14日の米国市場ダイジェスト:NYダウは112ドル高、トルコ情勢への警戒感和らぐ

市況
2018年8月15日 7時39分

■NY株式:NYダウは112ドル高、トルコ情勢への警戒感和らぐ

米国株式相場は上昇。ダウ平均は112.22ドル高の25299.92、ナスダックは51.19ポイント高の7870.89で取引を終了した。トルコ通貨危機への懸念が一服し買いが先行。前週からの株価下落を受けた買い戻しが広がったほか、堅調な内容が続く四半期決算や経済指標を背景とした期待感から終日堅調推移となった。セクター別では、食品・生活必需品小売や消費者・サービスが上昇する一方で家庭用品・パーソナル用品や半導体・半導体製造装置が下落した。

衣料品のタペストリー(TPR)は、傘下のケイト・スペードが好調で決算内容が予想を上振れ大幅上昇。通信大手のスプリント(S)は、19年上期に第5世代移動通信規格(5G)対応端末を米国市場に投入することを発表し堅調推移。清涼飲料のコカ・コーラ(KO)は、スポーツ飲料を手掛けるボディ・アーマーの株式を取得し買われた。一方で、カジノ・ホテル運営のウィン・リゾーツ(WYNN)は、一部アナリストによる投資判断引き下げを受け下落。電気自動車のテスラ(TSLA)は、昨日にマスクCEOが株式非公開化に向けてゴールドマンサックスやプライベート・エクイティ(PE)をアドバイザーに起用したと言及したものの、両社ともに正式な合意に至っていないことが明らかとなり下落した。

ファストフードのヤム・ブランズ(YUM)が中国部門をスピンオフして誕生したヤム・チャイナ(YUMC)は、中国政府系ファンドやプライベート・エクイティ(PE)などが買収を検討していることが報じられた。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:トルコリラ安一服でリスク選好の円売り

14日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円76銭から111円32銭まで上昇し、111円15銭で引けた。ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)がトルコの駐米大使と、米国人牧師拘束に関して協議したとの報道などを背景に、トルコリラが下げ止まったため、リスク回避の円買いが後退。米債利回りの上昇でドル買いも再燃した。

ユーロ・ドルは、1.1407ドルから1.1330ドルまで下落し、1.1344ドルで引けた。トルコ危機の影響への懸念は残されており、ユーロ売りは継続。ユーロ・円は、126円46銭から125円81銭まで下落。ポンド・ドルは、1.2780ドルから1.2705ドルまで下落した。英国のハント外相が「ノーディール離脱の確率が高まった」との見方を伝えたことを嫌気して、ポンド売りが続いた。ドル・スイスは、0.9901フランから0.9951フランへ上昇した。

■NY原油:小幅続落で67.04ドル、ユーロ安継続を嫌気した売りも

NY原油先物9月限は小幅続落(NYMEX原油9月限終値:67.04 ↓0.16)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は前日比-0.16ドルの67.04ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時68.37ドルまで買われたが、反落した。ユーロ安・米ドル高の流れは変わっていないことやポジション調整に絡んだ売りが増えたことが原油先物の上値を抑えた。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 30.79ドル +0.31ドル(+1.02%)

モルガン・スタンレー(MS) 47.86ドル +0.51ドル(+1.08%)

ゴールドマン・サックス(GS)229.56ドル +2.70ドル(+1.19%)

インテル(INTC) 48.12ドル -0.33ドル(-0.68%)

アップル(AAPL) 209.75ドル +0.88ドル(+0.42%)

アルファベット(GOOG) 1242.10ドル +7.09ドル(+0.57%)

フェイスブック(FB) 181.11ドル +1.06ドル(+0.59%)

キャタピラー(CAT) 134.92ドル -0.10ドル(-0.07%)

アルコア(AA) 44.13ドル -0.32ドル(-0.72%)

ウォルマート(WMT) 90.85ドル +1.21ドル(+1.35%)

スプリント(S) 6.11ドル +0.04ドル(+0.66%)

《HT》

提供:フィスコ

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