【↑】日経平均 大引け| 498円高、トルコリラ急落による影響一服で急反騰 (8月14日)
始値 22053.07
高値 22356.08(15:00)
安値 22047.19(09:00)
大引け 22356.08(前日比 +498.65 、 +2.28% )
売買高 12億0624万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆0533億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均はほぼ500円高の急反騰、高値引けで前日の下げを帳消しに
2.トルコリラ急落による影響一服で主力株をはじめ広範囲に買い戻される展開
3.為替もドル高円安でリスクオンモード、海外ファンド筋の先物買いが後押し
4.業種別では33業種全面高となり、日経平均の上げ幅は今年3番目の大きさ
5.高速自動売買の影響も色濃く、市場参加者不足で売買代金は2兆円と低水準
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは125ドル安と3日続落。トルコ情勢への警戒感でアジア・欧州株がほぼ全面安となったことが嫌気され売りが優勢となった。
東京市場では、主力株をはじめ広範囲に買い戻しが入り、日経平均株価が急反騰した。大引けはほぼ500円高でこの日の高値で着地している。
14日の東京市場はトルコリラ急落による影響が一服し、空売りの買い戻しや値ごろ感からの押し目買いが入り全体指数を押し上げた。外国為替市場で1ドル=110円台後半の推移と円安に振れたことも追い風材料。日経平均は直近2日間で740円強の下げを見せていたこともあり、海外ファンドとみられる先物買いを足場に目先リバウンドにつく動きが上げ足を加速させた。中国・上海株や香港株は軟調だったものの、特にこれを嫌気する売りは出なかった。業種別騰落も33業種全面高となり、上げ幅は今年3番目の大きさ。ただし市場参加者は少なく、前日同様に一方通行の動きはアルゴリズム売買などによる影響も大きい。東証1部売買代金は2兆円台をかろうじてキープしたものの7月25日以来の低水準。
個別では、売買代金トップのソフトバンクグループ<9984>が大きく買われ、ファーストリテイリング<9983>も値を飛ばした。ブイ・テクノロジー<7717>が高く、スズキ<7269>も上昇した。アミューズ<4301>、アトラエ<6194>が急騰、光通信<9435>の大陽線も異彩を放つ。石原産業<4028>が物色人気が継続。キュービーネットホールディングス<6571>、アニコム ホールディングス<8715>、アルヒ<7198>なども大幅高となった。
半面、SUMCO<3436>が冴えず、武田薬品工業<4502>、スタートトゥデイ<3092>も軟調。新川<6274>は前日に続き一時ストップ安に売られる場面があった。第一カッター興業<1716>、キャリアインデックス<6538>、ワタミ<7522>も大幅安。ハウスドゥ<3457>、ペプチドリーム<4587>なども下落した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ソフトバンク <9984> 、KDDI <9433> 、ダイキン <6367> 、東エレク <8035> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約163円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄は武田 <4502> 、東海カ <5301> 、ディーエヌエ <2432> 、SUMCO <3436> 、明治HD <2269> 。押し下げ効果は約3円。うち2円は武田1銘柄によるもの。
東証33業種のすべての業種が上昇。上昇率の大きかった上位5業種は(1)倉庫運輸関連、(2)精密機器、(3)情報・通信業、(4)陸運業、(5)電気・ガス業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)銀行業、(2)鉄鋼、(3)証券商品先物、(4)金属製品、(5)ガラス土石製品。
■個別材料株
△マーケットE <3135> [東証M]
前期経常が上振れ着地・今期は72%増益へ。
△オイシックス <3182> [東証M]
4-6月期(1Q)経常は4倍増益で着地。
△ビリングシス <3623> [東証M]
今期経常を一転11%増益・最高益に上方修正、配当も5円増額。
△PRTIME <3922> [東証M]
東証1部への市場変更申請を実施。
△ダブスタ <3925> [東証M]
今期経常最高益予想を21%上乗せ。
△アミューズ <4301>
今期経常を一転23%増益に上方修正。
△RSC <4664> [JQ]
今期経常を一転38%増益に上方修正。
△メドピア <6095> [東証M]
今期経常を69%上方修正・4期ぶり最高益更新へ。
△QBNHD <6571>
今期税引き前は17%増で4期連続最高益更新へ。
△ユニマRC <9707> [JQ]
4-6月期(1Q)経常は40%増益で着地。
▼バリューデザ <3960> [東証M]
今期経常は赤字転落へ。
▼ワイヤレスG <9419>
今期経常を一転91%減益に下方修正、配当も28円減額。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)アミューズ <4301> 、(2)アトラエ <6194> 、(3)光通信 <9435> 、(4)QBNHD <6571> 、(5)アニコムHD <8715> 、(6)石原産 <4028> 、(7)アルヒ <7198> 、(8)Vテク <7717> 、(9)シード <7743> 、(10)ビジョン <9416> 。
値下がり率上位10傑は(1)ワイヤレスG <9419> 、(2)新川 <6274> 、(3)第一カッタ、(4)ベネフィJ <3934> 、(5)キャリインデ <6538> 、(6)アイビーシー <3920> 、(7)ワタミ <7522> 、(8)ヨシックス <3221> 、(9)ハウスドゥ <3457> 、(10)川田テク <3443> 。
【大引け】
日経平均は前日比498.65円(2.28%)高の2万2356.08円。TOPIXは前日比27.45(1.63%)高の1710.95。出来高は概算で12億0624万株。東証1部の値上がり銘柄数は1795、値下がり銘柄数は264となった。日経ジャスダック平均は3724.09円(29.03円高)。
[2018年8月14日]
株探ニュース