話題株ピックアップ【夕刊】(3):日本マイクロ、ソフトバンク、島津
■日本マイクロニクス <6871> 988円 +50 円 (+5.3%) 本日終値
日本マイクロニクス<6871>が上値追い。同社は半導体テスターで使用されるプローブカードを主力としており、半導体メーカーの旺盛な設備投資需要を取り込み業績は好調な推移が予想されている。きょう4~6月期決算発表を控えており、好決算期待の先回り買いが流入しているもよう。また、同社は国内自動車メーカーにパワー半導体のウエハー評価用ウエハープローバ「PW-8000」を納入しており、世界的な電気自動車(EV)シフトが進むなか、同分野の需要開拓にも期待がかかっている。
■ソフトバンクグループ <9984> 10,530円 +480 円 (+4.8%) 本日終値
ソフトバンクグループ<9984>が大幅に3日続伸。第1四半期(4~6月)の連結営業利益は前年同期比49%増の7149億9300万円と市場予想(4100億円前後)を上回る好決算だった。ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)などの評価益が業績拡大に寄与した。岩井コスモ証券は7日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価は1万1500円から1万3000円に引き上げた。業績の拡大に加え、長期的な成長を目指す企業グループを作るための「群戦略」の強化が進んでいる点などにも注目している。
■Jエレベータ <6544> 2,900円 +100 円 (+3.6%) 本日終値
ジャパンエレベーターサービスホールディングス<6544>が3日続伸、上場来高値を更新した。同社は17年3月に東証マザーズに上場した独立系のエレベーターの保守・保全・リニューアル会社。第1四半期(4~6月)の連結営業利益は前年同期比67%増の3億4500万円と好調だった。株式上場による認知度向上もあり、保守契約台数は順調に拡大している。19年3月期の連結営業利益は前期比18%増の16億円の見通しだが、市場には17億5000円前後への増額修正予測が出ている。
■島津製作所 <7701> 3,215円 +100 円 (+3.2%) 本日終値
島津製作所 <7701> が大幅続伸。7日大引け後に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が年同期比83.0%増の65.7億円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力の計測機器事業が収益を牽引。中国で水質環境モニターが好調だったほか、北米で液体クロマトグラフ、国内で大学案件などが拡大した。医用機器事業の赤字縮小に加え、円安による為替差損益の改善なども大幅増益に貢献した。
■三菱UFJ <8306> 680円 +6.9 円 (+1.0%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が5日ぶりに反発。メガバンクは前日まで調整色を強めていたがきょうは揃って切り返しに転じている。米国では好調な経済指標を背景に金利は上昇傾向にあり、前日に米10年債利回りが2.97%台まで上昇、これを受けてゴールドマン・サックス、シティグループ、JPモルガンなど大手金融株が上昇し、米株高に貢献した。この流れを受け、東京市場でもメガバンクに押し目買いが優勢となった。
■三菱商事 <8058> 3,243円 +32 円 (+1.0%) 本日終値
三菱商事<8058>に強気評価が出ている。岩井コスモ証券は7日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を3500円から3900円に引き上げた。第1四半期(4~6月)の連結純利益は前年同期比73%増の2043億5300万円と過去最高益を更新。LNG関連事業の受取配当金の増加や三菱自動車<7211>の持ち分法適用開始に伴う利益増加などが寄与した。19年3月期の会社計画である6000億円に対する進捗率は34%に達しており、業績の上振れ期待が浮上。同証券では今期純利益は6200億円への増額修正を見込んでいる。
■SUMCO <3436> 2,387円 +16 円 (+0.7%) 本日終値
SUMCO<3436>が続伸。前日の米国株市場ではインテルやザイリンクス、エヌビディアといった半導体関連株が上昇しフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も4日続伸と戻り足を強めている。この流れが同社株にも波及した。東京市場では米国と比べて半導体関連セクターの株価出遅れが目立つことで見直し買いが流入しやすい。足もと為替が1ドル=111円30銭近辺で比較的落ち着いた動きとなっていることも買い安心感につながった。
■KLab <3656> 957円 -226 円 (-19.1%) 本日終値 東証1部 下落率トップ
7日に業績修正を発表。「今期経常を一転28%減益に下方修正」が嫌気された。KLab <3656> が8月7日大引け後(16:00)に業績修正を発表。18年12月期の連結経常利益を従来予想の49億円→35億円(前期は48.5億円)に28.6%下方修正し、一転して27.9%減益見通しとなった。
■加賀電子 <8154> 2,290円 -298 円 (-11.5%) 本日終値 東証1部 下落率7位
7日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は24%減益で着地」が嫌気された。加賀電子 <8154> が8月7日大引け後(15:00)に決算を発表。19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比23.9%減の16.7億円に減った。
■明治ホールディングス <2269> 7,760円 -900 円 (-10.4%) 本日終値 東証1部 下落率9位
明治ホールディングス<2269>は急落。7日取引終了後に業績発表を行い、第2四半期(4~9月)の業績修正を発表した。具体的には同期の連結営業利益予想を432億円から410億円(前年同期比9%減)に下方修正した。プロバイオヨーグルトやおいしい牛乳、チョコレートなどの主力品の売り上げが苦戦していることが響いた様子だ。市場では、業績見通しの減額を「ネガティブ」とみており、株価は下値を探る展開となっている。
●ストップ高銘柄
山田コンサル <4792> 2,531円 +500 円 (+24.6%) ストップ高 本日終値
リンクバル <6046> 4,285円 +700 円 (+19.5%) ストップ高 本日終値
エクストリーム <6033> 4,310円 +700 円 (+19.4%) ストップ高 本日終値
エムティジェネックス <9820> 6,340円 +1,000 円 (+18.7%) ストップ高 本日終値
など、8銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース