経常は83%増益で着地
◆19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比83.0%増の65.7億円に拡大して着地。主力の計測機器事業が収益を牽引。中国で水質環境モニターが好調だったほか、北米で液体クロマトグラフ、国内で大学案件などが拡大した。医用機器事業の赤字縮小に加え、円安による為替差損益の改善なども大幅増益に貢献した。
ニコン <7731> ★今期税引き前を9%上方修正、未定だった配当は18円増配
◆19年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益は前年同期比66.9%増の219億円に拡大して着地。昨年9月に発売した高画質デジタル一眼レフカメラ「D850」の販売が好調だったうえ、原価改善や経費抑制も奏功し、映像事業が大幅増益を達成したことが寄与。
併せて、通期の同利益を従来予想の700億円→760億円に8.6%上方修正。増益率が24.4%増→35.1%増に拡大する見通しとなった。
業績好調に伴い、従来未定としていた今期の年間配当を54円(前期は36円)実施する方針とした。
タカラトミー <7867> ★上期経常を53%上方修正
◆19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の38億円→58億円に52.6%上方修正。減益率が40.8%減→9.6%減に縮小する見通しとなった。定番商品の「リカちゃん」関連やトレーディングカードゲーム、次世代ベーゴマの好調継続に加え、6月に出荷を開始したサプライズドール「L.O.L. サプライズ!」の人気化なども収益を押し上げる。
株探ニュース