話題株ピックアップ【夕刊】(1):ジャムコ、ステラケミ、タカラトミー

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2018年8月8日 15時13分

■ジャムコ <7408>  2,921円  +500 円 (+20.7%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

ジャムコ <7408> がストップ高。7日大引け後に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比23倍の16億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。前期に計上した工事損失引当金がなくなったことや利益率の高い製品の出荷などを背景に、航空機シート等製造関連部門の採算が大きく改善したことが寄与。円安による為替差損益の改善なども大幅増益に貢献した。なお、主力の航空機内装品部門はボーイング「777型機」の後継機となる「777X型機」の飛行試験用ラバトリーの出荷を始めたことで売上高は大きく伸びたが、工事損失引当金の追加計上が響き減益となった。上期計画の14億円をすでに14.9%も上回っており、業績上振れを期待する買いが殺到した。

■ステラ ケミファ <4109>  3,950円  +620 円 (+18.6%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

ステラ ケミファ <4109> が続急騰。7日大引け後に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比31.8%増の10.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。活況な半導体市場を追い風に、高純度フッ化水素酸など半導体液晶部門の薬品販売が増加したことが寄与。主原料である無水フッ酸価格の急騰を値上げで吸収し、営業増益を確保した。円安進行でデリバティブ評価益が増加したことも大幅増益に貢献した。通期計画の28億円に対する進捗率は36.8%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■フルヤ金属 <7826>  4,520円  +700 円 (+18.3%) ストップ高   本日終値

フルヤ金属 <7826> [JQ] がストップ高。7日大引け後に発表した18年6月期の連結経常利益が前の期非連結比3.7倍の34.5億円に急拡大し、従来予想の28.8億円を大幅に上回って着地したことが買い材料視された。有機EL向けの化合物や電極向けの貴金属化合物の受注が好調だったほか、スマートフォンなどのタッチパネル配線向け薄膜なども伸びたことが寄与。一部貴金属価格が上昇したことも収益を押し上げた。同時に発表した19年6月期の同利益は前期比5.2%増の36.3億円に伸びる見通しとなった。併せて、前期の年間配当を70円→100円(前の期は50円)に増額し、今期は前期の記念配当50円を落とし、普通配当70円にする方針とした。

■タカラトミー <7867>  1,048円  +150 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位

タカラトミー <7867> がストップ高。7日大引け後、19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の38億円→58億円に52.6%上方修正。減益率が40.8%減→9.6%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。定番商品の「リカちゃん」関連やトレーディングカードゲーム、次世代ベーゴマの好調継続に加え、6月に出荷を開始したサプライズドール「L.O.L. サプライズ!」の人気化なども収益を押し上げる。

■ソネットMN <6185>  4,905円  +700 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値

ソネット・メディア・ネットワークス<6185>は急騰。同社は7日の取引終了後、第1四半期(4~6月)連結決算を発表しており、売上高23億8600万円(前年同期比17.5%増)、営業利益1億800万円(同90.5%増)、純利益6200万円(同46.3%増)だった。人工知能(AI)を活用した「Logicadダイナミッククリエイティブ」が成長を牽引したアドテクノロジーが好調だったほか、既存カテゴリの深耕が奏功したアフィリエイト事業も伸長し大幅増益に貢献した。なお、19年3月期通期業績予想は、売上高110億円(前期比21.9%増)、営業利益7億5000万円(同38.1%増)、純利益5億円(同21.6%減)の従来見通しを据え置いている。同時に8月31日を基準日として1対2株の株式分割を実施すると発表した。投資単位当たりの金額を引き下げることで株式の流動性を高め、個人投資家層の拡大を図ることが目的としている。

■ライト工業 <1926>  1,379円  +193 円 (+16.3%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

ライト工業<1926>が大幅続伸し、年初来高値を更新した。同社は7日取引終了後に、19年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は16億6600万円(前年同期比12.7%増)と、2ケタ増益となったことが好感されたようだ。売上高は208億3700万円(同1.1%増)で着地した。斜面・法面対策工事や基礎・地盤改良工事が増えるなど、全体の受注高は321億9600万円(同14.9%増)に伸長。利益面ではグループ全体で採算性が向上したことが寄与した。なお、上半期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■日本化学工業 <4092>  5,080円  +650 円 (+14.7%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

日本化学工業<4092>が急伸。同社は7日取引終了後に、19年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は9億4300万円(前年同期比46.0%増)となり、通期計画34億円に対する進捗率は27.7%となった。売上高は87億3800万円(同0.1%減)で着地。化学品事業は液晶・半導体向けリン製品や紙パルプ向けシリカ製品が苦戦したが、機能品事業では電子材料向けバリウム製品やリチウムイオン電池用正極材料、電子セラミック材料の売り上げが伸長した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■第一稀元素化学工業 <4082>  1,327円  +168 円 (+14.5%)  本日終値  東証1部 上昇率7位

第一稀元素化学工業 <4082> が続急騰。7日大引け後に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比7.5%増の12.5億円に伸びて着地したことが買い材料視された。北米やアジア、欧州向けに主力の自動車排ガス浄化触媒の販売が好調だったことが寄与。特に中国では排ガス規制の強化を背景に自動車生産台数の増加比率を上回る販売となった。原価上昇や減価償却費の増加が重しになったものの、増収効果で吸収し増益を確保した。上期計画の20億円に対する進捗率は62.7%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。併せて、東証1部指定記念配当を実施する形で、今期の上期配当を従来計画の9円→10円(前年同期は8円)に増額したことも支援材料となった。

■ノジマ <7419>  2,566円  +305 円 (+13.5%)  本日終値  東証1部 上昇率8位

ノジマ<7419>が急騰。首都圏を中心に家電量販店を展開するが、エアコン、冷蔵庫、洗濯機などが好調で収益を押し上げている。7日取引終了後、19年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算を発表。売上高は1167億9300万円(前年同期比3.8%増)と増収を確保、営業利益は31億4500万円(同21.6%増)、最終利益は28億1000万円(同31.2%増)と大幅な伸びを示し、これが株価を強く刺激した。また、同日に立会外での自社株買いを発表し、きょう75万1000株の買い付けを実施している。これによる株式需給面の改善や、既存株主の保有する株式価値の向上を評価する買いも加わった。

■プレサンス <3254>  1,805円  +206 円 (+12.9%)  本日終値  東証1部 上昇率9位

プレサンスコーポレーション <3254> が高い。7日大引け後に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比2.8倍の191億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。ファミリーマンション、投資用ワンルームマンションの引き渡し戸数が大幅に増加し、2.3倍の大幅増収を達成したことが寄与。上期計画の217億円に対する進捗率は88.1%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

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