明日の株式相場見通し=外部要因次第で波乱展開も、株価指数先物主導の地合い継続
あす(15日)の東京株式市場は、きょう日経平均株価が急反発したものの、株価指数先物主導で、前日の売りポジションを解消するための買い戻しが膨らんだだけとの見方が多く、外部要因の変化次第では、波乱展開も想定される。お盆休みで薄商いが予想され、値動きが極端になる可能性もある。
市場関係者からは「きょうは、外国為替市場でトルコ通貨リラの下落に一服感がでたことから、前日のリスク回避の株価指数先物の売りを買い戻す流れが加速した。指数寄与度の大きいファーストリテイリング<9983>とソフトバンクグループ<9984>の2銘柄だけで日経平均を111円分押し上げた。ただ、トルコリラ急落の要因となっている米・トルコ両国間の対立に、いまのところ改善の兆しは見えていないことから、波乱相場が長引く可能性もある」との見方が出ていた。
14日の東京株式市場は、主力株をはじめ広範囲に買い戻しが入り、日経平均が急反騰に転じた。大引けは、ほぼ前日比500円高でこの日の高値で着地した。日経平均株価終値は、前日比498円65銭高の2万2356円08銭と5日ぶり大幅反発した。
日程面では、終戦記念日、7月の訪日外国人客数、13日時点の給油所の石油製品価格、7月の新築マンション市場動向に注目。海外では、米7月の小売売上高・鉱工業生産・設備稼働率、米8月のNY連銀製造業景気指数が焦点になる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)